Nゲージレイアウト国鉄露太本線建設記

運転よりシナリー重視コンセプトで、昭和40年代後半の風景再現を目指しレイアウトを製作中です。映像・画像を交えながら、製作記に加え、随想や旅行記も発信します。2016年9月より延伸線建設に着手しました。

TOMIX製品品質が向上しない理由

ご承知の様に筆者はTOMIX電気関連製品の低品質と低信頼性を度々取り上げ批判してます。
◆今後の設計⑤TOMIXポイントはレイアウトに使えない!
◆TOMIXの電気設計は出鱈目です!
◆TOMIX被害報告続々に想う
上記3記事がその代表、更新5年経ても週間アクセス数ランキング上位の良く読まれてる記事です。 筆者は実際にTOMIXポイントや制御機器を購入して分解調査し、世間標準から余りにもかけ離れたお粗末な設計に愕然とし、延伸線ファイントラック採用を中止しました。

筆者は昔の電子回路設計技術者経験と、電源開発の為に購入したデジタルストレージオシロを駆使し、科学的データを根拠に設計品質と製品品質の低さ(すぐ壊れる)を指摘し、早急な改善を求めました。 仮に筆者批判が根拠のない誹謗中傷の類だったら、トミーテックが威力業務妨害訴訟を起こしたはずですが、そうなってません。 客観的事実だからです。

また、多くのユーザーからクレームを受け、ユーザーにレイアウト製作を推奨してるにもかかわらず、こんなエクスキューズで逃げる顧客軽視の経営姿勢も大いに批判してきました。 ファイントラックでレイアウト作ろう!』と言いながら、お粗末ポイント切替不良・通電不良クレームには『貴方が勝手にやった事なので知りません』の門前払いなのです。


筆者はTOMIX電気関連製品買わないので知りませんが、同社車両搭載モーターも良く壊れる札付きで、一事が万事なので少しも驚きません。 TOMIXファンの方には申し訳ありませんが、TOMIXの製品品質向上も顧客対応改善も全く望めません、今回はその種明かしです。


◆KATOとTOMIXの違い
根底にあるのはTOMIXの企業体質です。 この話はKATOとの対比で解説した方が解り易いので先にKATOの話からします。

鉄道模型製作者でもあった創業者が親が経営する金属加工会社から独立して関水金属を設立しました。 天賞堂やカツミ等のドロップ製台車や車輪を受注生産してましたが、創業4年でC50・オハ31系を発売、国内Nゲージのパイオニアになりました。 事業なので利潤追求は当然ですが、低価格・省スペースで鉄道模型を普及させる『志』を持った会社です。

KATOは何処からどう見ても典型的な中小企業ですが、経営に関しては自らの意思で決められます。 お客様を大切にする姿勢を持っており、従来線スイッチバック両渡線ショート事故発生問い合わせ時には、窓口担当者に替わり設計技術者が直接対応してくれました。
◆KATOのお客様対応に感動!
そして8620デフ除去改造でロッド類を外して自己復旧困難になった際の修理依頼では、100%当方責任であるにもかかわらず無償修理した上に送料も負担してくれ感動しました。 顧客重視の経営姿勢が社内に行き渡ってる証拠で、TOMIXとは180度違う顧客対応です。

TOMIXブランドで鉄道模型関連事業を展開するトミーテックは玩具メーカートミーが1996年に設立した子会社で、トミーはその後タカラと統合しタカラトミーになりました。 Nゲージが普及し儲かりそうで参入?、市場創造パイオニアではなく勝馬に乗っただけです。

トミーテック親会社タカラトミーは少子化と新しい玩具動向に乗り遅れて経営危機に陥った玩具メーカー2社、トミーがタカラを吸収合併する形で2006年に発足してます。  東証に上場し売上高1,000億円以上の社会常識の大企業に分類されますが、規模の大小が経営品質に連動する保証などありません。 業界8位、二流玩具メーカーの一つに過ぎません。


TOMIXを見てるとタカラトミーの製品品質や顧客対応姿勢が透けて見えます、子会社は親会社DNAを色濃く引き継ぐからです。 チョロQが1年で壊れたとクレーム言っても『玩具ですからそんな物ですよ、安い物ですからまたお買い上げください』と答えるのでしょう。 そんな考え方で作られた決して安くない鉄道模型をマニアは買わされてる訳です。


◆子会社の宿命
子会社の宿命として、経営幹部部長級以上は親会社からの出向者です、親会社課長は子会社部長へ1ランクアップです、子会社生え抜きが経営参画するチャンスはまずありません。 経営方針から品質や顧客対応の考え方まで全てタカラトミー色に染められてます。

給与水準は親会社より低く、玩具と鉄道模型では業界特性が違うから改革する、何て社長が登場する期待はゼロです、親会社の顔色を伺いながら安楽椅子に座ってる方が楽です。 親会社出世コースから外れた人材が子会社出向するのは企業常識で、精鋭ではありません。


一番かわいそうなのは鉄道模型に興味があり、関連する仕事としてトミーテックに入社したプロパーです。 製品品質改善を提言しても経営層は動きません、『黙って仕事しろ!』です。 家電製品なら製品安全性や信頼性に係る政府関係機関の行政指導や物言う消費者団体がありますが、鉄道模型界には双方共にありません、何もせずとも済んでしまうのです。

◆TOMIXが変わるとすれば
筆者経験に照らして唯一可能性があるとすれば、広告表現と製品品質が乖離してる景品表示法違反で、監督官庁は公正取引委員会です。 事実と異なる広告表現でユーザーを騙す行為は行政指導や処罰の対象になります。 問題ありと判断された場合は強制力のある改善命令が出ます。 この様な外部からの黒船襲来がない限り現状が続くでしょうね。


現役時代最後に公取委と接点のある仕事を担当してたので、一時期鉄道模型界現状について意見具申を考えた事もありました。 しかし筆者が時間を潰してそんな事する義務も義理もありませんし、TOMIX電気関連製品を使わない選択肢があるので止めました。 敢えて申し上げれば、TOMIX製品に踊らされてるマニアが許してる側面があると感じてます。

【公正取引委員会HP】
TOMIXの口車に乗せられて酷い目に逢い、腹に据え兼ねてる方、公正取引委員会相談窓口に申告したらどうでしょうか。 参考資料として拙ブログ記事引用して結構です。 もっともたかが趣味の鉄道オタク世界の話と一蹴されるか、これまで見過ごされてきた不公正取引と興味を持ってもらえるかは、担当官の考え方と仕事の混み具合次第ですがね。


ではまた。

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