Nゲージレイアウト国鉄露太本線建設記

運転よりシナリー重視コンセプトで、昭和40年代後半の風景再現を目指しレイアウトを製作中です。映像・画像を交えながら、製作記に加え、随想や旅行記も発信します。2016年9月より延伸線建設に着手しました。

半世紀前のTMS 1966年7月号

今回は拙ブログで公開した以下3記事のネタ本紹介です。
◆摂津鉄道S氏の貨車入換講座 前編
◆摂津鉄道S氏の貨車入換講座 後編
◆樹木の作り方

【TMS1966年7月号表紙】
表紙写真は交通博物館運転会のライブスチーム実演の風景です。 記載ありませんがこの年5月連休に開催されたと思います。


★作品グラフ-1:新京阪デロとフロ
京阪は知ってても新京阪は?、調べると現在の阪急京都本線の前身でした。 関東関西を問わず、私鉄の歴史は経営や国策で合従連衡を繰り返しており、理解が難しいです。

モデル化されたのは新京阪が1920年代に始めて新製した木造小型電車のMMT編成です。

現代から見ると古典車両の領域に入ります。 窓に横桟がなくスッキリしてるのは、落し込みの下降方式だったからだと思います。

懐かしい好みの車両は自分で作る鉄道模型マニアの楽しみは、Nが主流になって99%失われてしまいました。


★作品グラフ-2:市販DL改造フリー3重連
現代のN入門セットはレール、電源に加え電車4両とかKATOはD51牽引列車セットまであり、いずれもスケールモデルで市場も顧客もそれが当然と受け止めてます。 昔の16番入門セット車両は自由形EB電機と2軸客車が相場で、車体は真鍮製でなくブリキ製でした。

蒸機時代で自由形Cタンクロコで入門する人も多く居ましたが、一番安い機関車はつぼみ堂の2軸DL、¥950でした。 パンタもロッドもなく一番安く作れたからです。 これを2両使ったキット改造機関車3両です。

左はBB凸電、私鉄貨物列車牽引機として似合います。 真ん中はDD13を小型化した様なDL、曲線半径の小さい小型レイアウト本務機に使えます。 右端は3軸ロッド式DLで入換機か森林鉄道が役処になりそうです。


★作品グラフ-3:レキ1
TMS常連で初心者用易しい工作記事を執筆されてたN氏の作品です。

タキやトキは良く見ましたが、大型ボギー冷凍貨車もあったのですね。


★作品グラフ-4:電車3題
TMS製作記事を参考に製作された2モデルとフリー荷電です。

TMS203号製作記に従ったペーパー車体阪急2800系です。 乗った事もない関西私鉄車輛でしたが、阪急代表車両として有名な車両でした。

TMS212号記事に従って製作された小田急荷電です。

荷台に資材積んで、パンタ下の6-8人分の座席に作業員が乗って保線や工事に出掛ける、好ましいスタイルの荷電です。


★蒸機2題:C57とD52
紙と木の製作車両に対し、真鍮製自作蒸機は10倍以上の労力と工作技術が必要です。 作品グラフ巻頭を飾ってもおかしくない蒸機2作の製作記が掲載されてます。

1作目はC57一次型、全体バランス良くC57の特徴をとらえており、抜群の秀作でないにしても、当時の自作蒸機平均レベルをクリアしてます。

作者は旋盤を使いこなす技術をお持ちで、多くの部品を自作しイコライザーで全軸可動にしており、モーターを火室内に収めてます。

モーター火室内に収めた事を利用してキャブ内を精巧に作り込んでます。

フロント回りも見惚れる出来栄えです。

秀作と言って良いこの作品が作品グラフ掲載されなかったのが不思議です。 作者のお名前をTMS誌上で見た記憶はなく、一見さんに冷たい、あるいは寄稿でTMSを支えてくれる常連さんへの忖度でしょうか、作品本位で扱い決めるべきだと思うのですが。

2作目は戦時型D52で、下回りはカツミD51流用(別売してました)、上回りとテンダー自作した作品です。

角ばったドームは戦時型の特徴ですが、デフ(木製だったハズ)と給水温め器は改修後の姿の合いの子です。 国鉄最大最強の蒸機ですが、太過ぎるボイラーと車両限界に起因するペシャンコ頭のデザインは鈍重で優雅さを欠き好きではありません。(個人の見解です)

テンダーは改修後と異なるスタイルです。


★自衛隊の運転会
鉄道模型を趣味とする人は何処の世界にも一定比率存在し、自衛隊運転会の様子が紹介されてます。 鉄道模型同好会的な組織があり、非番の時に楽しんでたのでしょう。

クラブ所有組立式レイアウトとして幅は標準的な約4m、長さはかなり長く10mほど、一部にシーナリーも作ってあります。

見学者に子供がおらず、全員制服組なのが自衛隊らしいと言えます。 奥の壁に写真パネルが飾ってあり、撮り鉄趣味の人も参加する鉄道同好会だった様です。 レイアウトより壁の写真見せて欲しい処です。

最初の写真の反対側半分、長いトンネルの山に樹木が植えられてます。

会場外ではライブスチーム運転も行われました。 家族参観できた様で子供の姿が写ってます。 自衛隊にあるなら中央官庁にあっても不思議でなく、警視庁鉄道研究会なんて組織が今もあるのでしょうか。

スナップがライブ製作者の豊田氏、多分自衛隊関係者なのでしょう。


ではまた。

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