Nゲージレイアウト国鉄露太本線建設記

運転よりシナリー重視コンセプトで、昭和40年代後半の風景再現を目指しレイアウトを製作中です。映像・画像を交えながら、製作記に加え、随想や旅行記も発信します。2016年9月より延伸線建設に着手しました。

ドライブインの製作⑩広告塔その1

ドライブイン住居と食堂が外形完成し順番的に次は食堂内部製作です。 しかしいくつか課題があるので先送りし、県道入口に立てる広告塔を製作する事にしました。 

【夕暮れのGS】
出光、日石、共石、三菱、昭和、シェル、エッソ、モービル・・・、GSブランド沢山あったのに今はエネオス寡占。


第五章:広告塔製作
5-1.全体イメージ
まずはイメージ固めに設置位置から確認します。

ドライブイン前は駐車スペースになっており、広告塔は県道沿いに双方向から見える様にほぼ直角に立ちます。 部落側鳥居に遮られない為には高さも必要です。

【茅野市内で筆者撮影】
諏訪中心に十数店展開する中華大衆食堂看板でコレを参考にしました、客席30ほどですが広告塔柱5m、看板本体2.5m角です。 帆布染めロープ張りで両側各2灯の外部照明式ですが、内部照明式で製作します。


5-2.部品製作
広告塔は100%自作なので必要部品製作から始めます。 最初は照明看板本体、素材には2㎜厚透明アクリル板を使います。

横幅19㎜、完成時実寸3m強ですからかなり大型です。 以前看板だけ立派と言い訳しましたが、不自然でなくと製作可能限界との折衷案です(苦笑)
高さは12.8㎜、完成時2m強、縦横比バランスから決めました。
4端面に配線逃げ用0.5-0.6㎜溝を掘ります、片手で材料支持し、片手人差し指で三角ヤスリ背を押さえ摺り合わせれば、見えてなくても綺麗に掘れました。
両サイド中央部をLED収納スペースとして深さ約1.2㎜、幅約3.5㎜削ります。

前加工完了した看板本体です。 写真では解り難いですが、看板上部中央を幅3㎜ほど溝深さまで削ってあります、余分な配線逃げスペースです。

看板枠には1㎜厚、2.5㎜幅プラ材を使います。
看板本体より長い21㎜長3本、15㎜長2本を切り出します。
各2本端面を45度に削り落とします、21㎜長残り1本は土台用なのでそのままです。
端面加工した4本全面に遮光塗装として黒色サフを吹きました。

看板下枠21㎜長と土台の同位置に0.9㎜穴を各2ヶ所空けます。
広告塔柱は0.9㎜真鍮パイプを使います、柱用40㎜2本と30㎜1本を切り出します。 30㎜長の用途は後程説明します。
0.9㎜パイプ通すなら1㎜穴ですが、緩くては困るので0.9㎜穴+ドリルしごきでキツク入る様にしました、建物比較で柱高を30㎜に決め、看板枠・土台と接着しました。
柱余分を切り、残る看板枠3枚と共に完成色オーシャングレーを吹きました、補助照明で色が解り難いですがニュートラルグレーに近い色です。

看板表面オリジナルは左下、プリンター出力コントラストが甘く不満でした。 濃紺なら良好ですが食堂には暖色系が似合います、結局右上暗赤色を採用しました。

照明LEDは3014タイプ、秋月調達の¥10/個品です、2㎜厚看板に収容可能で電極面積が広く、筆者視力で加工可能な3条件で選定しました。
定格80mA高輝度タイプ、夕景撮影用夕陽ライト製作余りの2個使用です。
間隔30㎜で両面テープで汚れ役カッティングマットに仮止めします。
0.16㎜ポリウレタン線を先端が見える様にコピー紙を間に敷いて半田付けしました、このポリウレタン線は秋月配線付きLEDの余剰分流用で重宝してます。


5-3.部品組立
広告塔部品が揃いましたので組み立てます。

LED取付位置に両面テープ小片を貼ります、仮止め用と共にテープ粘着面光拡散効果を狙ってます。
LEDを両サイド凹みに仮止めし、配線を溝に入れて引き回しました。
両LED間は約1.5㎜余り、ピンセットで配線をS字状にして余裕を詰めました。
外付け3kΩで点灯試験、PWM電源出力3Vの撮影です、LED近傍に輝度スポットがあり看板表面を重ねると「峠」と「屋」の一部が光り輝いてしまいました。

そこで出たとこ勝負ですが、輝度スポット周辺表裏に黒色ウェザリングマスターを、グラデーション状に擦り付けました。
看板表面裏側に両面テープを貼りカッターで切り出しました、看板本体より縦横各1,5mmおおきなサイズにしてあります。
片面貼り終えました、コーナー斜めカットして余分を本体へ折り曲げます。
④両面貼り終えました、配線を溝に収納して表面余分を折り曲げます。

コレがLED配線半田付けより難しい工程、ポリウレタン線先端が良く見ない上に、遠近感が狂ったポンコツ目玉で、内径0.6㎜パイプに0.16㎜ポリウレタン線を通す作業です。 何とか自力でやり遂げ、電極に力を加えない様に注意して配線を土台下に引き出し、看板本体と看板下枠を接着固定しました。

配線引き出し作業でLED電極剥離させてないだろうか?、黒色ウェザリングマスター塗りは失敗ではなかったろうか?、緊張の点灯試験です。 大成功!看板枠がない3面は漏光してますが輝度スポットは気にならないレベルに改善されました。


こんな事やってたら目に良い訳ないです、ホント。


ではまた。

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