Nゲージレイアウト国鉄露太本線建設記

運転よりシナリー重視コンセプトで、昭和40年代後半の風景再現を目指しレイアウトを製作中です。映像・画像を交えながら、製作記に加え、随想や旅行記も発信します。2016年9月より延伸線建設に着手しました。

ストラクチャ照明改修その1

今回はストラクチャ照明改修のミニ工作記です。

中山平駅舎から便所・駐在所・大衆食堂と並び、その隣に1番線ホームに背を接して病院があります、歯科・耳鼻科を除き何でも診てくれる町医者です。

当時の医者は上流階級ですからもう少し明るくても良かったのですが、初期の工作は出たとこ勝負、お隣の大衆食堂より少し暗い程度だったのでヨシとしました。

【輝度大幅低下の病院】・・・目視では写真以上に悲惨
それが1ヶ月ほど前にガクッと輝度低下してるのに気付きました。 差が解るので1/3以下に低下してます、特に酷いのが門灯で点灯確認できるだけ1/10以下です。 夏場の屋根裏作業を避けてましたが、放置もできず原因調査と補修を行う事にしました。

乗せてあるだけの屋根を外すと絶縁テープ目張りで遮光してあります。 壁突起が屋根に嵌る構造ですが、建コレは部品精度が低く、100%漏光するからです。

7年近く前の一品料理工作ですので製作資料も記憶もありません。 手前側のキット箱紙と絶縁テープ製遮光板を外すと、2x10mm工作材と板紙製の照明支持台に固定された初期採用の抵抗内蔵砲弾型LEDが現われました。

輝度低下原因は門灯用光ファイバー接着が外れ、リード線残留応力でLEDが約30度角度変化したからでした。 砲弾型LEDは半値角±20度のビーム状光源なので30度そっぽ向かれたら大幅輝度低下は当然です。 再接着応急処置をせず改修する事にしました、このLEDはディレーティング不足で不良多発品ですし、輝度向上したかったからです。

残り半分の遮光板を剥がすと室内側に反射アルミ箔テープが貼ってあり、白色LED光色味調整用オレンジマーカーを部分塗りしてありました。

遮光板を引き剥がした状態です。 中山平駅前エリアはレイアウトルーム入口階段上空に位置し、引っ掛け事故防止目的で照明配線をレイアウト基台裏へ引き出さず、基台と道路面間の地中配線にしてあります。 現代の街並み景観保存地区の電線地中化工事を昭和のレイアウトに採用した訳で、このLED配線を活かす工法しか採れません。

LEDリード線のテープ固定を外し照明支持台を取り出し再利用します。
照明回路実装用にユニバーサル基板から10mm幅、パターン3列分切り出しました。
使用するLEDはオハ35系旧室内灯用の残部品、廃物利用です。
LEDと直列抵抗1kΩを半田付けし、抵抗リード線を横に引き出して置きます。

光ファイバー導光は効率が低く倉元駅舎入口灯は11mAです、病院は個人住宅なので半分の6mAにしました。 一方、室内灯は6mAでは明る過ぎる可能性が高いので、バイパス抵抗に分流し3mAの設計をしました、少し大きい倉元信号扱所が1mAx3灯です。

LED並列に1kΩを半田付けし、リード線を基板反対上側に引き出します。 並列抵抗を基板外に出してるのは、最終確認で暗い場合、切断して6mAにする仕掛けです。
U字型リード線を半田付けし、基板から出た位置に門灯用LEDを半田付けします。
点灯試験OK、上6mA、下3mA、電流倍違っても目視差はわずかです。
門灯用は光ファイバー角度に合わせリード線を約45度曲げます。 ちなみに支持台は筆者愛用拡大鏡、拡大率約2倍です、これなしではメール読み書きできません(涙)

1.2tプラ板片に0.7mm光ファイバーを通す0.9mm穴を空けます。
それを門灯用LEDに接着します、現在の筆者には拷問の様な工程です(笑)
1mm強角穴を切り取った遮光用絶縁テープを穴位置を合わせて貼ります。 黒色使用予定が見当たらず、赤で代用してスミ入れマーカーを塗ってあります(汗)
基板天井干渉を避ける為、2mm低くした支持台にLED中心に照明基板を接着し、両側余分をニッパーで切り取れば病院照明モジュールの完成です。

リード曲げなど手を加えたのでもう一度点灯試験、大丈夫です。

電源配線は長い方が作業し易いので軽く引くと地中配線が出てきました、これだけあれば十分です、白色砲弾型LED先端にオレンジマーカーを塗り重ね色味調整してあります。 抵抗が入った熱収縮チューブ先でカットし、被覆を剥いてリード線半田上げします。

照明モジュール底に配線通して端子に半田付け、両面テープで建物内にモジュール固定、難産だったのが光ファイバーの長さ調整と差し込み、ピンセットで穴位置探って挿入接着固定しました。 点灯撮影です、リード線は一次整理で最終ではありません。

屋根を嵌めて照明状態確認、以下が評価結果です。
室内照明は改修前より1.5~2ランクアップ、狙い値になり3mAでOK、ただし2階左窓にリード線影が映ってるので要修正。
門灯は劇的に明るくなった、光ファイバーはLED電極中心からのごくわずかなズレが輝度に大きく影響すると解った、今回はドンピシャ?
当時はパルックボールはなく、街灯も門灯も白熱球なら門灯色味調整が必要。
照射方向制御可能で反射板未使用のこの方式は壁と屋根隙間漏光が認められない。

漏光は認められなくてもやはり心配、キット箱紙を室内サイズ+1mmに切り出し四隅に切り込みを入れて曲げ、壁上部に嵌め込んで漏光対策して屋根を乗せました。

最後に点灯夜景状態で面相筆にクリアオレンジを含ませ、門灯先端を一なで、色味合わせをして病院の照明改修を終了しました。


ではまた。

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