Nゲージレイアウト国鉄露太本線建設記

運転よりシナリー重視コンセプトで、昭和40年代後半の風景再現を目指しレイアウトを製作中です。映像・画像を交えながら、製作記に加え、随想や旅行記も発信します。2016年9月より延伸線建設に着手しました。

眠らない街ラスベガス➊

今回は『ギャンブラーの3類型』で触れたラスベガスの話です。 国内でも統合型IRの誘致合戦や汚職事件が発生し、近い将来合法的カジノが解禁されそうですが、興味なしです。

【ストリップ大通りのサインボード】
ラスベガスはネバダ州最大の都市、と言っても人口60万人、カジノ・ショッピングモール・ショウビジネス・コンペンションセンター(LVCC)開催トレードショウ訪問客で賑わう観光の街です。 1990年代ホテル客室数世界TOP10の7つがラスベガスでしたが、現在はTOP12の11、客室数4000室クラスの巨大カジノホテルが次々とオープンしてる様です。


1.ラスベガス訪問歴
筆者のラスベガス初訪問は1985年、電波新聞主催のCES見学ツアーでした。 毎年訪問する様になった1996年はピラミッド型『ルクソール』オープン直後、以降に凱旋門やエッフェル塔(小型です)がある『パリス』や南欧風の『ベネチアン』等がオープンしてます。

[筆者ラスベガス訪問歴】・・・・仕事で行く機会が多かったのです。
記事作成で調査すると29回訪問し滞在延べ日数は100日以上でした。 2回はプライベート旅行ですが、他は全て業務出張です。 LVCCで開催トレードショウの情報収集、自社米国法人出展時は会期前からサポートでラスベガス入りし一週間近く滞在してました。 特に1996年-2004年の9年間はプライベート旅行含め22回訪問し、毎年2-3回でした。 

【LVCC正面入口付近】
LVCCの広さは幕張やビッグサイトを凌ぎ、巨大メーカーブースが並ぶメイン会場が160mx320mほど、入口横に80mx160m約1/4のサブ会場、下に潜る道路を挟み床面積がメイン会場と同等な2階建て別棟があります。 出展社が多い場合は1マイル離れたSANDS CCも使いシャトルバスで来場者輸送しており、一通り見て回るだけで最低3日必要でした。

【メイン会場内部】・・・国内の様にせせこましくない
丸一日足を棒にして会場を回って情報収集、ホテルに戻ってメールチェック、日本/欧州とそれぞれ8時間時差で、前日レポートへの質問や追加情報収集依頼など着信メールで仕事量を見積もってから晩飯を摂り、その日のレポート作成して送信すると22時-23時でした。


仕事とは言え息抜きも必要、その後の1-2時間がカジノで過ごすお楽しみ時間でした、ショウがハネた22時-1時がカジノが最も賑わう時間帯で、その雰囲気が好きでした。 部屋に戻り持参したカップ麺啜りながらメール返信終わると2時-3時、平均睡眠時間5時間のハードワークで、見たいショウを見る余裕はありませんでしたが、大好きな出張でした。

【メイン会場内の様子】


2.ラスベガスのギャンブル
さてラスベガスカジノのギャンブルには次の様な種類があります。
★スロットマシン
一番ポピュラーで空港搭乗口通路にも並んでます。 ¢5、¢25、$1マシンがあり、ホテル付属でない街中ギャンブル場に『高配当92%』の看板があった事から、普通はカジノ取り分10%で配当率90%、日本の公営ギャンブル25%より低いパチンコ並みの天引き率です。


レバーを引く/ボタン押すだけの単純ギャンブルで、普通の大当たりは500倍です。 マシン投入全額が出る超大当たりで数万$当てた人の記念写真がカジノ入口に飾られてます。 カジノには年齢制限があり、20歳未満は入場禁止で警備員に身分証明提示を求められます。


★ルーレット
賭け方には1ヶ所36倍、2ヶ所18倍、4ヶ所9倍、偶数/奇数や赤/黒2倍の種類がありますが、技術不要のギャンブルです。 欧州(モナコ等)ルーレット台は1-36に加えカジノ総取りの0です。 ラスベガスは0と00がありますが、それでもカジノ取り分は2/38、5.3%です。

【1990年代後半に韓国メーカー大躍進】


★ブラックジャック
どのカジノにも扇形のブラックジャックテーブルがズラッと並び、$5/$10/$25/$100の最低賭金種別があります。 ルールは簡単ですが実はセオリーがあり、一番勝てる確率が高いギャンブルで、筆者はコレ専門でした。 筆者式プレイ法を別途公開します。


★ポーカー
西部劇酒場シーンに出てくる米国伝統ギャンブルのポーカーは、プレーヤー対プレーヤーの勝負で、カード覗き見を防ぐ為にポーカー室で行われます。 ブラフを含めた駆け引き等の技術が必要なギャンブルで、カジノ取り分がどうなってるのか解りません。


★クラップス
サイコロ2個を壁に当てて出目で勝負が決まるギャンブルです。 ルールが複雑でプレイ経験はありません。 他にも名前知らないカードゲームや電子競馬の様なギャンブルもありましたが、カジノが儲かる仕組みなので解らない物には手出し無用にしてました。

【2000年以降中国メーカーも大進出】
面白いのはショウ会場縮図がカジノに表れる事で、良く利用した中級ホテルカジノで1990年代末に韓国人が目立つ様になり 2000年過ぎると入れ替わりに中国人、韓国人はリッチになって高級ホテルへ移動してました。 筆者は米国法人が特別顧客招待会場用と一緒にホテル手配してくれたので、ベネチアン等高級ホテルも使わせて貰いました。


ラスベガスホテル部屋代は需要と供給で決まる変動相場制で、CES前々日まで$100が前日から会期中は$200、上昇率はショウ訪問者数、つまり部屋の取り難さで決まり、同じ部屋が開催ショウがない暑い夏場は$30になったりします。 最初随分露骨でえげつないと思いましたが、これが米国式合理主義、航空会社ディスカウントチケットと同じです。


3.ギャンブラー類型とカジノの遊び方
ラスベガスへは1人で行く訳でなく日本からの同行者、現地駐在員や米国法人社員、取引先とミーティングや会食で多くの人と会います。 場所柄ギャンブルが話題になり時には一緒に遊ぶ事もありました。 日本からの出張者は9割以上カジノで遊びますが、米国人は仕事で来てるの意識が強いのか半数程度でした。 類型の違いは人種に係らず同じです。

【2003年頃はプラズマと液晶の生き残り賭けた激戦中でした】
類型Aのギャンブル何でも派はチャレンジ精神旺盛、さすがにルール知ってるだけで賭け方知らないポーカー室に飛び込んだ御仁は居ませんが、日本語版ガイドとしばらく見ただけでルールとプレイ法を呑み込み、クラップスやってきたという猛者も居ました。 勿論スロットマシン、ルーレット、ブラックジャックも、『やらなきゃ楽しさ解らない』のです。


類型Bの楽しめれば良い派が好むのはルーレットとスロットマシンです。 『5回黒が続いたから今度は赤』(実際は常に双方約47.3%)等と楽しんでます。 スロットマシンは懐具合によりますが¢25か$1マシンシングルコインで一喜一憂して楽しみます。 ブラックジャックをしても、自分の勘頼りでセオリー無視、その替わり深入りせず大負けしません。


類型Cの結果に係りたい派はルーレットに興味を持ちません、他人任せギャンブルで最大36倍では刺激が少ないのです。 セオリーをマスターしブラックジャックの勝ちを目指すか、経験があればポーカーを選びます。 スロットマシンで遊ぶ場合は$1マシンフルコイン、大当たりが$1000になるスリルを好む傾向があります。

【ヘビー級タイトルマッチ会場になったシーザーズパレス】


4.米国一安全な街(だった)ラスベガス
2007年10月のマンダレイベイ銃撃事件が起きるまで、ラスベガスは米国で一番安全な街と言われてました。 観光客強盗・殺傷事件が多発し治安に問題ありの評判が広がると観光客が減りホテル経営者が困るからです。 現在はホテル経営から外されてるマフィア、街の顔役が睨みを利かせており、小悪党の存在を許さず、夜徒歩で1人でも歩ける街なのです。


今回は筆者が好きなラスベガスとギャンブル、ギャンブラー類型による違い、つまり『ラスベガス見聞録』で終わってしまいました。


ではまた。

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