Nゲージレイアウト国鉄露太本線建設記

運転よりシナリー重視コンセプトで、昭和40年代後半の風景再現を目指しレイアウトを製作中です。映像・画像を交えながら、製作記に加え、随想や旅行記も発信します。2016年9月より延伸線建設に着手しました。

フェア(公正)について想う事

今回は筆者が1994-2004年の間、世界各国グローバル企業と共同開発やアライアンス交渉経験を通じ学んだ事を元に書きます。 年金生活者にとって昔の自慢話と女性蔑視ほど、嫌われ者になる近道はなく普段は戒めてますが、話の枕として必要なので記しました。 今は仕事もせず趣味に現を抜かすタダの極楽トンボ親父です、念の為。

【鎮守様と道祖神 鳥瞰】


1.欧米のフェア
欧米人にとってフェアかアンフェアかは、時として合法か非合法か(それは司法の領域)より重要な判断基準です。 ズルしたり自分の事しか考えない人間を全く信用しないだけでなく人間のクズとして蔑みます、長い歴史を通じて醸成された欧米の価値感です。


トランプ大統領ロシア疑惑に関心が高いのはその国民性の表れですし、ズル(ウオーターゲート事件)がバレてニクソン大統領は辞任しました。 日大アメフト部の監督・コーチは米国なら即刻スポーツ界永久追放になったでしょう。


2.対極の中国
欧米の価値感フェアの対極に居るのが中国です。 非合法でなければ(場合によっては非合法でも安全なら)金になる物を金にするのが賢い人、稼いだ者が勝ちでエライ、目前のチャンスを逃すのは間抜けなだけが主流の考え方です。 また出世したら一族を引き立てるのが当然、それを怠る者は恩知らずの人非人という文化も根強く残ってます。


従って厳罰で臨んでも汚職撲滅は難しく、海賊版・偽ブランド品・そっくりキャラテーマパークは中国内では「何が悪い?」なのです。 勿論指導部は世界で通用しない事を熟知しながら価値感・文化のグローバル標準適合に苦しんでます。 米中貿易摩擦を表面的な収支不均衡と、裏にある覇権争い及び価値感・文化差から見ると興味深いです。

【鎮守様と道祖神 俯瞰】


3.日本では?
3-1.中華文明の流れを受ける

歴史的に中国の影響を受けてきた日本は「東方見聞録」まで西欧に存在さえ知られてませんでした。 太平の世江戸期に人に物を頼むには金が必要は常識でしたし、明治の元勲達は余程やり過ぎない限り、地位を利用した蓄財を指弾される事はなく、一般大衆もそれが当然(自分がその立場ならそうする)と考えるのが日本人の価値観でした。


一方フェアに似て非なる日本独自の美徳、世間様に迷惑を掛けないやお天道様が見てるの「公徳心」がありましたが、核家族化とバブル期拝金主義で薄れ、今やほとんど死語と化してます。 列車(今なら車)の窓から空缶やゴミ投げ捨てる日本人は居ませんでたし、すれば無頼漢として蔑まれました。 恥ずべき行いをしない自制の文化で、ここ半世紀の公徳心希薄化は明らかに日本の社会を住み悪くしてると思います。

【鎮守様と道祖神 昼下り】


3-2.貿易立国で欧米価値感流入
欧米から東洋的な賄賂が必要な国と見られてた日本が、戦後技術開発と貿易で経済発展を目指し始めると、アンフェアな商慣行是正の内外圧力の高まりと共に欧米価値感が流入し、そのターニングポイントになったのがロッキード事件だったと思います。

【ロッキード事件を伝える新聞記事】
それで日本人の価値感が変わったかと言うとそんな事はなく、会社資材横流しは横領犯罪でも私的流用は役得として大目に見られてました、つい30年前です。 もう時効の私事ですが、同僚と自家用にケーブルTV有料FM放送周波数コンバータを時間外に会社部品で製作しました。 製作も使用も違法ですが罪悪感は全くなく、上司も笑って見てました、当時の常識は会社に貢献してるのだから、その程度は許されるだったのです。


3-3.部分的に先鋭化した日本のフェア
日本が経済大国化し資本グローバル化が進展すると、日本企業に対する欧米の目が厳しくなり、コンプライアンス(遵法)、ガバナンス(企業統治)、アカウンタビリティ(説明責任)、CSR(企業の社会的責任)等横文字価値感対応に企業は追われました。

【雪印メグミルク食中毒事件を伝える新聞記事】
一般大衆の企業を見る目も2000年の雪印メグミルク事件、三菱リコール隠し事件を契機に非常に厳しくなり、今日に至るまで企業不祥事は後を絶ちません。 日本企業のモラルが低下したのではなく、隠れてた物が表面化しただけで、30年前裏切り行為と見做された内部告発は、社会正義実践者として賞賛され保護されるまでになりました。

【アンフェアな医学部入試をした大学】
昨年女性と浪人受験者へアンフェアな差別をした医科大が、内部告発で発覚しマスコミに叩かれました。 違法でないのに新聞見出しは『不正入試』、日本のフェア先鋭化典型例です。 大学には学生を選ぶ権限があり、外部指摘だったら「入試結果を基に総合的・合理的に合否判定してます」の公式見解で済んだ話、アレッどっかで聞いたセリフ(爆)


と同時にフェア(公正)の概念に含まれる「他者を尊重する」を置き忘れた「権利意識」だけが突出してきた様に感じます。 ゴミ焼却場や産廃処理施設建設に際し、景観維持や不動産価値下落を盾に取った住民の建設反対運動多発はここ20-30年の動きです。


3-4.日本人の価値観は変わったのか?
知る権利、生活を守る権利意識向上と公徳心希薄化が最近の目に見える変化です。 口にした事もない高級牛肉産地偽装に腹を立て、かく言う筆者も説明責任を果さないムラゴン事務局に不満を感じてます。 では日本人の価値感は変わったのでしょうか?

【鎮守様と道祖神 夕暮れ】
40-50代が多いと思われる読者は、社会に出た頃に比べ何事も管理管理で息苦しくなったと感じてませんか?。 筆者事例会社資材私的流用も、就業規則改訂や運用厳格化で仕事失うからしないのであって、その程度は良いじゃないかという気持ちありませんか?。 ルール追加と運用変更の環境変化により行動パターンは変わっても、価値感本質は大きく変わっておらず、それには数世代百年単位の時間が必要なのだと思います。


筆者が暮らす地域社会でも『良いじゃないか皆さんやってる事だから』を良く聞きます、アンフェアを正当化し責任転嫁する便利なフレーズです。 最近では先日の市議選関係者の口から出ました、公職選挙法違反の公示後戸別訪問、国政選挙は摘発し市議選は有力者との軋轢回避、「総合的判断」で見逃す警察のご都合主義は如何にも日本的です。
(警察統一地方選挙違反取締本部へ通報するも、お咎めなしで上位当選されました)

【鎮守様からお寺へ 昼下り】
現在は新たに加わった世界標準価値感と本来価値感のミスマッチが起きており、それが「息苦しさの正体」だと感じてます。 仕事や商取引など公の場では従うしかなくても、それ以外の各種団体や地域社会では素顔が出ます、ブログ村もその典型です。


3-6.ブログ村の現状
筆者は生来の物と受けた躾に仕事経験が加わり、平均よりかなり欧米的価値観の持主だと自覚してますが、日本固有価値感の好きではない部分も処世術として受け入れてます。 何で露太本線はそんなにランキングにこだわるんだ?と感じる方が多い、おそらくブログ村やムラゴン事務局からもそう思われてると承知してます。

【上位大半は腐ったリンゴ!】
INポイント激増で人気ランキングTOPページ上位を狙う行為を苦々しく感じますが、「心の貧しい人達」と無視してます。 アンフェアなブログランキング操作行為を働いてる方達は、口を揃えて言うでしょうね『良いじゃないか皆さんやってる事だから』と。 それを放置するブログ村事務局も如何にも日本的と考えれば仕方ありません。

【鎮守様からお寺へ 夜】
が、目に余るアンフェア行為を問題提起した拙更新は、規約遵守強化名目で通知も説明もなく公開停止されました。 サービスが有料/無料かに係らず、利用者に対しアンフェアです。 そもそもブログ村利用規約は、禁止行為や削除基準を全て明文化してません、「サイト削除に関するブログ村の姿勢」の中で例示してるだけです。

つまり明解なルールに基づき誰が判断しても同じ結論が出る訳でなく、前例に上げた公職選挙法違反事案への警察対応と同じご都合主義、そして万一サイト削除されても理由説明なしの『ウチに合わないので他へ行ってください』です。

ポリシーとは建国宣言です、「ブロガー主権」で運営してますか?、「自由」ですか?、「平等」ですか?、フェアについて色々考えさせられるこの頃です。


ではまた。

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