Nゲージレイアウト国鉄露太本線建設記

運転よりシナリー重視コンセプトで、昭和40年代後半の風景再現を目指しレイアウトを製作中です。映像・画像を交えながら、製作記に加え、随想や旅行記も発信します。2016年9月より延伸線建設に着手しました。

東北の旅 その4

4日目6月12日(月)は弘前連泊、疲れが溜まってたら半日ホテルで寝てても良い日です。 幸い疲労は大した事なく、気象予報も翌日から崩れるので予定通り龍飛岬へ向かいました。 津軽半島の先端、青函トンネル入口はどんな場所の至極単純な野次馬根性です。


弘前から80km、累計走行距離1,000lm超えます。 弘前-五所川原間7号線は両側にリンゴ畑が続き岩木山も見えてました。(写真撮らずに残念) しかし五所川原から龍飛岬への道に入ると途端にリンゴ畑が影を潜めました、青森全県各地の生産ではない様です。

残り20km切った辺りから山が海岸線に迫り、集落がほとんどない北海道の様な荒涼とした風景になり、如何にも地の果てを目指してる雰囲気になりました。 この樹木が1本もなく岩石地層が剥き出しになってる小さな谷は、手前側50mで日本海へ注いでます。

海岸線からつづら折れの登りに差し掛かりました、龍飛岬は大地が海に落ち込む地形です。 残り10kmで突然深い霧に包まれ、点灯し進路確認しながら徐行、路上に黒い影がと思ったら猿でした、また1頭、更に子猿含めた3頭、移動中のニホン猿の群れに遭遇した様です。

【風の岬 龍飛】
結局龍飛岬まで霧の中、平日なのにツアーバスが2台来ており、鶴の舞橋より観光地化された印象でした。 霧で何も見えません、風の岬なら霧に包まれないんだけれどね。

展望台で粘ってると一瞬霧が薄くなり足元の漁港が見えました。 青函海峡の向こうに北海道が見える日は少ないのでしょう。 7年前5月末の函館旅行で北海道側から見た時は、雨が降ったり止んだりの天候でしたが、本州側がそれなりに見えてたと記憶してます。


次の目的地を津軽鉄道終点津軽中里駅に設定しました。 五所川原-金木間の乗車経験が一度あるだけでその先は未踏、ローカル線終端駅は興味深いし、岩木山を背景に走る津軽鉄道を撮影できないかの期待です。

【津軽中里駅-1】

津軽中里駅に11時半過ぎに到着、1面1線のホームに11:23着、12:14発で折り返す列車が停車してました。 由利高原鉄道鳥海山ろく線と似た印象の近代的気動車の単行運転です。

【津軽中里駅-2】
停車列車前方に里程標がありました、20.7km、所要時間40分弱です。 五所川原-金木間乗車の50数年前は混合列車でしたから、大幅なスピードアップが実現してます。

【津軽中里駅-3】
里程標の先に踏切がありました、普段は警報機が鳴り遮断器が下りる事がない『閉まらずの踏切』ではないかと思われます。

【津軽中里駅-4】
踏切から終端部を眺めると本線と機廻し線がY字ポイントで合流し、機廻し線から側線が分岐してます。 津軽鉄道はその昔ストーブ列車で有名で、今でもDL牽引イベントストーブ列車を冬季運転してるかもしれません。 とすれば機廻し線と踏切の現存に納得です。

【深郷田-1】
12;14発列車撮影に隣駅深郷田へ移動しました、まだ街中だったらもう1駅の算段でしたが、その必要はありませんでした。 駅名フリガナは『ふこうだ』、不幸だに聞こえてしまいます。 上下各13本/日の列車運転区間ですが、上下各5列車は深郷田通過の小駅です。

【深郷田-2】
12;14発の列車がやってきました、深郷田停車ですが乗降客ゼロです。

【深郷田-3】
金木で交換した下り津軽中里行がカメラ設定準備中の定刻3分前にやって来るのが見えました、深郷田通過で終着駅なので早着は問題ありませんが、ダイヤを守って欲しい物です。 

【金木-1】
半世紀振りに金木駅を訪問しました。 駅舎は建て替えられ、貨物扱いしてた当時と構内線路配置も違い、記憶自体もあやふやですが、昔来た場所の実感を全く持てませんでした。

【金木-2】
前写真の反対方向です、写真拡大するとポイント標識にSの字があり、駅両端Y字スプリングポイントで切替不要です。 この写真の主役は上下本線間の接触限界標乙号です。 13時過ぎで腹が空いてましたが、昔は町の駅前に必ずあった食堂類が一切なく困りました。


とりあえず次のポイント探し、行くか戻るかの選択で1駅戻る芦野公園へ、駅名に惹かれた選択が正解でした。 確認後1kmほど手前で目を付けた1Fスーパー、2F食事処の看板当てに戻ってスーパー店員に聞くと食堂は休み、食堂なら道の反対側にと言われ振り返ると蕎麦屋でした。 信州人が青森まで来て蕎麦屋はないですが背に腹は代えられません。

旨い蕎麦はザルに限りますが、不明な場合一番無難な冷したぬきを注文しました。 昨年の高知龍河洞でも営業中が蕎麦屋しかなく、この時は思わぬ拾い物でしたが、そんな幸運が連続する事はありませんでした。 信州駅蕎麦65点より低い評価50点でした。

【芦野公園-1】
芦野公園駅は金木町郊外の運動施設がある公園近くにある交換施設のない無人駅ですが、深郷田と違い全列車停車です。 ホーム端から駅に進入する上り列車を撮影しました。

【芦野公園-2】
次は隣駅金木で交換する下り列車、時間がありません。 前写真の遠景になる踏切脇から狙いました、似た様な画像になってしまったのは仕方ありません。 次は津軽平野ど真ん中で岩木山を背景にの目論見で、津軽飯詰駅を目的地に設定し、周辺を探し回りました。

【津軽飯詰】
限られた時間の探索でお誂え向きのポイントは見つけたのですが、肝心の主役岩木山の3合目から上が雲の中で絵に描いた様な画像にならず残念、撮り鉄をここで打ち切りました。 16時にホテルに帰着、この日の走行距離は250km、累計1,180kmになりました。


簡単な夕食の後、翌日の燕三条までの行程を検討しました、長い道のりです。 日程を1日伸ばし、翌日国鉄時代盲腸ローカル線で足を踏み入れた事がない阿仁合線/角館選、現在の秋田内陸縦貫鉄道沿線訪問して山形に宿泊、次の日に米坂線沿線訪問して燕三条泊への予約変更案もありましたが、気象予報は思わしくなく当初計画通りにしました。

車載ナビは地図ソフトが古く信頼性が低いのでNAVITIMEで検索、昼食予定の道の駅あつみまで5時間、その先2時間、往路燕三条から矢島へ向かった際の道の駅あつみがジャスト2時間でこれは信頼できます。 弘前から道の駅あつみまでの5時間を20-30分短縮できれば米坂線に寄り道できると解りましたが、雨天なら安全第一運転で移動日にすると決めました。

【東北自動車道 弘前南方】
5日目6月13日(火)は6:00起床、外を見ると路面は濡れてますが雨は降ってません。 荷造りし6:30からの朝食後6:45にホテル発、弘前大鰐ICから東北道に乗りました。 その10分後の撮影です、曇り時々雨の予報は外れ青空がのぞいてます、俄然元気が出てきました。

【秋田自動車道 大館北IC通過】
東北道から秋田道へ入ると長いトンネルが3本、秋田道は秋田トンネル道の印象でした。 この大館北ICの先でまた長いトンネル、この上が昔D51重連運転してた矢岳越えなのだろうと考えながら、追越レーンのある場所では最大限活用して先を急ぎました。

【日本海東北自動車道 由利本荘付近】
秋田の先で秋田道から日本海東北自動車道へ、秋田から象潟の先までと酒田鶴岡周辺、新潟近くは完成してますが、残り区間は7号線です。 秋田県は青森弘前以上の晴天でした。

【進む日本海東北自動車道建設】
その象潟と酒田間の国道7号線区間、右手は完成間近の日本海東北自動車道で、完成し全通すると更に時間短縮されるでしょう。

【道の駅あつみ 刺身定食】
弘前から道の駅あつみまで331kmをトイレ休憩2回、ナビ所要時間予想を15分短縮し11:30に到着しました。 以前訪問時に堪能した地魚の刺身定食が目当てでした。 旨い魚を食べて疲れも吹き飛び、ナビ目的地を米坂線越後片貝駅に設定して12:00に出発しました。


ではまた。

×

非ログインユーザーとして返信する