Nゲージレイアウト国鉄露太本線建設記

運転よりシナリー重視コンセプトで、昭和40年代後半の風景再現を目指しレイアウトを製作中です。映像・画像を交えながら、製作記に加え、随想や旅行記も発信します。2016年9月より延伸線建設に着手しました。

俳句の話 旅の句-01

筆者が眼病で視力低下し、目が悪くても熱中できる第二の趣味として俳句を始めた話は何度かブログで紹介してます。 キッカケはTVの人気番組プレバト、丁度4年前の処女作がNHK『俳句王国が行く』に佳作入選し、才能アリかもと思い上がった事を紹介しました。


その2ヶ月後から地区俳句同好サークルに参加しイロハから学びました。 本気でやるなら結社に入会しなさいと言われて2020年2月に入会、正しく七十の手習いでした。

俳句結社はある俳人を師と仰ぐ俳句作家の集団で、歴史を遡ると正岡子規『ホトトギス』に行き着き、日本全国に800-1000あると言われてます。 入会したのは会員数350名前後の大きな結社で、主宰はNHK俳句や俳句甲子園選者を務める売れっ子の俳人です。
◆俳句の話 旅・鉄道の句・・・2021.08.22
本格的に始めて1年半の夏に、旅・鉄道関連の初期拙句とレイアウト画像を組み合わせて紹介してます。 昔の事を今の事として詠んで良いのが俳句の暗黙のルール、でないと感動や発見の鮮度が落ちてしまうからで、50年前の体験を句材に使えるので助かります。


結社入会以降毎月20句近く作句し、参加する3句会に13句提出、参加者相互に選を行い助言を受け、主宰から講評や添削指導を受けてきました。 その中から毎月6句を結社へ投句、主宰の評価で機関誌に3-5句が入選句として掲載され、その一部が特選句に選ばれます。

【筆者初の特選句】・・・2020年7月
結社には俳句を趣味にする人が目指す最高峰『NHK全国俳句大会』特選や大会大賞獲得者の長い句歴の同人が大勢在籍し、その中で特選を取るのは並大抵ではありません。 でも俳句は最短詩で、プレバトでも良く起こる一発屋があり、半年で最初の特選を頂戴しました。


初心者の筆者は約150名の一般会員でしたが、今年3月推挙を受けて主宰が承認し同人に昇格しました。 『俳句[結社名]同人 ロフト』として、俳句作家の末席の末席に加えられました。 この肩書でカルチャー教室の講師が務まるレベルに達したと認められた訳です。
◆困ったモンだ・・・2023.07.30
これまでも俳句は片手間意識は全くありませんでしたが、より作句や推敲に時間を割かねばならず、ブログ更新頻度を下げる外ないと考えました。 その後好きな事二つあるなら一緒にすれば良いと考え直しました。 約2-3割の今昔旅の句に旅の思い出組み合わせれば読物になるの判断です。 幸い句にピッタリの風太郎さん撮影画像使用許諾も得られました。


★旅の句-01
ブログ紹介するのは入選句以上のみ、自分で気に入ってもボツ句は対象外にします。 また例えば8月(初秋)の作句は8月末句会へ提出し、結社投句は9月末、機関誌11月号掲載で3ヶ月の時間差が生じます。 そこで2022年6月以降の句を対象に季節を極力合わせます。

【画像出典:風太郎のPな日々】・・・2022年6月作句
番屋は浜に建つ粗末な小屋で、漁具収納場所や滞在し漁に出る基地に使われます。 中には放置され崩れかけた番屋もあります。 浜万年青はハマユウの別名で晩夏7月の季語です。 崩れかけた番屋と、ひっそり咲き彩を添えるハマュウを取り合わせた景を詠みました。


2011年5月末の北海道ドライブ旅行の知床観光の体験を元にした句です。 11日間の日程で道東・道北を回り往路は新潟→小樽、復路は苫小牧→秋田のフェリーを利用しました。

【知床 カムイワッカの滝】・・・筆者撮影
ウトロから知床遊覧船に乗りました。 半島先端まで往復する3時間コースが¥5000、途中のカムイワッカの滝まで往復する1時間半コースが¥3000で後者を選びました。 岩の切り立った海岸線のあちこちに小さな浜があり、番屋がポツポツ建ってました。 その中には人の手が絶えて久しいと思われる番屋があり、画像引用した様な佇まいだったのです。

【知床遊覧船内より】・・・狭い入り江最深部
昨年2022年4月の知床遊覧船KAZU1沈没事故には仰天しました。 ニュースで流れた捜索を受けた事務所は筆者が乗船申込した建物だったからです。 往路にKAZU1が最後に目撃された狭い入り江に寄りました、船長は『他社の大型船はここに入れない』と言ってました。


乗船したのはKAZU1より少し大型40人乗り程度の古びた遊覧船でした。 事故11年前利用ですから、KAZU1は代替船として就航してたのかもしれません、ドキッとしました。

その日はオシンコシンの滝、浜小清水原生花園を訪問し網走泊、翌日稚内まで一気に走りました。 約350km、北海道の中でも人口密度が低く交通量も少ないオホーツク街道です。

【北見神威岬】・・・2022年6月作句
国道が直線なら海岸線もほぼ直線で、小さな突起が一つ北見神威岬です。 現在の国道は岬根元を直線的にトンネルで抜けますが旧道は岬先端回り、旧道上に興浜北線廃線跡が残っており、この写真でもその路盤跡が浜から一段高い場所の横ラインとして確認できます。


薄暑(はくしょ)が初夏5月の時候の季語で、運動すると少し汗が滲む程度の気候を表わします。 とまあ、こんな具合で旅の俳句と思い出を綴ってみようと考えてます。 アクセス数は期待してませんがね。


ではまた。

×

非ログインユーザーとして返信する