Nゲージレイアウト国鉄露太本線建設記

運転よりシナリー重視コンセプトで、昭和40年代後半の風景再現を目指しレイアウトを製作中です。映像・画像を交えながら、製作記に加え、随想や旅行記も発信します。2016年9月より延伸線建設に着手しました。

五能線沿線の旅と句-02

今回は2014年6月の五能線沿線ドライブ旅行の話と、その体験を元にした句の紹介です。

【日本海に沈む夕陽】・・・筆者撮影 以下同
初日は秋田までの移動日、途中で旬の岩ガキを堪能しました。 翌朝は早発ちで五能線沿線へ、林道終点から二ッ森ピークへ2時間登り世界遺産ブナ原生林を眺めました。 途中山道の一部に雪が残っており、谷に郭公(カッコウ)の鳴き声が響き渡ってました。 根曲竹採取の地元の方が良く被害に逢う熊注意エリアで、聞き入る余裕はありませんでしたが。

【白神山地ブナ原生林】・・・2022年6月作句
閑古鳥は郭公の別名で夏5-7月の季語です。 入選句になったのですが半年後にミスに気付きました、マタギは猟人(かりうど)で冬の季語だったのです。 季重なりを俳人は嫌い、主宰は解ってたハズですが形容詞的用法で閑古鳥を主季語として認めてくれた様です。

【岩館鉄橋下】
下山してからバイパスで先を急がず、可能な限り旧道経由岬巡りの旅をしました。 有名な撮影ポイント岩館鉄橋も旧道から見上げ、『リゾートしらかみ』が観光徐行してました。


部落内を通る旧道は狭く曲がりくねってますが、その土地の生活に触れ合えます。 小さな漁港に併設された市場を覗き、土地の方との会話を楽しみながらの旅です。 2日目宿泊地十二湖、3日目はバイパスで1時間ほどの鰺ヶ沢とゆとりの旅程でした。

【草の生えたわらぶき屋根の民家】
旧道が岬先端を短いトンネルで抜けた先で見かけた民家です。 一旦旧道がバイパスに合流しても左方分岐道標があれば必ず左折、できるだけ海沿いを走りました。 ある場所で対向車に停められ『この先行き止りだ、悪い事言わん引き返せ』と強い口調で言われました。 行き止りは本当で日本海の断崖の上、自殺が多い場所で心中と勘違いされたかもです。

【轟木駅】
旧道は五能線と付かず離れずで駅があれば立ち寄り、風太郎さん写真で知ってた轟木駅にも立ってみました。 北金ヶ沢の旧道入口に『日本一の大イチョウ』の看板がありました。 片田舎の日本一は怪しい物と思ったのですが、これが中々見応えのある大樹でした。


ワサオ君で一躍有名になった鰺ヶ沢に宿泊し、4日目は五能線が内陸に向かい岬巡り終了、引っ掛かり自由旅になりました。 好天続きの天候は前日までだった様です、後日この近くに今年6月に訪問した鶴の舞橋があったと知り、嫁さんが悔しがる事仕切りでした。

【陸奥森田駅 貨物側線跡】
事前調査なし出くわして寄った陸奥森田駅です。 かつては列車交換が行われてましたが、対向ホームとレールは残っててもホーム1面1線駅です。 1971年に貨物扱い終了してますが、2線式貨物側線ホーム、草に埋もれたレールが残ってるのには驚かされました。

【陸奥森田駅舎】
ローカル駅標準仕様の様な木造駅舎です、中を見て回ってると突然大粒の雨が降り出し慌てて車に駆け戻りました。 この体験を詠んでます。

【画像出典 風太郎のPな日々】・・・2022年6月作句
状況説明不要だと思います。 驟雨(しゅうう)は夕立の事で夏5-7月の季語です。 俳句の季語には主季語の他に傍題と呼ばれる季語があります。 この場合夕立(ゆうだち・ゆだち)が主季語で驟雨、白雨(はくう)、初夕立(はつゆだち)、夕立晴(ゆだちばれ)、スコールなどが傍題になります。 言葉のイメージや音数で使い分けます。


ではまた。

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