Nゲージレイアウト国鉄露太本線建設記

運転よりシナリー重視コンセプトで、昭和40年代後半の風景再現を目指しレイアウトを製作中です。映像・画像を交えながら、製作記に加え、随想や旅行記も発信します。2016年9月より延伸線建設に着手しました。

撮影ポイントと風景製作①

今回はレイアウト写真撮影について、露太本線で行った風景製作の工夫についてです。 レイアウトは高さ75cm程度の基台上建設が一般的で、俯瞰アングルが多くなります。 天井が低く座って運転する基台高40-45cmの当社もその条件は同じです。

【生野駅夜景】
俯瞰アングルも魅力的ですが、人間目線の低視点画像にはまた違った魅力があります。 モジュールレイアウトなら360度低視点アングルが可能ですが、固定式大型しかも屋根裏狭少空間立地の当社では風景製作と撮影ポイント確保の同時進行が必要でした。


◆厳しい立地条件

【生野駅全景】
通常レイアウトでは何でもないこの俯瞰画像は、傾斜する屋根裏板にカメラを押し付けて撮影しました。 立地条件をご理解いただく為に図面添付します。

【当社東西断面図】
命名に使ったロフト何て洒落た物でなく、軽量鉄骨住宅屋根裏そのまんまです。 前写真撮影ポイントは基台上60cmほど、DIY設置天井板スレスレです。

【当社南北断面図】
中央に畳1枚半の人間用空間確保したドーナツ型敷地の外側から撮影可能ポイントはほぼゼロ、何故なら東を除く三方の敷地外側天井高が基台上約20ccmだからです。 苦労して風景製作してもレイアウト内人間の目線で眺める事ができなければ面白くありません。


また視点の高さだけでなく風景を鑑賞する角度も広いに越した事がありません。 最初の2枚生野駅は120度ほど取れますが、場所によっては60度が限界、レイアウト外部からの撮影制約が大きい当社ではレイアウト内部に撮影ポイント確保が必要でした。


◆撮影機材
写真の趣味はなく、ストラクチャ先行製作時は手持ち安物デジカメを使ってました。

【レイアウト写真第1号】
レイアウト製作開始以来撮り貯めた写真は約1万枚、実際の撮影は軽く10万枚を超えてると思います。(下手な鉄砲も・・・笑) コレが記念すべき第1号です。

【レイアウト写真第2号】
当初から昼景/夜景セット撮影したのは、屋根裏立地を活かし夜景重視したからです。 しかし安物デジカメは近接撮影が苦手、ネットで調べレイアウト撮影にはコンデジが最適と知り、建設着手時にリコーGX200を中古で購入しました。

【リコーGX200とSONYサイバーショット】
以来7年、GX200は使い勝手が良いだけでなく、風景製作をこのカメラに合わせた事もあり現在4代目です。(落したり、外部メモリー使えなくなったり、画質異常だったり)


1.平らで広い場所 その1
レイアウト内でカメラが置ける平らで広い場所は線路や道路上が考えられますが、都市型レイアウトなら可能でも、単線ローカル線が走る道幅が狭い田舎町ではそう簡単には行きません。 線路上は生野駅入口に1ヶ所確保できました。

【生野駅下り方撮影ポイント】
絶縁厚紙を敷いて、この様にカメラを置くと駅構内を低視線で見渡せます。

【4番線で急行待避】
例えばこんな画像がこのポイントから撮影可能です。

【鈍行列車の窓から北町通りの眺め】
カメラを振れば列車乗客目線になります。

【機関庫入庫線撮影ポイント】
これは意図的設計でなく偶然発見した撮影ポイントで、ヤード灯鉄柱と詰所隙間です。 縦置き可能なGX200の角張ったボディと重量バランスのお陰です。

【機関庫脇を駆け抜ける特急】
カメラを振る余裕が全くないので、撮影可能アングルはこれ一つです。

【役場前交差点撮影ポイント】
当初駅前交差点と同じく信号機設置予定でしたが、撮影ポイント利用を優先しました。

【駅前大通り 昼】
カメラでしか絶対に見る事ができない風景です。 実はここからの画像で遠景空の不足に気付き延長した経緯があります。

【駅前大通り 夜】
現代の都会と異なり、当時の地方田舎町駅前通りはこんな物の明るさにしてます。

【北町三差路撮影ポイント】
商人宿のある裏通り道幅はGX200ボディが収まる様に設計しました。

【駅前ロータリー 昼】
この撮影ポイントがあるので生野駅前ロータリーを横から眺める事ができます。 跨線橋位置に合わせ逆転させた降車専用出口側に地上レベルへの階段を増設してます。

【駅前ロータリー 夜】
橋上駅で表裏を繋ぐスタイルが主流になった現代では、こんな駅前風景が見られなくなりつつあります。 今回は設計の工夫でなく、置ける処に置いた風景で紙数が尽きてしまいました。 続きます。


ではまた。

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