高機能電源⑭制御盤パネル製作
基板が完成し動作確認OKでも、電源としてはまだ完成してません。
【十三夜の月】・・・1/19撮影
延伸線制御盤は未定ですが、中央がフィーダー/ポイント/信号機制御部で、その両端にコントローラ配置の基本形は従来線と共通です。 Hyper-G本体を床置きし制御盤パネルに組込まれた左右CH高機能電源操作部と6Pコネクタ接続します、ではパネルは?
制御盤パネルに選んだのは2mm厚アクリル板です。 クリア/白/スモーク/黒と各色ありますが、速度計表示部に角穴空け不要なクリアにしました。
【速度計用電圧計は2体構成】
と言うのは速度計用電圧計ベズルに約2.2mmのダボがあり本体間に隙間ができます。 クリアならそのままアクリル板を通して表示が見えるからです。
従来線よりスペース余裕があるので素材幅180mmを活かし、180mmx100mmで2枚切り出しました。 カッター筋彫り前加工後にプラ鋸でカット、ヤスリ仕上げです。
【延伸線制御盤パネル配置図】
操作性優先配置で左右各15mmは制御盤枠取付スペースです。 中央四角が速度計表示部で両側に取付穴、更にその両側に基板取付穴を空け速度計奥に基板を固定します。 電源スイッチはHyper-G本体側にあり、パイロットランプは速度計が役割を代行します。
加工用パネル配置図をコピーしアクリル板四隅に両面テープで位置決め固定しました。
【下穴加工】
スイッチ/ボリューム/速度計取付穴に1.4mm、基板取付穴に1.0mm、全9ヶ所の下穴をピンバイスで空けました、穴空け二次加工はそれぞれ4.4mmと3.2mmです。
ところで下穴径基準てあるんですかね?、そんな事も知らないのって言われそう(笑) 筆者は経験知で下穴1/3法則でやってます。 例えば1/2だと次加工でドリルが引っ掛かり仕上げが汚くなったり、アクリル板だと材料割れリスクが高まります。
【穴空け二次加工】
4.4mmと3.2mmで穴空け二次加工しました、速度計と基板取付穴はこれが完成サイズ、スイッチとボリューム取付穴は4.4mmから完成サイズに三次加工します。
【削りカスだらけの加工中パネル】
速度計ベズルビスはΦ3、ダボはΦ4です、2mmアクリル板ではダボが少し突出しますが、完成時はパネル表示用フォトマット紙が挟まるので丁度良い寸法です。
【ベズルと基板取付穴が干渉】・・・多分そうだと思ってました
ベズルと基板取付穴位置確認したら、速度計表示がベズルに隠れ要修正です。 配線数が多い基板はパネル一体化が必要で、設置場所は速度計奥しかありません。 基板取付穴をザグり隠し皿ネジで干渉防止と外観美化するのが良さそうです。
【合わせて百歳以上の古ツワモノ】
パネル加工に活躍したのが当社のアラカン工具コンビ、ハンドドリルとリーマーです。 電動ドリルもありますが割れ易い材質の場合、手に感じる抵抗感で力加減を変える方が、多少非効率でも安全です。 キザな言い方すれば材料と対話しながらですね。
リーマーは先端4mmなので仕上がり5-12mm穴加工に重宝です、木材、プラ、アクリル、アルミ、板材なら何でもOKです。 しかもハンドルがΦ6でトグルスイッチ、ボリューム仕上がり穴径と同じ、両側から交互にゴリゴリやってハンドルが通れば加工完了です。
【調子に乗って削り過ぎ】
な~んて能書き考えながら作業してたら見事にドジ踏みました。 仕上がり6mmブレーキボリューム穴をロータリースイッチに合わせて空けてしまいました(涙) 版下穴表示を双方同じにしたのが間違いの素でした、スペーサ補正の仕事が増えました。
①ホームセンターで調達したM3皿小ネジ、頭径は5.7mmでした。
②基板取付穴を6.4mmドリルで様子を見ながら頭が隠れるまでザグります。
③皿小ネジで10mm基板スペーサー2段重ねを止めます、これでネジ隠し完了です。
④基板取付スペーサーと速度計用電圧計本体はギリギリ干渉しない位置関係です。
速度表示位置変更、基板取付穴削除、四隅パネル取付穴追加して版下作成、フォトマット紙に印刷します。
百均で手芸用穴空けポンチを買ってきました、3mm/6mmセットで取付穴とスイッチ/ボリュームに丁度良い組合せです。
①穴空けポンチとカッターで表示部フォトマット紙の不要部分を切り取ります。
②貼り合わせは日の字型の両面テープ、位置合わせし最初に中央横ラインを貼ります。
③両脇と下の保護紙を剥がし下半分貼った処です、次に上の保護紙を剥がします。
④綺麗に貼り終えました、リーマー加工で多少偏心してますが許容します。
制御盤に組み込んだ際にアクリル端面が見苦しくなるので、フォトマット紙に一緒に印刷した短冊を貼りました。
【延伸線制御盤左右CHパネル】
これで制御盤パネル完成、次回からここに部品を取り付けます。
ではまた。