Nゲージレイアウト国鉄露太本線建設記

運転よりシナリー重視コンセプトで、昭和40年代後半の風景再現を目指しレイアウトを製作中です。映像・画像を交えながら、製作記に加え、随想や旅行記も発信します。2016年9月より延伸線建設に着手しました。

生野駅の製作➋駅舎/1番線の小物と照明

生野駅は当社照明標準技法を確立した場所ですので、それも含めて駅舎と1番線に配置した小物と照明について紹介します。

【表紙画像】


2.駅舎/1番線の小物と照明
2-1.照明技法転換点になった生野駅
当社は屋根裏立地条件から夜景重視で建設着手しました。 製作予定建物は約100棟、どこかで1608チップLED+ポリウレタン線が必要でも、できるだけ簡単にが本音でした。

【調達先製品紹介ページより】
最初に採用し調達したのは抵抗内蔵砲弾型白色LED20本とムギ球10本で、二次調達10本は追加発売の電球色です。 内蔵抵抗510Ωで12V時18mAの推奨使用条件内ですが、建設4年目までに5-6本温度上昇による寿命劣化で昇天しました。 2本直列6V駆動に改修し、以降不良発生はありませんが新規採用中止にしました、非常に使い難い特性だからです。

砲弾型LEDは正面の光量を100とした場合の半分50になる角度が±28度、45度以上の角度には光が届かないサーチライトの様なビーム状配光特性で建物照明に適さないからです。

【改修前の生野駅ヤード灯】
それが良く解るのが改修前のヤード灯です。 50年前白熱球を砲弾型LEDに換装して設置しましたが、改修後の1.5倍の高さの照射でも、鉄塔足元さえ照らせないビーム光でした。

【砲弾型LED照明の北町商店】
北町商店街に並ぶ建コレ商店群はほぼ砲弾型LED1灯式で、室内壁にアルミ箔反射・拡散板を貼り、色味はオレンジマーカーペンで昭和の街を演出しましたが、現在見ると不満が残ります。 小さな建物でも1灯式では明るくなり方が均質にならず不自然なのです。

【調達先製品紹介ページより】
製作初期に悩んだのが街灯でチップLEDしか選択肢がありませんでした。 1608の製作品は信頼性確保すると光量不足で、中山平からお寺の田舎道と生野裏通り用9本に留めました。 生野表通り用は厚さ問題承知で、蛍光灯街灯イメージの3528を使いました。 現在なら部品単体入手は難しくても、多品種のテープLEDから外せば、薄型使用可能品があります。

サイズに係らずチップLED配光特性は広く、正面の光量を100とした場合の半分50になる角度は±60度、±75度でも1/4の光が届き、砲弾型LEDよりはるかに建物照明に適してます。 3528LED入手以降建物照明に標準採用する事に決め、最初に使ったのが生野駅舎でした。


2-2.生野駅舎の小物と照明
ストラクチャ照明経験が浅い時代の製作で、今となっては不満だらけでお恥ずかしい限りですが、生野駅舎の小物と照明を紹介します。

生野駅舎は鑑賞方向がホーム側で差し掛けで内部が見えないのを良い事に、キットそのまま組んで室内製作なし、待合室にベンチ設置とステッカー、ホームキット付属の時計や灰皿、鏡付きゴミ箱等を配置しただけです。 照明も3528LED2灯だけの手抜きです。

駅舎正面側は出入口両側にゴミ箱と大きな観光案内板、その奥にタクシー会社看板を設置し、バス停と待合室、汽車通学高校生の自転車が停めてあります。 画面手前はタクシー乗り場標識と客待ちタクシーを配置、駅前広場照明が左右にあり、駅名板灯はありません。

同時期に製作し設置時に気に入らず再製作した中山平駅舎は、ずっと小型なのにホールと駅務室に蛍光灯/白熱球の色を変えた室内照明2灯、1608チップLED差し掛け灯2灯、光ファイバー駅名板灯と電話BOX灯(減光し過ぎて暗い)の6灯仕様で、差が歴然としてます。

【後悔先に立たずの見本】
ホームとユニット化し、早く完成形を見たかった焦りの産物です。 仮に再製作するならこうするの反省資料です。 古い木造建築事務所内なら昼間も点灯は常識、少ない照明明るく点灯するより輝度落として多数点灯の方が自然はやってから解った事で仕方ないですね。

【『倉元駅舎の製作』より転載】
生野駅舎の反省は延伸線倉元駅舎の製作に活かしました。 室内を製作し、それが昼間でも見える照明設計をしました。

降車専用改札口と便所・梃子小屋を組立指示図と入れ替えて使ってます。 列車到着すると駅舎から駅務員が切符回収に出て来る場所です、壁に旅館やタクシー会社の看板を貼りました。 ココの照明はムギ球に突入電流制限抵抗33Ωを直列に入れて設置してます、温もりのある色味を出す為です。 LEDはブツブツ切れたのにこの方法設置白熱球不良ゼロです。


2-3.1番線ホームの小物と照明
1番線に使用したローカルホーム上屋は柱を溝に嵌め込み、抑え板で屋根裏にネジ止めする構造で、抑え板と屋根裏側に空間があります。 ここに3528LEDを2個組み込みました。

1番線上り方ホーム上屋は跨線橋昇降口と降車専用改札口の間にあります。 照明配線は極細黒色被覆線で、写真左奥柱に雨どいの様に沿わせてます。 ベンチ・駅名板・番線表示・構内スピーカー等目一杯飾り立て、どうしても自作が必要だったのは看板だけでした。

【生野駅1番線設置看板】
駅舎横のホーム柵は看板の一等地でした、地元商店や企業看板で溢れてました。 梅花堂菓子店は駅前大通りに、開発ブームに乗った明和不動産は北町商店街の商店長屋に事務所を構え、中山平郵便局脇の空地に売地看板を立ててます。 そんな物語作りも楽しいですよ。

下り方ホーム上屋の下も基本的には上り方と同じ、梃子小屋があり待合室があるのが相違点です。 待合室照明は1608LEDですが、せめて色差し加え、ベンチは塗装すべきでした。 


ではまた。

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