Nゲージレイアウト国鉄露太本線建設記

運転よりシナリー重視コンセプトで、昭和40年代後半の風景再現を目指しレイアウトを製作中です。映像・画像を交えながら、製作記に加え、随想や旅行記も発信します。2016年9月より延伸線建設に着手しました。

TMS初のNストラクチャ製作記?

拙ブログは7/7(金)更新記事により翌日7/8(土)通常1ヶ月分、翌々日7/9(日)その倍と2日で6.6万件の集中豪雨的なアクセス集中が発生しました。 その原因が判明しました。 累計200万アクセス到達にブログ村とムラゴン運営会社ムラウチ.comからお祝いコメントを頂戴し、当該記事がGoogle Discoverに掲載された結果だろうと教えていただきました。 

目立つ場所露出結果のスマホアクセス集中、鉄道模型に興味のない方のコメントも納得です。 何か変な事が起きてるのではと気になってましたが、ホッとしました。 余波もほぼ収まったので通常営業に戻ります。


TMS1966年4月号掲載記事の紹介です。 KATOがN製品発売後、TMS誌上には改造または自作N車両製作記が発表されましたが、Nストラクチャ製作記は多分コレが始めてです。

【TMS1966年4月号表紙】
この号の表紙は2月号に掲載された有度山麓鉄道機関区の風景です。 カラー写真で見るとベージュを基調としたしっとり落ち着いた配色で、ストラクチャ群の調和が素晴らしく見惚れてしまいます。 この号に簡単な工作例として水タンク製作記を掲載してます。 2号前1966年2月号にシナリーガイドK氏の記事を掲載しておりタイムリーな企画です。
◆水タンクとスポート 前編
◆水タンクとスポート 後編
K氏記事は拙ブログで以上の様に紹介してます。

TMS編集部片野氏の執筆です。 N用ウオータータンク製作記でありながら、図面には括弧付きで16番用寸法併記してるのが、如何にも時代背景を表わしており面白い処です。


主要素材は35mmフィルム容器です、明緑色の筒に緑色のキャップ、どこの家庭にも転がってましたが、写真のデジタル化で姿を消しました。

フィルム容器を2個使いAが台、Bがタンクです。 ケント紙Cの屋根とDの台に巻き付ける外板、他に船舶用3mm幅ハシゴと線材・ビニールパイプが少々、これで材料全てです。

左奥が加工前フィルムケース、順にA、B、A+B+Cです。

説明不要の簡単構造です、フィルムケース蓋側を切断して底同士を接着するのがポイントでしょうか。 このタイプの水タンクは揚水菅とスポート送水管が内部に通ってるので見えない、つまり製作不要です。

台とタンクを接着し、ケント紙製屋根をタンク上部に接着してる処です。 この後台外板をレンガ色に塗装し、烏口にポスターカラー白でレンガ模様を描いて巻付け接着してます。

船舶用ハシゴに0.3mm真鍮線を半田付けし、曲げた先端を屋根の穴に差し込み、ハシゴが真っ直ぐになる位置のタンク本体に穴を空けて0.3mm真鍮線を挿し込みます。 給水菅は真鍮線を曲げてビニールパイプを嵌め、更に細かい目の金網を重ねて実感的にしてます。

タンクの内側はこんな具合になってます、ハシゴ固定用0.3mm真鍮線は曲げただけです。

タンク本体レタリング例として駅名、容量、水位計が例示されてます。

と言う工作でN用水タンク完成ですが、どこかで見た事ないですか?。 実はKATO給水塔がコレにそっくりなのです。

【当社生野駅設置KATO給水塔】
タンク直径は片野氏図面と全く同じ30mmです、作例で省略されたハシゴを登った屋根上のタンク点検口扉とレンガ台扉が追加され、スポート専用で作例の給水口を省略してます。

【当社生野駅設置KATO給水塔】
一方で作例図面の最大高は57mmですがKATO給水塔は75mmあります。 台・タンク共に大型になってますが、この工作記を参考に設計したのはどうやら間違いなさそうですね。


ではまた。

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