Nゲージレイアウト国鉄露太本線建設記

運転よりシナリー重視コンセプトで、昭和40年代後半の風景再現を目指しレイアウトを製作中です。映像・画像を交えながら、製作記に加え、随想や旅行記も発信します。2016年9月より延伸線建設に着手しました。

Nレール選びについて考える

Nレールとポイントについて日頃感じている事をまとめてみました。 風景モジュールかエンドレスだけのレイアウトでない限り、レール選びは結局ポイント選びなのでポイント中心に話を進めます。(筆者の主観である事を予めお断りしておきます)


1.Nレール国内シェアは?
調べても確かなデータがありません、レール選びに関する公開情報を見ると、初心者にはTOMIX推奨と判で押した様に書いてあります、これはこれで間違いではありません。

シェアNo.1はTOMIXの様です、皆さんのブログ情報を含め60-65%と推定してます。

No.2はKATOで35-40%と推定されます。 道床付きポイントマシン内蔵レールはこの2社だけなので当然の結果です。 レイアウト製作用にPeco採用者がKATOから乗換組の筆者を含め少数存在しますが、N愛好者全体から見れば1-2%に過ぎないと思われます。 


2.ポイントの品種・使い易さ・信頼性
限られたスペースに理想の線路配置を実現するにはポイントが重要要素になります。


2-1.Peco
Pecoは品種が豊富で高信頼性です、しかし使い易さでは国内2社に大きく劣ります。

【Pecoコード55ポイント】・・・ダブル/シングルスリップ・三枝・カーブ何でもあり。
①道床なし固定設置専用、ポイントマシン外付け、ポイント以外はフレキレール対応。
②列車を走行させるには一定レベルの電気知識と電気設計技術が必要。
③海外製品で高価格。

上記一つ一つの項目に対して80-90%の方が「NO」と言う要因になっており、Peco採用ハードルを高くしてます、「金がかかる」「使いにくい」「解らない」の三重苦です。

【筆者延伸線採用のPecoコード80中型/大型ポイント】
更に分岐角度が浅い、実物同様ポイント出入口が曲線円弧上にない等、線路配置の難しさが伴います。 それでもPecoを採用するのは以下メリットがあるからです。
①通電信頼性が高い。(KATOと同等、TOMIXとは桁違い)
②切替信頼性が高い。(KATOの1ランク上、TOMIXの3ランク上)
③実感的な複線間隔27mm。(KATO33mm、TOMIX37mm)
④サーボ使用スローアクション切替への適合性が高い。
⑤視覚的レールオーバースケール感の低減。(コード55)
筆者は①~④重視でPecoを選択、スイッチバック両渡り線に適したコード80ポイントを選び、側線と廃線跡にコード55を使用予定です。


Pecoは『信頼性を重視し』『線路配置や外観にこだわり』『使いこなす電気知識と工作力を持ち』『目標達成の為に出費を惜しまない』変人向けのレールです。


2-2.TOMIX
TOMIXもPecoに準じたポイント品種を揃えています、丸でPecoをパクッた様です。

そして日本の市場環境に合わせトコトン使い易さを最優先した設計をしています、道床付きポイントマシン内蔵で設置場所を選ばないのは言うまでもなく、
①完全選択式ポイントで電気知識不要で使える様にした。
②レール・ポイントは70mm整数倍に、分岐角度は15度に統一し単純化した。
③レール接続性を優先し、実感を犠牲にして道床幅を狭くした。


初心者にも使えて様々な線路配置を楽しめるのがTOMIXです、鉄道模型の敷居を低くし今日の隆盛を築いた功績は大きいと思います。 TOMIXは『複雑な線路配置を優先し』『電気は苦手だからメーカーにお任せと考え』『線形や実感等細部にこだわらない』万人向けのレールです。 しかし得る物あれば失う物あり。
①幾何学模様的な線路配置・・・ポイント番手1種ではこうなります。(②の弊害)
②実感に乏しい複線間隔・・・2m幅ホーム設置可能なバカッ広さです。(③の弊害)
これだけならお好きならどうぞですが、せっかくのコンセプトが台無しになってます。

完全選択式ポイントの構造欠陥とお粗末な電気設計で、ユーザーが切替不良と通電不良に悩まされ続ける運命を背負わされる、信頼性が非常に低い高級玩具的な製品です。

【『TOMIX電気設計の検証 その1』より転載】
そして設計不良を改善せずに棚上げしたまま、ポイント切替に困るならコレどうぞ。

道床幅が気に入らなければコレどうぞとアレコレ売り付けるのがTOMIXの商法です。 しかし通電不良だけは解決策も改善策もなく放置されたままになってます。 

従って、TOMIXホームページのレイアウト推奨は嘘です、レール塗装、ボンド水溶液に耐えられない品質を知りながらユーザーを騙し続けるのは罪が重いと考えてます。

【『TOMIXの電気設計は出鱈目です!』より転載】
通電/切替不良に悩むTOMIXユーザーから、JAM2017で対策装置が提案されてました。 ブツ切りレール接続をリレー置換で通電不良を解消、切替不良を力技で捩じ伏せてます、コイル消耗懸念から信頼性に疑問を呈しました。 ユーザーがこんな努力をしないと使えない製品を、No.1シェアメーカーが平然と販売してるのは鉄道模型業界だけです。


2-3.KATO
KATOは使い易く信頼性も高いのですが品種が少ないのが弱点です。 6番/4番左右、2番Y字、片渡り、両渡りのわずか7種、ダブルスリップも3枝もカーブもありません。

従って3尺x6尺スペースレイアウトに6両編成停車駅建設の様な、TOMIXなら可能な芸当はできず、シェアで遅れを取る要因になってます。 一方で複線間隔33mm、広い道床幅は十分実感的で、4番6番2種のポイントにより変化に富んだ線路配置が可能です。

【KATO S60レール】・・・4番ポイント組合せ使用
TOMIXの70mm整数倍に対しKATOは62mm整数倍、広い道床幅の影響で4番ポイント長は124mmでなく126mm、その誤差修正に道床が抉れたS60を組合せ使用する設計です。 KATOは『信頼性を重視し』『線路密度より実感を優先』する人向けのレールです。


3.TOMIXから乗り換える壁
TOMIXからKATOへ乗り換えるには『電気の壁』があると言われてます、そしてPecoへ乗り換える壁はもっと高いと。 確かに壁はありますが、中学理科で十分乗り越えられる壁です、物理学や電気工学の出番はありません。 皆さんはTOMIXに『電気は考えるな任せとけ』と洗脳されてませんか?、文系・理系進路未定の中学1年生筆者がPecoと同じ電気特性の16番レールで友人と遊んでたのですから難しいハズがありません。

【TOMIXファイントラックHPより】
例えば、TOMIXのHPに掲載されたエンドレス+待避線+留置線2本、ポイント4個の線路配置をKATOまたはPecoでやったらどうなると思います?。 TOMIXならつなぐだけでOKの例示として掲載されています、もっとも通電不良がなければですが(爆) 


冗談はさておきPecoは留置線以外のポイント切り替えた瞬間ショートします、絶縁ジョイナーでギャップを設置しなくてはなりません。 ではKATOは?、ショートは発生せずTOMIXと同じ様に問題なく走行可能です、PecoとKATOの電気設計が違うからです。


★筆者の仮説
①KATOユニトラック採用ユーザーが電気知識に基づいて使用してるとは限らない。
②KATOポイントの電気特性を正く理解し使いこなしてるユーザーは非常に少ない。
③TOMIXから乗り換えを検討し、壁で二の足を踏んでる人が多いのではないか。


この仮説に基づき、昨年実施した『ポイント切替電気講座』の続編『ポイント電気講座』を開講します。 ポイントの電気特性と用法を解説します。


★余談1:複線間隔
半世紀前の16番複線間隔は50mmでした。 鉄道模型をNで再開時KATOの33mmを異様に広く感じ、Pecoの27mmを見た瞬間、「アッ、16番と同じ」と思いました。 ところが現在のKATO16番曲線レールは60mm間隔、まさかNに揃えたんじゃありませんよね。


★余談2:16番とHOの混同・・・不毛なゲージ論争意図はありません。
筆者は半世紀前の鉄道模型教科書TMSで育ちました。 当時16番をHOと呼称するのは「私は素人」と告白するに等しい行為でした。 KATOや販売店が堂々と1/80、16.5mmをHOと表記してるばかりでなく、鉄道模型ブロガーにもスケールとゲージの混同が蔓延してる実態に驚きを禁じ得ません。 1/80、16.5mmは国内固有の16番であり、HOの名前が相応しいのは1/87、12mmと9mmナローだけだと考えています。


以上余談2件、浦島太郎状態の筆者が感じた素朴な疑問です、半世紀に何が起きた?


ではまた。

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