Nゲージレイアウト国鉄露太本線建設記

運転よりシナリー重視コンセプトで、昭和40年代後半の風景再現を目指しレイアウトを製作中です。映像・画像を交えながら、製作記に加え、随想や旅行記も発信します。2016年9月より延伸線建設に着手しました。

ブラックジャックセオリー➊

ラスベガス関連話題2回目はブラックジャックセオリーです。 国内IRもできますし近場のソウルやマカオのカジノで遊ばれる方も居ると思いますので、参考に公開します。 これは筆者プレイ法であり、必勝法ではありません、一番負けずに楽しむ方法論です。


5.ブラックジャックセオリー
1985年初訪問は見学ツアーで時間が自由になったので、¢25スロットマシンと、当時最低掛金$3の勘頼りブラックジャックで約$100負けました。 頻繁な出張があると解った時、ブラックジャックで勝てる確率の計算結果からプレイセオリーを導き出しました。 現在はネットで簡単にセオリー入手可能ですが、27年前は自分で計算するしかなかったのです。


このセオリーに従った場合プレーヤーは495勝505敗、1000回で10回負け越し、回収率99%の一番負けにくいギャンブルなのです。 勘頼りプレイでセオリーから外れれば外れるほど負ける確率がどんどん高くなります。 セオリーを理解して従うプレーヤーは2-3割程度でしたので、カジノ実質的取り分はルーレット並みの5%前後ではないかと思われます。

【ブラックジャック】
ブラックジャックはAを1または11、数札はその値、J/Q/K絵札を10と数えて21を超えず21に近い方が勝つカードゲームです。 ブラックジャックテーブルは最大7人座れる扇形、プレーヤーとディーラーの勝負形式ですが、ディーラーはカードを配り、17以上まで引き続けるルールに従う機械の様な物で強弱はありません。 ゲーム進行から説明します。


★ゲーム進行-1:カード配り
ディラーは左側プレーヤーから時計回り表向きで1枚づつ配り、ディラーカード1枚目を裏返し、続いて2枚目を表向きで配り最後にディーラーカード2枚目を表向きに配ってゲームがスタートします。 ディーラー表向きカードがAの場合、インシャランス(保険)と発声し、賭金の半分を追加すると、ディーラーがブラックジャックの場合引き分け、そうでない場合保険金没収です、ディーラーが有利なので筆者は使いません。


★ゲーム進行-2:プレーヤーの選択
カード配り終えると左側プレーヤーから順番に以下いずれかの選択をします。 ハンドサイン使うのは上にトラブル防止用カメラを設置録画してるからで、発声加えてもOKです。 プレーヤーがブラックジャック(Aと10)の場合は賭金の1.5倍チップが支払われます。

HとSは解ると思います、DDは賭金$10なら$10追加して1枚だけ引き勝負する選択で、手札合計が11の時などに使う戦略です、10と数える札が3割強、21の確率が高いからです。 SPは手札が同じカード2枚の場合、同額掛金を追加して2勝負に分ける選択です。


プレーヤーがHして22以上(BURST、以下B)の場合負けが確定し、ディーラーがチップとカードを回収します、後でディーラーがBしても引き分けになりません。 全プレーヤーがSかBするとディーラーは裏向きカードを表向きにし17以上になるまで引き続けます。

ソフト17のA/6(7または17)は2002年頃まで17としてディーラーSでしたが、ルール改正でHに変更されました、何故ならHがの方わずかに有利だからです。 ネットでセオリーが拡散して簡単に負けてくれるプレーヤーが減り、カジノ側の対抗策かもしれません。


★ゲーム進行-3:ディーラーハンド確定と精算
ディーラーがBすれば残ったプレーヤー全員勝ち、17-21に確定すれば上のプレーヤーは勝ち、同じプレーヤーは引き分け(PUSH)、下のプレーヤーは負けでチップ没収、精算が終わるとディーラーがテーブル上のカードを回収して1ゲームが終了します。 この手順もプレーヤーから苦情が出た場合に録画画像で確認可能にする為に決められてます。


★迷う判断-1:ディーラー表示札10の場合
では実際のゲーム場面をいくつか例示して解説します。

ディーラー表示札10の場合は裏返し札Aのブラックジャックもあるので、ディーラーは隠し鏡で確認します。 Aならゲーム終了、プレーヤーもブラックジャックの引き分け以外ディーラーの勝ちです。 従って裏返しの札は2-Kのいすれか、7-Kなら17-20で確定しその確率は約58%です。 残り2-6の42%の場合ディラーはHし、確定するかBするか解りません。


プレーヤー手札は12です、9と3、8と4、7と5も同じです、Hして5-9なら17-21でS、でも4/13、31%が10で22になりBして負けです。 ディーラーの17-20の可能性が高いので思い切ってHしました。

10以外、できれば9か8と念じた3枚目は4で16、さて困りました。 12でも16でもディーラーがBした場合だけ勝ち他は負けで同じです、再Hすべのでしょうか?、Sでしょうか?。


★迷う判断-2:ディーラー表示札6の場合
ディーラー表示札2-6、その中でも表示札6はディーラーが最もBする確率が高いケースです。 6とAのソフト17でディーラーHのルール変更以降は裏返し札と2枚で決着せずディーラーが必ずHする様になりました。 

従ってこの場合のセオリーはSです、HしてBで負ける場合の他、17-21でSして勝ち負け、全てのケースの発生確率と結果を比較し、SしてディーラーのBを待つのが最良の選択なのです。 ディーラー表示札とプレーヤー手札によるセオリー表を次に掲載します。


◆Black Jack Bet Chart
縮小コピーして使用済テレカに貼り付け、名刺入れに予備含め数枚入れて出張し、欲しい人に差し上げてました。 筆者は丸暗記しており、往路フライトで確認する程度でした。

【筆者セオリー】・・・コピー許諾します。
筆者のブラックジャックは100%このセオリーで行い『引けば良かった』等、結果に一喜一憂は一切しません、チャンスを活かし勝つ為に別の部分に神経を集中してます。 では表の上から見て行きましょう。


★プレーヤー手札8以下の場合
手札が2/6、3/5、4/4合計8、及び合計7以下の場合で、Hして絶対Bしないので常にHです。 Aなら19でS、10なら18でS、9なら17でS、2-8の場合は表のその手札の項に従います。


★プレーヤー手札9/10/11の場合
8と同じでHして絶対Bしないので常にHで良さそうですが、9の場合ディーラー表示札3-6で、10の場合ディーラー表示札2-9で、11の場合ディーラー表示札A以外で賭金2倍の1枚引き勝負DDがセオリーです。

【9でディーラー表示札6ならDD】
DDの目的は9をA引いて20にしたり、10を引いて19にする事ではありません。 そうなればラッキーで勝つ確率上がりますが、ディーラー21で負けも引き分けもあります。 全ての起こり得るケースの確率計算からHよりもDDが有利だからセオリーになってるのです。

【9でディーラー表示札6のDDでこんな場合も】
上記DDで2が出ると合計11、もう1枚引いてもBしません。 こんな時『DDしなきゃ良かった』と考える人は数学を信じない類型Bの人です。 DD有利の計算結果にはこのケースも当然含まれてます。 DDせずにもう1枚引いて10の21になっても引き分けで勝つとは限らず、次の1枚がAの12でSしてもディーラーがBして勝つ事もある確率ゲームなのです。


★プレーヤー手札12-16の場合
プレーヤー手札11以下のセオリーは基本H、9/10/11の場合はディーラー表示札によりDDと説明しました。 手札17-21は無条件Sなのでその中間、HでBする可能性がある手札12-16のセオリーです、Bリスクを取りHと、SでディーラーB待ちどちらがが有利の問題です。

ディーラー表示札6以下と7以上でハッキリ分かれます。 手札12の場合だけディーラー表示札2/3でHですが、他の12-16のディーラー表示札6以下は全てSです。 一方ディーラー表示札7以上の場合はほぼH、ディーラー表示札10の手札16はプレーヤーが一番負ける確率が高いケースで、SにしてありますがHでも差は微小、Hのセオリーを使う人も多く居ます。


配られた手札16でディーラー表示札10の場合、カジノによりルール適用有無がありますが、確率的にはスレンダー(降参)して賭金半額を戻して貰う選択が有利です。 スレンダー/S/Hの順ですが差は0.01%未満のミクロの世界、訪問毎にどうするか決めて変えずにプレイしてます。 差が少ないからと勘頼りで変えると、結果に心を乱されるからです。


★プレーヤー手札ソフトハンドの場合
ソフトハンドとは手札の1枚がAで2種類の数え方ができる場合です。 例えばAと6はソフト17、7とも数えられるからです。

A/2からA6/は基本Hで、ディーラー表示札4/5/6の場合DDがあります。 A/6が2列ありますが、下のA/6はA/2でHして4を引いた様な場合です。 プレーヤー手札A/6のソフト17は常にH、例え表示札7-AでBしても17はディーラーがBしないと勝てない弱い手だからです。


筆者自身が計算結果にエッと驚いたのがソフト18のA/7です。 Sして18確定で勝負するのは、ディーラー表示札2/7/8だけ、3-6はDD、9-AはHなのです。 シーザーズパレス売店で売ってるセオリー表を所持する米国人から借りて比較しましたが、手札16のディーラー表示札10がHになってるだけで他は全く同じ、計算結果が正しかった事を確認できました。

【セオリー遵守してこんな場合も】
セオリー知らないプレーヤーは10人中10人がA/7でSしますが、セオリーを知るプレーヤーは皆この選択をしてます。 その結果18確定がBする事も当然ありますが、計算結果信じてるので全く気になりません。


★プレーヤー手札同位札2枚の場合
配られた手札が同じ場合SPの選択肢がありますが、4/4は8として、5/5は10としてSPしません、ましてや10/10、J/J、Q/Q、K/Kは十分強いので絶対SPしてはいけません。

8/8とA/Aは常にSP、2/2と3/3はディーラー表示札3-7でSP、6/6、7/7、9/9はバラバラですが丸暗記するしかありません。 またA/AのSPは1枚しか引けず、10が出てブラックジャックでもボーナス0.5倍はなしです。 実際に筆者遭遇のSPモデルケースを2例紹介します。

【手札6/6のあるケース】
手札6/6のセオリーはディーラー表示札3-6でSP、他はHです、SPして2勝負に分けました。 最初の6の2枚目は4で合計10これが配られた札として選択するのでセオリーに従いDD、5が出て15でした。 次の6の2枚目は3で合計9、セオリー通りDDしてQ、19になりました。


SPしてもセオリー遵守、$10勝負が$40勝負になる、こんな事も起こります。 このケースではディーラーBで$40勝ち、17/18で1勝1敗のイーブン、19で一方引き分けの$20負け、20/21で$40負けになります。

【手札8/8のあるケース】
手札8/8のセオリーは常にSPなのでSPしました。 最初の8の2枚目はQで18当然Sです。 次の8の2枚目はまた8、SPして3勝負になりました。 再SPした最初の8の2枚目は3で合計11、セオリー通りDDで6、17になりました。 次の8は5、HしてKでB,負け確定です。


これも$40勝負になったケースで、ディーラー裏向き札10を含め19以上なら全敗$40負けですが、18なら$30負け、17ならイーブン、ディラーBなら$20勝ちになります。 SPは2勝負を分けるので高額賭金になり易く、筆者経験最高値に6倍がありました。「続く」


ではまた。

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