Nゲージレイアウト国鉄露太本線建設記

運転よりシナリー重視コンセプトで、昭和40年代後半の風景再現を目指しレイアウトを製作中です。映像・画像を交えながら、製作記に加え、随想や旅行記も発信します。2016年9月より延伸線建設に着手しました。

同志社大学鉄道同好会 in 1965

6月は東北旅行記があり更新回数が増えましたが通常ペースに戻ります。 TMS記事の紹介です、記事タイトルは『組立式レイアウトの運転』となってますが、内容的には同志社大学創立90周年記念学園祭に参加した鉄道同好会の組立式レイアウト紹介です。

『日本の特急』をテーマにした16番組立式レイアウト運転会と展示で、レイアウトは数年前に建設され毎年学園祭運転会に使用された物を整備改修しており、4日間の会期で開催された大規模運転会でした。

レイアウト運転と合わせ、恐らく会員が旅先で撮影した鉄道動画の上映も行われてます。

組立式レイアウトを設置した教室奥黒板には『はと』と『さくら』の実物ヘッドマーク展示があり、現在100万円越えのお宝グッズです。


1965年に創立90周年を迎えた同志社大学は今年148周年、2年後節目の150周年はさぞ盛大なイベントが企画されるでしょう。 鉄道同好会は68年間存続し続けているのでしょうか?。 と思って調べたらHPがあり、「旅行」「模型」「写真」の3本柱で活動継続中でした。

こちらが組立式レイアウトの全景、7.5mx4.0mのサイズです。 16番10両編成走行可能設計で曲線R900を使用し、勾配は3%に抑えてます。

長編成特急列車走行前提なら複線エンドレスと単線リバース付きエンドレスで3列車運転を目指したい処ですが、エンドレスは単線の外周と8の字内周の二つです。 8の字エンドレス立体交差部地上面がヤードになっており、長スパントラス橋が架かってます。

立体交差部景観の雄大さかトラス橋下ヤード車両メンテ容易さか目的と思われますが、勾配区間を長くして高低差を130mm取ってます。 また配線処理が非常に巧みでほとんど目立たない事が特筆されてます。

内周8の字エンドレスには双方向のリバース線があり、その一方を停車場として内外エンドレスの接続・受け渡し区間にしてます。

従って制御をデユアルキャブコントロールにしなくても運転困難ではなく、内周/外周独立電源と停車場構内線のみ両電源切替可能にしたセクションコントロールを採用してます。

こうして見るとこの組立式レイアウトの運転パターン設計意図が解ります。 始発と終着は8本のヤードです、内周エンドレスから出発しリバース通過OK、どこかで停車場に停車して外周エンドレスへ電源引き継いで周回、再び停車場で内周に電源引き継ぎヤード終着のパターンです。 8本ヤードでも不足し、運転列車乗せ換え係の椅子が用意されてます。


運転会目的として見せると同時に運転させることもあります。 セクションコントロールを採用した事で区間選択スイッチが停車場構内線4本意外不要になり、小学生でも運転可能な使い易い制御法になってます。

配線を目立たせない工夫と共に組立式レイアウトの安定運転に欠かせない定点固定にも工夫が見られます。 二つの並行する単線区間を接続し定点固定してるエリアです。

大型レイアウト、大曲線半径、長編成ならではの風景です。 16番キハ82系発売が何時だったか解りませんが自作車輛、待避する京阪特急も市販品はなく自作です。 ヤードの151系も自作車輛で、当時の同志社大学鉄道同好会は16番車両製作が盛んだったと解ります。

京都が所在地の大学なので、私鉄特急も必然的に関西私鉄になります。

このレイアウトのメインストラクチャであるトラス橋は角材と合板製です。 ヤードの展望車付き特急編成は、機廻し線はあってもデルタ線がないので方向転嫁できず、1運転で運用終了、写真は終着状態です。

レイアウト奥側の内周リバース線に外周エンドレスが隠れる部分では、勾配が必要ない外周エンドレスにアーチ型勾配を付けて、外周運転列車が徐々に隠れてゆく演出をしてます。


50年前に比べ鉄道模型マニアは増えてるのでしょうか?。 少なくとも昔ほど金の掛かる趣味ではなくなっており、レイアウト製作も容易になってます。 現在の同志社大学鉄道同好会レイアウトはN固定式、公開動画の車両もストラクチャも市販品ばかりなのは仕方ないのかもしれません。


ではまた。

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