Nゲージレイアウト国鉄露太本線建設記

運転よりシナリー重視コンセプトで、昭和40年代後半の風景再現を目指しレイアウトを製作中です。映像・画像を交えながら、製作記に加え、随想や旅行記も発信します。2016年9月より延伸線建設に着手しました。

湖南制御⑤ローカル駅列車交換

湖南総合運転所支線はギャップとフィーダー設計が終わり、ローカル駅6個のスイッチでどの様な制御をして列車交換を行うかの解説に移ります。

【中山平の列車交換】


4-3.ローカル駅選択SW31の制御
ローカル駅に6個設置するスイッチ制御について、列車交換に関係する3個の解説を先行します。 支線エンドレスはローカル駅経由/非経由の2ルートあります。

ローカル駅選択SW31は支線進路選択スイッチです。 この制御は完全独立なので、湖南総合運転所はコントローラ制御サーボ切替ですが、コンデンサ切替も可能です。 列車交換はローカル駅で行うので、実際に係るのはSW32とSW33の2個です。 


4-4.左右選択SW32の制御
左右選択SW32(3P1回路)は、ローカル駅列車進行方向を指定するスイッチで、中点OFF(デフォルト)、左に倒せば左行(右⇒左)、右に倒せば右行(左⇒右)です。

左右選択SW32は一つの運転操作が完了したらOFFに戻し、次の運転操作をSW31を除く他の制御スイッチ切替後に『決定ボタン』の様に操作する事をお薦めします。 この順番守らなくても動作しますが、信号機異常点灯や、実際のローカル駅で発車後出発方向本線ポイント定位に戻すのに反位放置になる等、実感を損なう現象が発生します。


4-5.到着出発選択SW33の制御
到着出発選択SW33(2P1回路)は、ローカル駅列車到着時と出発時の制御を切り替えるスイッチです。 下に倒せば到着(デフォルト)、上に倒せば出発です。

到着出発選択SW33はSW32とSW34の状態に合わせ、構内ポイント・場内/出発信号機・従属フィーダー接続切替用制御信号を出力します。 と文章で説明しても実感が湧かないと思いますので、SW31/SW32/SW33の制御を図解します。

今、SW31 ONでローカル駅に進路選択しました、SW33『到着』でSW32を『右行』に倒したので左方から列車到着モードです。 到着番線は右行本線3番線、デフォルトで構内ポイント切替不要です。 構内進入可なので左方場内信号機が黄表示に変わります。


従属フィーダーは到着時到着方向、出発時出発方向従属なので、3番線FJ3が左方F1cから給電されます。 列車が進入しセンサー左を通過すると場内信号機が赤に変わります。 『左行』選択の場合は左右反転し3番線が2番線に変わるだけで同様な制御です。

3番線列車到着状態で到着出発選択SW33を『出発』選択しました。 右方本線ポイントが反位に切り替わり3番線本線開通、出発信号機が青表示に変わります。 同時にFJ3は左方接続から右方接続に変わり、FJ3は出発側フィーダーFJ4から給電されます。(問題発生しない運転操作なのでSW32 OFFにせずSW33操作で解説してます。)


列車が発車しセンサー右を通過すと出発信号機は赤に変わります。 『左行』『出発』選択の場合は左右反転し3番線が2番線に変わるだけで同様な制御です。 以上左右選択と到着出発選択スイッチ2x2制御で、次項ローカル駅列車交換を行います。


5.ローカル駅列車交換
ここで列車交換を行う2人の運転者『甲さん』『乙さん』に登場してもらいます。 命名が古臭いのは承知の上、ABは駅ポイントで使ってるので混乱を避ける為です。

甲さんのシチュエーションです。 支線をDCローカル列車運転中、すでにリバース線で方向転換しこれからローカル駅で列車交換し中央駅に戻ろうとしてます。 中央駅発車時にフィーダーブロックF2/F1選択しましたが、現在使ってるのはF1だけです。

乙さんのシチュエーションです。 DC急行を中央駅から支線運転準備中、注意点は③、甲さん列車が支線連絡線ポイント通過後に切り替える点です。 甲さん列車ローカル駅到着後なら問題なしですが、支線連絡線は十分長いのでこの様な運転も可能です。 では以上状況説明後のローカル駅運転操作と列車の動きを順に追って行きます。

ローカル駅先着は『到着』『右行』選択した甲さんのDC列車です。 場内信号機黄表示で3番線進入、通過検出で黄⇒赤、停目位置に停車、前方出発信号機は赤表示です。

ここで乙さんがSW32を『左行』選択すると、2番線場内信号機黄表示に変わります。 支線連絡線ポイント開通方向によりFJ4がF2従属フィーダーになってるので駅右方まで、更にFJ2が孫従属してるので乙さんのDC急行は2番線まで運転可能です。

乙さんDC急行列車が2番線到着、右方場内信号機は通過検出で赤表示に変わってます。 両列車がローカル駅停車状態で、F1選択の甲さんはF2へ、F2選択の乙さんはF1へ、双方電源選択フィーダーブロックを交換します。 タブレット交換みたいな作業です。

フィーダーブロック交換でF2選択した甲さんは、推奨に従いSW32を『左行⇒OFF』してからSW33を『出発』選択し、SW32を『OFF⇒右行』選択します。 3番線が本線開通し出発信号機青表示、従属フィーダーは右方接続に変わり、F2従属のFJ4、更に孫従属のFJ3で中央駅へ向け出発、通過検出で出発信号機は赤表示に変わります。

F1選択した乙さんは、『左行』を選択します。 2番線が本線開通し出発信号機青表示、従属フィーダーは左方接続に変わり、F1cに従属したFJ2で支線周回線方向へ出発、通過検出で出発信号機は赤表示に変わります。


以上の様にフィーダーブロック2個設置し、『左右選択』『到着出発選択』スイッチ2個で2線駅のポイントと従属フィーダー切替により列車交換可能、更に通過検出センサー2個で場内/出発信号機制御も可能になります。 また独立制御なので、上記説明順でなくても、ローカル駅でフィーダーブロック交換を守れば到着出発順は自由です。


6.ローカル駅の制御その2
列車交換解説が終わったのでローカル駅他の制御に戻ります。
6-1.1番線選択SW34の制御
副本線1番線選択SW35の制御です。

SW32/SW33の状態に合わせ、到着時は列車進入方向にFJ1を従属させ、ポイントを1番線開通して場内信号機を黄表示に変えます。 出発時は出発側にFJ1を従属させ、1番線を本線開通して出発信号機を青表示に変えます。


6-2.通過選択SW35の制御
『がおう☆』さんの運転計画には支線優等列車があり、ローカル駅通過運転パターンがあります。 これまで解説した列車交換制御は停車前提で通過列車対応できません。

そこで到着出発制御を同時に行う通過選択SW35を設置します。 これがないと駅構内進入時出発信号機赤表示で客扱いなしの運転停車が必要になるからです。 このSW35は1列車運転時に常時ONして『ズボラ運転スイッチ』として利用可能です。 換言すればSW33/SW35は列車交換の為に必要で、1列車ならSW32/SW34で制御可能です。

右行の場合は駅両側3番線開通で場内/出発信号機共に進行可表示、左行の場合は駅両側2番線開通で逆になります。 FJ3は両側で接続されてます、ポイント対向部にはギャップ設置の原則に反しますが大丈夫、両側同方向開通ならショートは発生しません。 勿論これから進行するフィーダーブロック選択が前提条件です。


順序では次は引込線選択SW36ですがコレ結構面倒なんです、次回改めてにします。


ではまた。

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