ヒートブリッジ対策 前編
小屋裏立地の露太本線、夏季休業期間短縮の為、昨年天井断熱工事を実施しました。
【完工間際の延伸線南天井裏】
40mm厚スタイロフォームを受熱寄与率換算で屋根裏1/3の面積に施工しました。
今年7月に効果検証実験し体感的に大きな効果ありと報告すると、「た625さん」から『完璧になさるなら垂木もなんとか出来れば良いですね。 スタイロから顔を覗かせている垂木が、 ヒートブリッジ(熱橋)となって外の熱を伝えることが予想されます。』とコメントを頂戴しました。 それが今回テーマの発端です。
★ヒートブリッジ(熱橋)って何?
調べるとこんな説明がありました。
『ヒートブリッジ・熱橋とは、断熱材の切れ目に存在する柱等が熱を伝える現象で、断熱に配慮されずに外部に露出している構造材は、鉄もコンクリートも木材も熱橋となる。 下の写真のように断熱材を木と木の間に詰め込む簡易施工では木が「熱橋」になる。』
ヒートブリッジ問題発生の簡易断熱施工例は、そのものズバリ筆者事例です。
つまりより完璧を期すにはヒートブリッジになる垂木をこの様に覆う必要があります。 100mm木材断熱性は10mm断熱材相当なので、30mmスタイロで設計図を引きました。
施工方法や工数・費用見積りが不明で「た625さん」にお尋ねしたところ、丁寧に回答いただいた上に接着剤まで頂戴し、今更ヤーメタと言えなくなりました(滝汗)
そこで、作業環境がNGになる限界タイミングで腰を上げ、30mm厚スタイロフォーム2枚を購入、搬入口を通る様に図面A材x24、B材x12をホームセンター作業場で切り出し搬入しました。 『県道沿いの民家4軒の風景』撮影はこの材料を使いました。
接着剤を使うにはこんな道具が必要、でもとても安価¥135、やはり中国製でした。
準備作業として目張りテープを外します。 30mmスタイロA材を40mm施工済スタイロ断熱材と垂木の2面に接着します。
ノズルを外し接着剤出口貫通、ノズル先端を切って再装着しカートリッジガンにセット、木工用ボンドより粘度が高くタレにくい、適量が解らないので多目に塗布しました。
ストッパーを外して接着剤を塗ったA材をベタッ、自重と施工済断熱材重みでズレる場所もあるので、固着するまで4mm合板端材ストッパーで位置ズレ防止します。
固着待ち時間が長い単調作業です、外したストッパーにも最後の仕事をさせました。
最後はB材に接着剤を塗布しフタをします、固着するまで粘着テープで仮止めします。 延伸線南屋根でこれを延々と繰り返します。
接着剤カートリッジは保存ができず開封したら使い切るしかありません。 3.6m完工、2.7mA材接着で1本目を使い切りました。 引き続き2本目で施工します。
ではまた。