Nゲージレイアウト国鉄露太本線建設記

運転よりシナリー重視コンセプトで、昭和40年代後半の風景再現を目指しレイアウトを製作中です。映像・画像を交えながら、製作記に加え、随想や旅行記も発信します。2016年9月より延伸線建設に着手しました。

露太本線人口増加計画③

人口増加計画第3回はフィギュアを台座中央に真っ直ぐ接着する加工法開発です。

【ビニハ群】
想定時代に農業用ビニールハウスがあったのは確かですが、夜間照明やボイラー温度管理による出荷時期調整がいつ始まったのか、調査しても判明しませんでした。 これ製作した5年前は1608LEDにポリウレタン線半田付けできる視力あったのですが・・・。


★フィギュア支持方法
フィギュアサイズは大人と子供で違う程度ですが姿勢により形は様々です。 試作はピンセットで支持しましたが安定せず、曲がりや接着剤付け直しの原因になりました。 また強く挟むと塗装を剥がすリスクがあり専用工具が必要です。

目を付けたのが先が丸くて使い難く有休工具になってたピンセットです、先端に緩衝材を接着しフィギュアを挟み込めば安定すると考えました。
緩衝材は適度な柔らかさが必要で,2mm厚スチレンボードが適当と考えましたが、手持ちが3mmしかなく、IC破損防止導電マットを使う事にしました。
2㎜厚5x12㎜を2枚切り出しました、って目分量で5枚スライスし2㎜になったの2枚選んだだけです(笑)
コレをピンセット先端に瞬着接着すればフィギュアホルダー試作品完成です。

台座接着法検討に使用した11体を掴んでみると中々具合がよろしい、これなら量産用として使えそうです。 ただしこの写真、本人は真っ直ぐ掴んでるつもりですが15度ほど曲がってます。 作業時はハズキルーペ使用が必要ですね。


★台座仮固定方法
試作時はA5カッティングマット裏に両面テープを貼り、台座を部分止め仮固定して接着作業しましましたが、問題がありました。

【『露太本線人口増加計画①』より転載】
接着時に台座位置が良く見えず、カッティングマットを片手で持ち上げ手元灯に近付けて作業しました。 固着してない隣のフィギュアを倒してやり直しもあり、多少非効率でも確実に1体1体接着する方法を考えました。

1.2tプラ板に30㎜角8個をケガキます。
内4個に2㎜下穴を空けてから6.5mm穴を空けました。
30㎜角8個に切り出し端面処理します。
穴の周囲をマーカーで隈取りし穴なしと重ねて接着します。

コレを厚手両面テープで30㎜キューブ材に固定します。 台座を穴に落とし込んで位置決めする、工作苦手でもできる自立式フィギュア工作台です。 どうやるか工夫するのも楽しい物です、もっとも目論見通り上手く行けばの話ですが(笑)


★開発工具を試す
製作可能(そうな)方法開発完了、4体同時製作体制が整ったので試してみます。

斜めから補助照明を当て台座に反射させない通常の手元灯画像です。 フィギュア工作台穴4時方向の台座が見えるでしょうか?、通常視力でも難しい作業だと思います。

開発工具・工法のお陰で一発で接着成功、左がKATO駅員、右がTOMYTEC鉄道員です、KATO製フィギュアの品質の良さが解りますが、価格はTOMYTECの2倍強です。

固着した国鉄職員2人に中山平駅に立ってもらいました。 ほぼ台座中央に直立しておりこの工法で量産できそうです。 補助光源照射で台座と接着剤見え方がこの程度なら筆者基準で合格です。


★量産開始
時間設定により使用条件が変わる通学生と農家の人々を台座付きにすると決め、量産1stロットにします。

台座を量産しました。 効率化を図ろうと5-6枚ガンガンやってまとめて取り出そうとしましたが、穴開けポンチとしては抜いた部分はゴミ、ピンセットで引き出す際に傷付いてNG、結局1枚づつ抜いては注意して引き出すしかありませんでした。

4台フル稼働で通学生を台座接着中、特製ピンセットの作業性良好ですが、フィギュアの保持精度で出来栄えがほぼ決まります。 またGボンドクリアは空気に触れると硬化が早いので少量出して2体づつ接着するのが良いと解りました。

校門付近に通学生全6体置いてみました、一番目立ち易い舗装路でも通常レイアウト照明でこの距離感だと台座はほとんど気にならず、むしろ曲がりが気になります。 左端男子学生は傾いており新しい台座に接着やり直しです。

農家の人々は姿勢が異なるフィギュアがあり様子が異なります。 重心が台座中央に来る様に接着位置を端に寄せて接着しました。

90度近く腰が曲がってるとフィギュア保持が上手くできません。 上半身を保持して・・・とやったら全くダメ。接着する足を真下にするしかありません。 横向きにして足を下にして接着しました。

水田に人が居ると活気が出ます。 十分それらしく見えますし台座が全くと言ってよいほど気になりません。

最後にふさわしいのはコレ、oomoriさんから「子供が居ないのは淋しい」とコメントを頂戴し、フィギュア設置計画開始になった裏通り空地です。 ターフなど草素材を撒いた地面は凸凹ですが子供3人が自立してくれました。 使用したのは廉価品子供フィギュアです。 今後も自立式フィギュア製作を続け、「人が居る風景」を随時掲載します。


ではまた。

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