露太本線の樹木 自作品 後編
前回爪楊枝幹タイプと焼鳥竹串幹タイプの自作樹木紹介の続編です。
【前回記事より転載】
今回は焼鳥竹串幹の別バージョンとフラワーアレンジメント用ワイヤー幹タイプです。
◆レリーフ型広葉樹
完成品編でKATO広葉樹は大き過ぎスペースを喰う問題ありと書きました。 だからと言ってスペース制約が厳しい背景板近くが針葉樹ばかりでは不自然です、そこで一工夫。
枝を出す方向を前方だけ、0度/60度/120度/180度の4方向にして、フォーリッジクラスター塊を瞬着接着しボンド水で形状固定します、勿論紅葉させる着色もできます。
完成すると表面は立派な広葉樹ですが、裏面は幹が見えており、幹の奥が10mm程度しかないレリーフ形状になってます。
生野町張出しスペース北側に並んでる大型広葉樹2本、奥はKATOキット360度樹木ですが、狭い手前はレリーフ型210度樹木です。 目立つ真横からでも許容内だと思います。
信号所奥の背景板前にも使ってます、この様な場所ではレリーフ型のデメリットが見えず、レイアウト樹相を豊かにするお薦めの技法です。
裏に回って背景板の上から見ると、レリーフ型広葉樹のメリットが良く解ります、全方向に枝が出ていてはとても無理です。
2-3.フラワーアレンジメントワイヤー幹タイプ
0.35mmフラワーアレンジメント用ワイヤーを縒って幹を作りフォーリッジクラスター塊を葉として接着したタイプです。 手間が掛かるので大量生産には向いてません。
実際の樹木より幹の太さがオーバースケールになるのは避けられません。 16本を縒って8本/4本と分岐させ16本の枝先を作ります。 葉を枝先だけにすると樹形が整わないので、枝の股部にフォーリッジクラスター塊を先に接着してから枝先に順番に接着します。
当社は季節設定が晩秋なので、葉形状固定用ボンド水に黄色や赤色の水性塗料を混ぜて着色します。 枝は柔らかいので完成後形状修正できます。
小型に作って更に紅葉を進ませ、延伸線県道沿いの民家Dの庭木として植樹してます。
この製法の一番小型樹木は延伸線曲り屋農家の庭木2本で、幹は10本縒りです。 樹高50mm程度と低いので枝数10本でも形になります。
この製法はフラワーアレンジメント用ワイヤー16本が基本で、枝を長くし枝先に付ける葉素材を大きくしても樹高80mmが限度です。 枝の多い大型サイズは幹が太くなる欠点があり、次の様な製法で製作してます。
例えば16本を縒って幹を作り枝先へ向け分岐させる場合、V字型の増設枝を分岐部に加えて縒り、枝本数を増やして樹形を整えるのです。 この事例の枝先は64本でフォーリッジクラスター塊の葉を付けるのは至難の技です。 そこで葉は別の方法で取り付けます。
延伸線神社に植樹した大イチョウはこの製作法で、枯草色コースターフを空きキムチ容器に1袋全部入れ、枝にゼリー状瞬着を塗って部分毎に容器に突っ込み、葉を接着してます。
コースターフの色を変えれば常緑樹も製作でき、そこそこ実感的な樹木製作ができます。 神社境内のその他の樹木は竹串幹タイプで3段式中型で、一番手前が4段式大型です。
延伸線県道から倉元駅に向かう三叉路に立てる大型樹木もこの幹製作法を採用してます。 葉素材はコースターフでなく、何使ったか定かでありません。 仕上がりの樹形と実感が今一で、作り直しを考えてます。
◆低木&灌木
低木や灌木、あるいは遠景樹木の簡易製作法です。
樹形に千切ったフォーリッジクラスター塊にフラワーアレンジメント用ワイヤー1本を瞬着固定して幹にした簡易樹木です。 延伸線河岸段丘丘上植樹用に使ってます。[完]
ではまた。