Nゲージレイアウト国鉄露太本線建設記

運転よりシナリー重視コンセプトで、昭和40年代後半の風景再現を目指しレイアウトを製作中です。映像・画像を交えながら、製作記に加え、随想や旅行記も発信します。2016年9月より延伸線建設に着手しました。

瓢箪から駒の北海道遠征計画

昨年12月、今年5月に仙台で開催されるイベントの案内が届き、その参加申込〆切が1月末でした。 俳句関連イベントで、現地拘束時間は正午から翌日正午まで24H、参加費が3万円(宿泊/懇親会込み)と高額で参加/不参加で悩みました。 帰路は仙台昼過ぎで同日中帰着可能ですが、往路は前泊が必要で交通費と追加宿泊費でかなりの出費になるからです。


イベント参加だけで出せる金額でなく、旅行計画とセットならと考えましたが、東北日本海側は昨年6月にドライブ旅行したばかりです。 となると太平洋側13年目の被災地巡りになり、震災4-5年後に嫁さんと行ってるので今一つです。 そんな時、期限切れが迫ったマイレージをスカイコイン変換で1年延命させ、その期限が迫ってるのを思い出しました。

【2月某日 ANA羽田-旭川便予約状況】
そして、早割+スカイコインの超格安航空券で北海度へ飛んで道内旅行、初乗り北海道新幹線で青函トンネル初体験し仙台入りする、仙台行く途中北海道に寄るという途方もない計画を思い付きました。


羽田-旭川正規運賃は3.5万円と高額で、早割最安値は¥13,020で63%引き、1月末時点では全便予約可能で、出発日を決めてスカイコイン使い往路フライトを押さえました。 出発日が近付くに従い予約が多い便から¥16,970/¥20,570/¥24,270/¥27,870と高くなります。

【2021JR北海道路線図】
北海道訪問歴は15回以上と多く、改めて数えると観光主目的8回、受験/スキー4回、残りが業務出張でした。 しかし純粋な『鉄旅』は若い頃の1度だけ、55年振りの『北海道鉄旅』兼『吟行旅』です。


それにしても寂しい北海道鉄道網、この時点で災害不通だった日高本線大部分は廃線され、同じく災害不通バス代行だった根室本線富良野-新得間は今月廃線です。 留萌本線も廃止を前提に地元協議が続いており、動脈だけで他は全て切り捨てになりそうです。

【バジットレンタカーHPより】
フライトに早割があればレンタカーも同じ、拠点数の多いニッポンレンタカーやトヨタレンタカーは割高で、一昨年末四国中村で軽自動車3日レンタルで2.4万円、8千円/日でした。 函館旅行で利用し満足度が高かったバジェットで1週間予約、免責なし保険付けても3万円少々で半額です。 空港で借りて旭川駅前で返却、乗り捨て料金なしで便利です。

【美瑛町役場公式HPより】
さて1週間の北海道ほっつき歩きをどうするかです。 旭川を起点に選んだのは格安なバジェットレンタカー営業拠点が札幌・函館・旭川にしかないからで、道東中心に歩いて見ようと考えてます。 順当に初日は『北の国から』の舞台、美瑛・富良野でしょうか。


富良野へ行けば目の前は廃止直後の根室本線、『ぽっぽや』ロケ地で有名になった幾寅駅があり、その先が狩勝峠越えとあっては行かない手はありません。 アクセスが悪く特急しか走らない石勝線撮影ポイントはパスして新得へ、水没してるかもしれないけど二度と機会のないタウシュベツ展望台に回り道する、初日行程旭川⇒帯広がスンナリ決りました。

【上厚内駅構内】・・・2011年5月撮影
帯広から東は2011年ドライブ旅行と重なります。 その際立ち寄った上厚内駅は信号所昇格小駅でしたが、その後再度信号所に格下げされてます。 この写真撮影した跨線橋は現存するのでしょうか、寄ってみます。


実に便利な世の中で『▲▼線の撮影ポイント』と入力すると、お薦め撮影ポイントが地図・アクセス・撮影画像と共にズラッと出てきます。 『あの方のあの写真はここで撮ったのか』と思いました。 帯広-釧路間でも音別の丘や白糠付近のポイントを知りました。

【釧網本線塘路付近の撮影ポイント】
帯広⇒釧路では時間が余るので釧路湿原を見下ろす展望台へ行って見るつもりです。 特に高台からの俯瞰撮影アングルはネット情報がなければ探すのが困難です。 道路沿い駐車場から15分ほど登った展望台です。

【ヨドバシ製品紹介ページより】
ただし5月の北海道はヒグマの活動シーズンです。 若い頃の山行で背負子に付けてたカウベルを持ってますが、66頭の乳牛を襲い昨年射殺されたOSO18のコードネームで呼ばれたヒグマがおり、カウベルはクマ寄せ鈴になり兼ねません。 送料無料のヨドバシで検索すると千円前後で入手できるので新調します、カウベルと音色違うのか疑問ですが。


帯広⇒釧路移動日に釧路先の厚岸方面を訪問し引き返す案も検討しましたが、釧路-根室間は想像以上に遠く、また列車本数が極端に少なく無理で諦めるしかありませんでした。

【落石岬】・・・2011年5月撮影
釧路泊の翌日は根室方面、通称花咲線へ向かう事にしました。 厚岸湿原と落石岬に超有名な撮影ポイントがあるからです。 2011年夫婦ドライブ旅行で落石岬を訪問してます。

【同上】
訪問のお目当てはこの花、この時期ここだけ咲くとガイドにあり見に行ったのですが、品種が珍しくても外観は平凡、海岸段丘上に灯台があるだけで何もない風が強い岬でした。

【同上】
大感激して落石岬が深く記憶に残ったのは水芭蕉の大群落です。 国道から岬へ通じる道道の終点、岬へ向かう駐車スペース脇の流れに雑草の様に生えてました。 本州では尾瀬でも信州でも宝物の様に厳重に柵や看板で保護されてる水芭蕉が木道脇に咲き乱れてました。


10日ほど早いので水芭蕉開花に合うか解りませんが、撮影の合間に再訪したいと思います。 旅の醍醐味は、事前調査をいくらしても全く予期せぬ出来事への驚きと感動です。

【根北線使われなかった橋梁】・・・過去記事より転載
北海道入りしてから旭川・帯広・釧路で宿泊し、翌日は根室付近、その翌日は網走の予定です。 根北線遊記で紹介した全線開通目指して建設され、使われる事なく終わった橋梁跡を訪ねたいですし、秀麗な山容の斜里岳バックも撮りたいです。 どうせ行くならオホーツク海沿い浜小清水や北浜の釧網本線もと欲が尽きず、計画がまとまりません。


網走着翌々日夕方に旭川でレンタカー返却予定ですが、残り2日をどう使うか思案中です。 石北本線沿いに進めば1日行程ですし、2度行った層雲峡に1人で行く気は起きません。

【網走市HPより】
そこで網走から能取湖・サロマ湖、湧網線沿線がどうなってるか調べてみました。 55年前に湧網線・名寄本線に乗ってます。 常呂まではサイクルロードとして廃線跡が整備されて遺構も残ってる様で、途中の記念館に湧網線関連資料展示と9600保存機がありました。


その先佐呂間駅舎と計呂地駅舎も残り、記念の品々を展示してると解りました。 廃線跡を訪ねる旅を公開されてる方のお陰です。  廃線跡巡りも面白そうだと思いました。

【通別町HPより】
名寄本線と湧網線分岐駅だった中湧別駅跡も駅舎・跨線橋等が残る記念公園になってます。 ここには廃線2年後1991年家族ドライブ旅行で寄ってます。 全て廃止当時のままで、側線にキハ22が1両ポツンと残ってました。 その先紋別・渚滑にも保存機があります。

【北海道道の駅サイトより】
1991年の旅で興浜南線分岐駅だった興部にも何か残ってるのではと期待しましたが、駅舎跡が道の駅になってるだけでガッカリしました。 しかしそのすぐ後に鉄道の歴史展示コーナー開設やディーゼルカー改造休憩所やライダー宿泊施設が設置されてます。


前出廃線跡旅公開情報で、興部-名寄間に興味深い名寄本線遺構が残ってると解りました。 55年前の鉄道旅、33年前のドライブ旅行のルートで廃線跡を訪ねる旅に最後の2日間を当てる事にしました。 時間を気にせず自分のペースで行けるのも魅力です。 まだ2ヶ月少々あるので、じっくり調査し計画を練ります。 旅行記はブログで紹介します。


ではまた。

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