関東甲信越の梅雨明け宣言が遅れてますが、真夏の太陽が照りつけた25日木曜日、筆者が役員を務める高齢者クラブ主催の手作りピザ昼食会を開催しました。

【回覧日付令和ですね、事業年度は平成31年度なもので･･･汗】
会員の定例会に一般参加者を募り、会員獲得事業を兼ねてます。　入居開始40年を迎え最多世代が60代になっても入会者は少なく。高齢者クラブの高齢化が進んでます。

昨年まで会員所有耐火レンガ組立式石窯で焼いてましたが、手間が大変でした。　前日に運搬組立し、当日朝から2-3時間薪を燃やして加熱、7-8枚焼くと30分程度薪を燃やして再加熱、「次まだか～」の声も出ました。　翌日の分解・運搬撤収作業も必要です。

そこで今年はピザ20枚以上を効率良く焼ける窯を今後に備えて新造しました。　材料はドラム缶、米国から人参輸送に使われた物で、ホームセンターで￥1,300でした。　製作は石窯所有者でもある当会の技術部長です。

【新造手作りピザ焼き窯】
製作後空焚きして塗料を落し、試作焼きで設計修正、火加減。焼き方を4-5人でワイワイガヤガヤの大議論、試行錯誤の物作りは実に楽しいです。

さて当日、参加者30人をお待たせしない為に窯は2基必要の結論になり、技術部長に無理言ってもう1基追加製作してもらいました。　公民館庭に日除けブルーシートを張り2基荷降ろしした処です。

最下段がドラム缶を半分に切り焚き口と煙突を付けた燃焼窯で、この上にピザ焼き窯が乗ります。　ピザを輻射熱で焼く30mmスペーサー（システムラック部品）と奥に入り過ぎないストッパーの耐火レンガを置きました。

その上にドラム缶1/3のピザ焼き窯が乗ります、出し入れ口には温度変化を抑えるカバーを取り付けてあります。　煙突延長パイプも付けました。

最後に残ったドラム缶1/6フタなしに空気流路スリットを入れたパーツを乗せて組立完了です。　上に炭を乗せ、上下から加熱して焼く設計です。

11時の焼き始めに備え9時半点火、窯の過熱が目的ではなく、薪を燃やして熾きを作り、炭を熾すのが目的です。

熾き作りに十分な太い薪が燃えた処でバーベキュー用の炭を熾します、有り物材料製なので煙突の長さが違うのも手作り感満点です。

その頃厨房では女性会員が寝かせた生地を伸ばして油を引いたアルミホイルに乗せ、ピザソースを塗って具材を乗せてと大車輪の活躍です、皆さん70代です。

11時過ぎ焼き始め、仕事道具で非接触温度計所有者がおり、燃焼窯表面温度約300℃試験結果最適値に火力調整してます。　では上は？「380℃じゃ高い、もう少し火力落そう」と言った方の「上は炭こんなモンだろ」の一言に納得のアバウトさです。　アルミホイルでは安定しないので、0.8tアルミ板台に乗せ窯の中に入れフタを閉めます。

試験で窯奥温度が高いと解ったので2分半で180度回転、再びフタを閉めて2分半～3分、チーズが溶けた直後が糸を引く焼き頃食べ頃です。

約5分で焼き上がり窯出し、少し焼き足りなく見えて丁度良いと試験で解りました。

窯出ししたら次を窯入れします。　昨年までの石窯に比べ3倍以上の効率で、厨房準備と食べる方が追い付かず、途中休憩を挟むほどでした。

焼き上がり、ナスと玉ねぎとハーブが具材です。

こちらはジャガイモとピーマン、もう少し予算かけてシーフードもの声も。　例年に比べ安定した焼け具合で21枚のピザを休憩込み1時間半で焼き上げました。

会場では会員／非会員織り交ぜてお酒も入り話が弾んでました。　ピザ焼き担当組の筆者も座敷に上がり話の輪に、冷えたビールが美味かった事。　って、暑さに我慢できず焼きながら飲んでましたが（笑）

厨房でてんてこ舞いしたご婦人方は少々お疲れモードでした。

火の後始末し14時過ぎにイベント終了。　「コレ使って秋にPTAと焼き芋会やるか」何て話も。　気心が知れた仲間が大勢居て、良い街に暮らしてると実感できるのは、高齢者にとって何より幸せな事だとつくづく思いました。

《7/28追記》
製作される方が居るかもしれませんので追記します。

全体の寸法関係が解る画像を添付しました。　ピザ焼き窯開口部約15x33cm、試験焼きでフタが必要と解り、開口部両側に切り込みを入れて起こし、ブリキ端材でフタを追加しました。　燃焼窯焚き口切り取り材加工でも作れると思います。

今回使用したシステムラック30cm角3cm厚（ダイソー￥300）が上下焼き加減バランスが良く最適でした、窯奥温度が高いので途中180度回転が必要です。　火加減によりますが、2分半で回転し5-6分で焼き上がります。《以上追記》

ではまた。