Nゲージレイアウト国鉄露太本線建設記

運転よりシナリー重視コンセプトで、昭和40年代後半の風景再現を目指しレイアウトを製作中です。映像・画像を交えながら、製作記に加え、随想や旅行記も発信します。2016年9月より延伸線建設に着手しました。

生野駅機関庫の改修①

改修を決定した生野駅機関庫、平年並気候ならとても無理ですが、暖冬に助けられてボチボチ進めてます。

【機関庫外したヤード夜景】
改修後はこの角度から存在感のある機関庫夜景が見えるハズです。


1.ピットレールと車止加工
1-1.前加工
交換するピットレールと車止前加工からです。 車止湾曲レールは錆色塗装なしのプラ、一方道床はユニトラック標準、対象ユーザー/用法に首を傾げたくなる仕様です。

車止は通電不要なので接続レールジョイナー外して嵌め込む構造です。
S29に装着するとレールが隙間ゼロで接します、裏から瞬着を流し接着しました。
塗装に備えジョイナー部をマスキングしました。
フラットアース互換のスプレー塗料をレール側面も含めたっぷり吹きました。

ピットレールはユニトラック標準色、そのままでは庫内に似合いません、ジョイナー部をマスキングして塗装準備です。
RLMグレイをレール側面も含め吹き、ライトグレイからかなり暗くしました。
油汚れベース表現に、黒鉄色を下地のRLMグレイが透ける程度に軽く吹きました。
ピットレール/S29ジョイナーマスキングを外し接続、ジョイナーホルダー部塗装を兼ね、両レール接続部にフラットアースをグラデーション状に吹きました。 ここは走行させませんのでジョイナー導通確保はしてません。

反対機関庫入口側もフラットアースをグラデーションに吹き、ジョイナーマスキングを外しました。 機関庫内は清掃されていても機械油のシミ等でピット内やレール回りが汚れて見える物です、ここからの味付けは筆塗りになります。


1-2.車止付属品取付

他のKATO車止線路は停止標識差すだけですが、この製品は緩衝枕木と停止標識が付属し取付穴が空いてません。

【写真拡大鏡】
車止パッケージ台紙裏に付属品取付法が書いてあるのですが、活字が小さ過ぎて老眼鏡にハズキルーペ、更に拡大鏡使っても読めません、写真拡大でやっと読めました。

指定ガイド位置に1㎜穴を空け緩衝枕木と停止標識を取り付けました。 停止標識は指示通りがスケール準拠なのでしょうが、破損防止を含め筆者好みで低くしました。


1-3.ピットレールウェザリング
油汚れのムラ表現を目的にウェザリングしました。

当社標準技法になっているフラットアース/NATOブラック/ダークグリーン薄め液重ね塗りウェザリングで油汚れムラを表現し、庫内レールを磨き出しました。

拡大するとこんな具合です、油汚れっぽいシミが点々とできてるのでヨシです。


2.レール交換
2-1.旧レール取り外し
ヤード塔改修工事経験から地面掘削最小限のレール交換をしたいと考えました。

車止レール部道床沿いにカッターで切り込みを入れました。
それを平刃彫刻刀で道床下面に当たるまで掘り下げ、道床終端部も掘りました。
終端部を起こしてからジョイナー痛めない様に横に引き抜く作戦です。
引き抜き作業中にアレーッ、機関庫部S186と思ってたらS248レールでした。

設計8年前、敷設7年前は言い訳になりません、図面確認すればすぐ解る事です。 泥縄工作の本領発揮、思い込みッて恐ろしい仕事が増えちゃいました。 先日改修したヤード塔オリジナルは機関庫出口、設置時に明るさバランスで工作室と入れ替えた様です。


2-2.庫内レールをどうするか?
さて困りました、不足する庫内レールをどう合わせ込むかです。

取り外した旧レールと準備したピットレール+S29+車止の長さがこれだけ違います。 S182と思い込んでたらS248、差のS62レール足せば良いハズです。

ところがそうは簡単に問屋が卸しません。 S62を足すと機関庫入口が15mmズレてしまうのです、機関庫設置位置をレール継ぎ目に合わせてないのでこうなります。

反対側はこの状態、ピットが機関庫出口ギリギリの位置です。 車止から構内敷地境界鉄路柵まで余裕があるので、車止道床切れば全長は収まります。 事前検討サボるからですが、これも楽しみの内、対応策検討し4案が浮上しました。
ピットレール位置に合わせ機関庫15㎜後退案です、作業量が多く機関庫と工作室間が中途半端に広がるので、考えた瞬間却下になりました。
ピットレール位置ズレに目を瞑る選択肢です、でも構内敷地目一杯の留置線。少し余裕ある機関庫車止、更に1段引っ込んだ保線車両車止の風景が崩れるのでパス。
となるとS62を15㎜前後短縮するしかなく、大量在庫のS64を遣えます。

しかしフレキレールなら比較的簡単な長さ変更が、ユニトラック道床ジョイナー部は複雑形状で、切るのは簡単でもジョイナー部をどうするか悩んでしまいます。
市販レール敷設の従来線に端数レールS45.5/S29を使用してます。 S45.5なら16.5㎜短縮で丁度良い寸法、機関庫移動不要でピットレール位置が合い車止め部地面修復も最小で済みます。 2本必要で要調達ですが千円未満、迷わずポチッして到着待ちです。


ではまた。

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