Nゲージレイアウト国鉄露太本線建設記

運転よりシナリー重視コンセプトで、昭和40年代後半の風景再現を目指しレイアウトを製作中です。映像・画像を交えながら、製作記に加え、随想や旅行記も発信します。2016年9月より延伸線建設に着手しました。

オハ35系編成の室内灯改修 前編

先日のオハ35室内灯改修実験の結果を受けて、編成全体の室内灯改修を実施します。

【室内灯改修実験車】
白熱球は指向性が広いので2灯化しても中央が暗く、明るさ均質化が不十分な実験結果でした。 今回3両の改修に際し主に以下3点の改良案を試みます。
①導光板を逆向きに使い補助灯を主灯、既存の主灯を補助灯として使う。
 導光板一体化した高効率な補助灯光を車体中央部まで届く様にする工夫です。
②導光板切り込みを深くし白熱球挿入量を増やす。
 白熱球出射光を少しでも多く導光板に取り込む算段です。
③導光板中央部溝を拡散面から反射面にする。
 ジュンパパさんにいただいたコメントになるほどその通りと思ったからです。

導光板に実験車と逆方向から1mm深い4mmの白熱球取付穴を削り込みます。 上記①~③に成算はありませんが、1灯式より悪くなる事はないでしょう。 あーでもない、こーでもないと考えながら色々試すのが楽しく、ダメならやり直せば良いと考えてます。

導光板溝は光源から遠くなるほど深くなってます、車両中央部溝をフラットアルミ塗装し鏡面にしました。 吉と出るか凶と出るか(笑)、現時点では全く見えません。

長期在庫したムギ球の点灯試験をしてから取付穴に瞬着固定します。

ムギ球室内側に親爺ぃさんコメントアイディアを頂戴します。 光源付近スポット解消の目的で、0.5tプラ板拡散板を取り付けました、ますます出たとこ勝負です(汗)

ムギ球リード線に給電用0.16mmポリウレタン線を半田付けし、導光板斜辺に両面テープ仮止め後、両端を瞬着チョン留めします。 天井固定用テープを2ヶ所貼りました。

長さ調整し半田上げしたポリウレタン線を室内灯ユニットに半田付けします。 ここまでくると早く結果を見たい気持ちを抑え切れず1台先行組立しました。

【左:オハ35改修実験車 右:オハ35今回改修車】
改修実験車と共に線路上へ、まず夕景からです。 考え得る様々な手段を講じましたが、目視では中央部が明るくなったと感じません。

【左:オハ35改修実験車 右:オハ35今回改修車】
夜景です。 中央部を明るくする工夫の効果はほとんどなく、拡散板効果で左端ピークが落ちて均質化だけわずかに改善する皮肉な結果になりました。 白熱球多灯化は消費電力面から非現実的、結局LEDで明るさ均質化を取るか白熱球で演色性優先かの選択です。

少し視点を上げます、演色性の良さは室内灯に浮かび上がる水田に現れます。 夜汽車のムードを優先し、白熱球の採用を決めました。

残り2両分の照明ユニットを完成させます。

左端オハフ33と右端スハニ32に組込みました、編成4両の夕景です。

同じく夜景、明るさ均質化を犠牲にして白熱球にこだわったのは演色性の他にも理由があります。 当社在籍オハ35系には、青色塗装の近代化改造オハ35とオハフ33各1両あり、改造メニューに室内灯蛍光灯化が含まれるので夜景でその違いを演出したいのです。


ではまた。

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