Nゲージレイアウト国鉄露太本線建設記

運転よりシナリー重視コンセプトで、昭和40年代後半の風景再現を目指しレイアウトを製作中です。映像・画像を交えながら、製作記に加え、随想や旅行記も発信します。2016年9月より延伸線建設に着手しました。

ドライブインの製作⑫広告塔その3

前回の続きです。

【夕闇迫る工場群】


5-4.地面を作るPart-1
街灯がない夜間真っ暗の県道沿いで食堂は奥まった位置、広告塔だけでは不十分です。 駐車場入口照明を広告塔足元に設置します。 すると周囲地面を一緒に作る必要が出てきます、周辺地形整合の関係で食堂と広告塔の位置関係は確定できません。

ドライブイン付近拡大図です。 県道は左手洞門から緩い左カーブ下り坂、ドライブイン敷地左は県道より低く右は高くなってます、今回赤点線部分の地面を作ります。 広告塔角度は右集落方向に正対、左は同門出口正対のこの角度にします。

1.2tプラ板から28x30㎜と30x34㎜を切り出しました、小さい方が地面ベース、大きい方が基台です。
地形に合わせ祠側を斜めに落とし角切りします。
地面ベースに各0.5mm大きい0.8t板紙を接着し、表面をフラットアースで地面下塗りします、プラ板では板紙製周囲地面と馴染ませるのが難しいからです。 基台と重ねると基台が奥を除き1.5㎜張り出してます。
広告塔取付1.0㎜穴を空け、両端に5㎜プラ角棒を接着しました、この空間に照明回路を収納し、基台でフタをする形になります。

広告塔取付準備が整いました、地面板紙穴開けメクレを取付の邪魔しない様にカッターで除去してあります。

取付穴に配線を通し地面に広告塔を接着固定しました。 ところがアリャリャ、鑑賞頻度が高いこの角度から看板表面の端面が見えており要修正です。 でもフォトマット紙変更は大正解、昼間に看板文字クッキリ見えないとパッとしません。 

続いて地面表面、リアルサンドナチュラル・ブラウン混合砂を筆で平らに均し、中性洗剤入りボンド水溶液を筆で滴下浸透させた状態です。 看板表面にダメージ与えるので霧吹きは使えません、4-5時間乾燥させます。

乾燥しました、濃い薄いムラは後で草と共に追加撒きしますので大丈夫です。 看板表面の端面を鉛筆で着色しマイナスドライバーで枠側に押し込み修正しました。

ユニバーサル基片で照明回路製作、上2列中継端子、一番下に3kΩ半田付けです。
広告塔配線を必要長に切り、被覆剝き半田上げ後半田付けしました。
3本直列で損失9V、3kΩで電流1mAです、駐車場入口照明は1mA が最適値、広告塔だけ増やす事も可能ですが、市街地の競い合う広告塔でないので暗目でOKにしました。


ここで地面製作を中断し、駐車場入口照明を製作します。


5-5.駐車場入口照明
県道街灯ではなくドライブインが夜間来客の為に入口照明として建てた部分照明です。 広告塔2灯と直接続で点灯させます、まず部品製作から。

0.3tプラ板を作業性を考え10x20㎜切り出してケガキ、点線に切れ目を入れました。
1.0㎜ドリル刃軸をガス火で炙り、ケガキ線で一気に曲げます、炙り過ぎはプラ材溶けて悲惨な事に、徐々に温度を上げて曲がるポイントを探す方法で加工します。
裏返すとこんな形、使い捨てシェバーの様な形状です。
わずか1㎜ほどで繋がってる矢印部を瞬着でガッチリ接着します。

ハサミで切ってヤスリで削り様子見してる処、照明傘を作ってます。 回り道で出番が遅れましたが、広告塔柱と一緒に切り出した0.9㎜径30㎜真鍮パイプが柱になります。

更に薄く削り、これで良しとした処ですが、写真でササクレに気付き修正しました、左側が照明先端、右側は作業用持ち手です。
この状態で遮光塗装の黒色サフを両面に吹きました。
傘部分を斜めに切り落とし、表面処理後0.3tプラ板片に瞬着固定します。
固着乾燥後余分を切り取って整形し、照明傘の完成です。

組立塗装前に柱にLED配線を通します、内径0.6㎜に0.16㎜線2本ですから、理論上は楽々通りますが、広告塔柱は1本通すのに苦労しました。

こちらは比較的簡単に通せました、パイプ単体だったので位置合わせし易かったからだと思います。 なおパイプ端面はドリルとサンドペーパーで滑らか仕上げしてます。

途中工程写真撮る余裕ありません、LEDを電極向きに注意して傘に押し込み、支柱と傘角度を決め、瞬着スポイト1滴で固着しました。
ココで再度点灯試験、傘に押し込む工程での破損・断線はありませんでした。 少し離れた場所から駐車場入口を照らす為に、傘角度は上向きになってます。

暗くして確認すると約60㎜先まで照らしてます、ほぼ目標値です。

塗装に備えLED電極面をマスキングします。
オーシャングレーを吹いて完成です、ポール0.9㎜はスケール合致、傘はオーバーサイズですが、筆者の製作可能限界サイズです。


ではまた。

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