Nゲージレイアウト国鉄露太本線建設記

運転よりシナリー重視コンセプトで、昭和40年代後半の風景再現を目指しレイアウトを製作中です。映像・画像を交えながら、製作記に加え、随想や旅行記も発信します。2016年9月より延伸線建設に着手しました。

河岸段丘ユニットの製作③

河岸段丘ユニットは仕上げに入ります。 植樹に関しては従来線風景製作経験に基づき、『遠くを小さく手前は大きく』『遠くを密に手前は疎に』の原則に従い、遠近感を演出する工夫をしました。 また従来線は嫁さんに晩秋に見えないと言われてましたので、『しっかり紅葉』させる事にしました。

まず最後列に樹木もどきを並べて接着します、背景画と接する場所なので裏は平面です、この場所には遠くを小さくの原則を適用してません。

樹木もどきの前に幹なし小型樹木、幹付き小型樹木を接着します。 隙間を小さく密に、樹木間草むらはわずかです、まだボンドが乾いてません。 最後列樹木もどき延長部は近景なので次第に大きくしてあります。

小型/中型、針葉樹/広葉樹を織り交ぜ中型を増やし、草むらや灌木で樹木間隔を広げながら植樹を続けます。 紅葉全山真っ赤は名所に限った事で植林針葉樹は変化なし、里山雑木林はチラホラ混じるのが普通です。 紅葉作業は別途追加します。

新聞紙貼り重ねでプラスタークロス網目は解決しましたが、困った問題が発生しました、御覧の様に岩壁が全くそれらしく見えないのです。 塗装の問題ではなく表面質感、照明当てるとギラッと反射する状態をそれらしく改善しなくてはなりません。

第一段階としてわらぶき農家屋根に使った方法、リアルサンドでザラザラした岩肌感表現をします。 ブラウン2/ナチュラル1の混合比、着色目的でないので艶消しクリアトップコートと溶剤1:1で溶き全体に塗りました、ザラザラした質感になりました。

第二段階はリアルサンド混合砂に約半分のカントリーグラス、スパイスにすり潰したコーヒー滓を加え、定着性を良くする為、塗料・溶剤を使わずボンド水を加えてペースト状にした物を塗ると言うより擦り付けました。

トンネル出口部はこの処理で止めてあるので良く解ります。 第二段階を意図的に横塗りしたので岩盤層の様に見えます、リアルサンドが岩肌質感、カントリーグラスが岩の窪みに生えた草、コーヒー滓が岩クズの表現になり、イメージに近い風景になりました。

手持ち10種類以上の植物素材総動員の風景製作、途中経過写真撮影も忘れて熱中、3日掛かりの植樹になりました。 近景用独立樹も追加製作しました。

さて使い物にならなかった背景写真の検討です、車で1時間の場所なので撮影行は簡単ですが、どんな写真必要か解りません、ドローン空中撮影無理ですから。 右が急激に下がってたので元画を16分割し、この様に加工しました。 

それを岩稜角度合わせで2度回転してトリミング、川下水面重ねた画像作成しました。 ここに辿り着くまで十数枚の試行錯誤でした。

L版フォトマット紙にプリントアウトし切り抜きました、少々色補正が行き過ぎた様です、酷い画質ですが地上撮影写真が使えるかどうかの検証が目的です。

どうでしょうか?、段丘崖、段丘上樹木共に繋がって見え、手前に川はありませんが川下の流れに見えませんか?。 筆者評価は合格、地上から段丘崖を見上げた原画で実感的な背景写真作成可能と確認できました。

トンネル取付部処理は先になりますが、河岸段丘ユニットの風景製作が完了しました。 紅葉はやり過ぎないこの程度で十分晩秋らしく見えると思います。

航空写真を1枚、設置後は絶対見れません、遠く(右)が小さく密に、近く(左)が大きく疎にしたのが解るアングルです。

トンネル入口上部は草原状にしてあり、後日植樹も可能です。
目立つ場所の紅葉密度を高めてます、草むらや広葉樹も少し色付けてます、この周辺はレイアウト植物素材博覧会の様相です。
紅葉色付けはマスキングテープ法で出番を失ったLED色差し用クリアイエローとクリアオレンジ、後者は保管箱の中で倒れ液漏れしてました。
舞台裏です、背中がフラットな樹木もどきが並んでます。

試作背景写真/県道トンネルと共に定位置セット、ユニットと背景写真/基台境界をフォーリッジクラスター片で演出し、カーブ鉄橋上空位置から風景確認しました。 問題なく連続してます、これ以上見下ろすアングルありません、天井に頭ぶつけます(笑)

通常アングルからの風景です、トンネル入口からユニット端まで360mm、実寸換算54mです。 筆者には100m以上、背景写真含め数百m先へ空間の広がりが感じられるのですがいかがでしょうか?。 河岸段丘ユニットはひとまず完成、固定は先になります。


ではまた。

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