雪崩覆いの設計
ヒートブリッジ対策は、接着剤硬化時間が長い事がネックになり連続投稿できません。 北基台次の製作予定ストラクチャ、雪崩覆い設計の現状を紹介します。
完成イメージはこの写真トンネル出口に設置された落石止め兼雪崩覆いです。
北基台西部、背景板から県道と本線が姿を現す場所に設置し、長さは約160mmです。
断面的位置関係はこんな具合で、防止柵は単なる雪止め施設、斜面上部で発生した雪崩を防止柵・本線雪崩覆い・県道洞門を超えて河原へ流れ落とす防災施設です。
雪崩覆いは従来線にも設置していますが、トンネルポータルに高さを合わせ、曲線区間で幅も広くかなり大型になっています。 加えて簡略な造りも不満が残っています。
今回は直線区間なので、非電化ローカル線らしく幅・高さ共タイトに設計します。 基礎情報として建築限界を確認しました。
最初の写真を拡大しました、H鋼を構造材にし補強材を多く使った複雑な形状です。
開口部が狭いGM非電化トンネルポータル使用条件で設計しました。 タイトと言っても建築限界1.9mに対し2.25m、内幅30mmがバランスが良いと判断しました。 水平横材があるA案とモデルと同じB案を比較し、製作は難しいですがB案を選択しました。
更に製作が難しいのは25‰勾配区間なので、全長で4mmの高低差です。 真っ直ぐ四角でも歪んでしまう程度の腕で、果して正確に歪ませる(笑)事ができるのか?、はなはだ疑問です、下手でも作れる工作法を工夫するしかありません。
通常は見えない山側です。 土台基礎は5mm角棒、構造材は3mmH材、中央横材は2mm角棒、補強の2mmH材は既製品が入手できないので自作、クロス材は1mm丸棒・0.8mm又は0.5mm真鍮線を様子を見て選択予定です。
筆者の実力では過ぎた挑戦になりますが、材料加工法・組立法を模索しながら焦らず製作する予定です。 なおレールクリーニングを考慮し脱着式を予定しています。
ではまた。