Nゲージレイアウト国鉄露太本線建設記

運転よりシナリー重視コンセプトで、昭和40年代後半の風景再現を目指しレイアウトを製作中です。映像・画像を交えながら、製作記に加え、随想や旅行記も発信します。2016年9月より延伸線建設に着手しました。

風太郎さん写真展訪問記

8月29日東京トンボ帰りで風太郎さん写真展に行ってきました。 新宿駅往復、都内移動なし、滞在3時間半の弾丸ツアーです。

【『新型コロナ先行きと困り事』より転載】
月初データは感染爆発傾向で、盆休み移動結果が出る月末は酷い状況が予想され半ば諦めてました。 しかし感染者数激増は起こらず重症者/死者数がじわじわ増え、高齢感染者微増状況です。 これなら十分注意すれば行っても良いと判断しました。

【『新型コロナ先行きと困り事』より転載】
2月から旅行も高齢者クラブもボランティア活動も句会も全て自粛、コロナ感染は怖いし避けたいですが、感染防止が生きる目的ではなく息が詰まります。 高齢者は少ない残り時間を有意義に遣いたいですからね。

【ウィキペディアより】
普段東京行きは高速バスか車、高速バス換気性能は良いというニュースを見ましたが、やはり密は避けられずお値段倍以上のJRを利用しました。 その結果、一昨年から地元を走ってる353系初乗車になりました。

通常料金¥11,500のところ週末割引切符使えて¥9,060、フリーエリアが広い非常にお得な切符です。

乗車列車は10:35発あずさ18号、直後に2番線から高尾行発車ですから当駅待避接続です。

先に高尾行が2番線到着、各停は飲み会時に115系を良く利用しました。

あずさ18号定刻到着、この列車は特別で松本発停車駅は茅野・甲府・八王子だけ所要時間2時間23分の最速あずさです。 開業以来全定期列車停車の上諏訪通過で一悶着ありました、上諏訪停車で2時間26分でも良いのにね、岡谷/上諏訪は各停で乗り継ぐダイヤです。

【塩川河岸段丘】
甲府直行わずか35分、昔夜行鈍行で2時間半だった事を考えるとベラボーな時間短縮です、河岸段丘ユニットモデルの釜無川は中央本線が段丘上なので見られませんが、韮崎先で支流塩川河岸段丘が見られます、秋には背景用撮影行です。 話は変わります。

新宿でメシ食う時良く利用するのがココ、今回割引切符で昼飯只になりましたがブログ的には見栄えするのですが我慢しました。 下車口から会場直行に比べ、移動距離3倍、密を避けられないエレベータやエスカレータと飲食、感染リスク1桁違いそうだからです。

で、大月通過した辺りでスーパー調達のり巻きとおにぎり、家から持参のお茶でささやかな昼食を摂りました。 新宿定刻12:33着、西口から都庁方面地下通路直行です。

下車口から駅構内含め移動距離500m弱、オリンパスプラザはすぐ解りました。 写真素人の悲しさ、センター測光にしなかったので肝心のサインボードが飛んでます。

会場入口、前回と異なり会場を暗くして作品にスポットライト当てる展示法です。 勿論コロナ感染対策が行われてます。

ブログ掲載貨車改造客車の「活気」を象徴する写真がタイトルと思ってましたが違いました、「純朴」を象徴する少年の写真、これも現在ミャンマーの顔なのでしょう。

【線路市場の喧騒】
ブログから予想してましたが、4年前写真展「旅のたまゆら」のモノクローム世界から原色氾濫の落差に圧倒されました、作品全体から感じたのは活気と逞しさそして優しさです。

筆者がじっくり鑑賞した1時間に15-20人、常時5-6人の来場者でした。

写真は作品単独に語らせる物という考え方もありますが、風太郎さん作品は添えられた短文「風太郎節」を加えるとグッと深みが増すと心得てますので、小さなパネルは持参拡大鏡を使い全て読みながら鑑賞しました。

前日が初日で約100名の来場者との事、この日は週末で倍近かったのではと思います。

訪問日をこの日にした理由がコレ、作者の作品解説があるからです。

【風太郎さん作品解説の様子】
風太郎さんミャンマー詣でのキッカケを作ったのは写真家大木茂氏、アジア最貧国で経済発展を控え、公設市場出店料が払えない線路市場で生計を立てる貧しい人達の生活がメインテーマです。 貧しくとも不幸でないのは作品中の人々が語ってます、現在スマホが急速普及するミャンマーは、今後10年で劇的に変化するでしょう。


作品解説最後にお話された大木さんの以下の言葉が印象に残りました。
『写真は旬を撮る物』・・・今の日本には旬が少ない?
『貧しい国の人々は優しくなければ生きてゆけない』

【マンダレイ急行の夜明け】・・・夕焼けだったらゴメンナサイ。
ミャンマー2大都市間の看板列車、東京-神戸間の距離を15時間で結びます。 作品の一部と共に筆者が感じてる事を記します、風太郎さんは異国を一人旅され、パックツアーでは絶対できない経験をされてます。

【緑のトンネルポータルと昼寝する交替運転士】
筆者はパックツアーが嫌いで自分で手配する手作り旅派です、東南アジアでは香港・タイ・シンガポールを訪問してます。 パックツアーは安全な檻の中からガラス越しに風景だけ眺める物で、現地の空気や文化や生活感など非日常体験の楽しさを放棄した旅です。

【線路際雑貨店の看板娘】・・・次回訪問時写真送るそうです。
手作り旅は予期せぬ事の連続ですが何とかなる物、それも楽しみです。 2000年頃小悪党の多いパリやミラノで、ここに貴重品入ってますと公言するウエストポーチ姿のツアー参加日本人に会うと、訪問先見るだけで何も知らず感じずに帰る可哀そうな人と思いました。

【「快速多治見」方向幕のメーター改軌されたキハ40】
一方日本ほど治安の良い国はなく海外一人旅に自信を持った時が一番危険、事前情報収集と危険個所に近付かない行動が必要で、トルコで殺された女性など、失礼ながら平和ボケ過信が身を滅ぼしたと感じました。 話を写真に戻します、ミャンマーの日本製品信頼は厚く、そのままの方向幕は日本製の証の様です。

【列車通学の特別な子供達】
人里離れた山奥スイッチバック信号所で働く国鉄職員子弟の列車通学風景です。 65歳以上5%の日本と真逆な人口構成の若い国で、昭和30年頃の日本に相当します。

【『旅のたまゆら』出展作品】・・・1988年高千穂線
この写真で連想したのがコレ、かつては日本の地方にも子供の姿が溢れてました。 現在は了解を得ないと肖像権や安全が煩くスナップ1枚気を遣う時代です。 国を越え時代を越えても屈託のない表情と目の輝きは同じです、あの悪ガキ達はどこへ消えたのでしょう?


あの頃に戻りたいかと言えば戻りたくない。 善悪・好悪は別にして「得た物と失った物」「幸せとは何か」を考えさせられた写真展でした。
(風太郎さん、転載事後承諾お許しを)

コロナ怖しの脇目振らずツアー、ン十年振りの列車内駅弁も乙な物と、酒の肴になりそうな海鮮弁当をチョイス、茅野着18:33、7時間半の旅でした。 風太郎さん素敵な写真展ありがとうございました。


ではまた。

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