52年前のマツモト模型スハ32
前回触れた、中学修学旅行時に購入した京都マツモト模型16番スハ32車体の紹介です。
購入時の紙箱、ビニール袋にそのまま入っています、古いオモチャはオリジナル箱付きがプレミアになりますが、鉄道模型の場合どうか解りません。 ウィキペディアによると、マツモト模型は昭和51年に創業者松本正二氏から引き継いだ二代目松本明氏が、平成18年に急逝されて特製品生産が不能になり、現在は親族が経営されているとありました。
箱から取り出します、スハ32初期型ダブルルーフです。 車体やウィンドシル/ヘッダーのリペットが表現されています、窓コーナーがカッチリ抜けており、半世紀を経て歪みや狂いもなく、とても紙と木で製作されているとは思えません
現在のペーパー車体販売価格は¥18,000、物価上昇率より高い14倍になっていますが、手工業製品としては妥当だと思います。 当時中学生のお年玉は、高度成長で¥500/袋に上昇していました、現在は1万円、20倍です、日本が豊かになった証明なのでしょう。
余談はさておき、デッキ床と床板受・屋根部が木材で屋根側にたわみ防止補強材が入っています。 オリジナル床板は黒色塗装のみ、筆者が床下機器・台車センターピンを取り付けています、台車の擦れ跡やカプラー取り付け跡があり、一度は走行したと思われます。
端面は雨樋以外はアッサリしています、貫通幌などお好みでという事なのでしょう。
16番スケールでは用途もなく、退役したN車両と共に収蔵庫に眠る運命です。
ではまた。