Nゲージレイアウト国鉄露太本線建設記

運転よりシナリー重視コンセプトで、昭和40年代後半の風景再現を目指しレイアウトを製作中です。映像・画像を交えながら、製作記に加え、随想や旅行記も発信します。2016年9月より延伸線建設に着手しました。

スマホでレイアウト散歩①

先日「撮影ポイントと風景制作」をシリーズでお伝えしました。 過去にコンデジを置けない場所にスマホ撮影画像を何回か使用しました。 画質は不十分でもスマホならではのアングル、低視点画像で拙レイアウトを散歩してみました。 どうせなので半世紀タイムスリップし、筆者が探訪するタッチで書いてみます。(全てスマホ新撮構成です)


◆生野街歩き
散歩出発点はレイアウト入口正面、機関庫裏の北町踏切に通じる道です。

左手は生野駅構内機関庫や留置線です。 正面北町踏切を渡り北町通りと交差、その先はGS敷地で行き止まり、柵の向こうは崖で一段低い土地に広がる旧市街が見えます。

踏切を渡って右を見ると、上り傾斜を強めながら左にカーブし生野トンネルに通じる北町通りと、その角に建つ造り酒屋が見えます。 北町商店街もここで終り、踏切から線路沿いに生野駅方向へ進みます。

電器屋の前から駅敷地がせり出し北町通りも少し向きを変えます。 ここまで来ると駅前ロータリーが見通せ、駅前交番が見えてます。

米屋と物流会社ビルの間から車がやっとすれ違える狭い裏通りが伸びてます。 商人宿とクリーニング屋が見えます、この通りに入ってみましょう。

商人宿の先で通りはクランク、空地の奥に古い木造長屋と道に面してモルタルアパートが並んでました。 住み心地は別にして駅まで2-3分と足の便が良い優良物件です。

通りは役場前通りと三叉路になってます。 この道より奥は駅前再開発地区で、2年前に旧市街から町役場が移転し、初のスーパー万国屋生野店が昨年出店しました。 この角を左折し役場前交差点から駅前へ向かいます。

駅前通りは歩道幅が広い並木道になってます。 古くからの店が多く、手前は日用雑貨品店、スーパー進出後客足が落ち廃業検討中、奥は老舗の和菓子屋です。

数年前まで瀬戸物屋だった場所は改装され、1階は丼物屋、2階は耳慣れない横文字職業の店になりました。 駅前商店街も時代の波と無縁では居られません。
[註]建設設置後初めて見ました、並木が邪魔で普段は見えません。

和菓子屋の駅前通り対面はこれも老舗の呉服店、スーパー進出で家業に影響を受ける店と受けない店、業種により様々です。

駅前交差点までやってきました、南西の角に建つ劇場から南へ道が伸び、映画館とその先に蔵の様な建物が見えます。 上り列車まで時間があるのでブラついてみます。

蔵は北町踏切先にある造り酒屋の出荷蔵でした、事務所に明かりが灯り誰か常駐してる様です。 道の反対側は仕込蔵、こちらには人気がありません。

蔵の間を抜けると横断歩道があり、その先は道幅が狭まり小さな社と住宅が見えるだけで街から出外れた雰囲気なので、引き返す事にしました。

来る時に気付きましたが、都会より半年遅れで新作映画が封切られてます。 TV番組「ローハイド」脇役でサッパリ売れず、マカロニウェスタンで故郷に凱旋したクリント・イーストウッドの出世作「夕陽のガンマン」上映中でした。

駅に戻る道すがらヒョイと横を見ると映画館と劇場の間に路地がありました。 駅前通り商家裏口に通じてる様で、子供達の格好の遊び場になってるのでしょうね。


◆生野駅
さて駅に戻ったのは良いけれど、乗車予定上り列車発車まで45分、改札開始まで30分程あります。 食事するには短い中途半端な時間です。

そこで一計、出札口の駅員さんに均一周遊券を見せ、駅構内を見学したいとお願いしたらアッサリOK、改札口を通してくれました。

上り列車は3番線発、跨線橋で渡りますが、腰板が高く通行者には空しか見えません。 そこでカメラをを両手で差し上げヤマ勘でパチリと1枚、こんな写真になりました。

3番線ホームから1番線ホームを眺めると、駅前の和菓子屋や北町通りにあった不動産屋の広告看板が出てました、「遠くまで来たなあ」と感じる一瞬です。

ホーム端はスロープで立入禁止柵があり、その先に機関庫が見えてます。 通りがかった作業服姿の職員さんに「チョッと見ても良い?」と聞くと「見て写真は良いけど触っちゃダメ、それから線路渡る時は必ず左右安全確認して」とOKを貰いました。


機関庫の中はカラ、内部がどうなってるか興味はあれど図々しく覗き込む勇気がありませんでした。 黒い油汚れの庫内レールが働く機械の居場所を表してる様でした。

庫内はカラでしたが給炭台前にD51がいました、補機仕業の準備中の様です。 間近で見る蒸機は迫力があり、近寄るとムッとした熱気が伝わってきました。

改札が始まった様子なので、安全確認して線路を渡り3番線ホームへ戻ります。 これから上り列車で中山平へ向かいます。


[註]均一周遊券改札前入場は筆者実体験ですが機関庫見学は違います。 しかし同世代撮り鉄さんのブログを拝見すると、当時は万事鷹揚で頼めば見せてくれた様です。


ではまた。。

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