Nゲージレイアウト国鉄露太本線建設記

運転よりシナリー重視コンセプトで、昭和40年代後半の風景再現を目指しレイアウトを製作中です。映像・画像を交えながら、製作記に加え、随想や旅行記も発信します。2016年9月より延伸線建設に着手しました。

東基台固定と南台枠やり直し決定

高速道渋滞ニュースがない異例の連休最終日です、特別企画隔日更新は今日で終了予定でしたが都合により数回続けます。 レイアウトルーム大工仕事は、風景製作開始可能状態になるまで途中で止める訳には行きません、もうしばらくお付き合いください。

【春霞の甲斐駒岳】・・・4/29撮影
甲斐駒ヶ岳北斜面は真っ白、営業終了1ヶ月後スキー場にも雪が残ってます。


◆東基台背景板取付
延伸線エリアは足の踏み場もない状態に近付いてます。台枠完成した東基台を天板張る前に固定する事にしました、大型素材を早く片付けたいからです。

その前に現状パノラマ写真、完成固定した北基台から定位置セットした東台枠北部、北基台下はすでに資材置き場に化してます。

東台枠南部から南台枠東部、あえて片付けずに撮影してます。 奥の屋根裏には長尺6mmと4mm材が押し込んであります。

最後に南台枠、左下の白くて長いのは天井2基設置と同じ避難中のLED作業灯です、撮影してる残りスペースは1200x1500mmしかありません。

 一番大型残材背景板用4mm材を屋根裏スペースから南台枠上に引き出し端面直角カット、コーナー不足継ぎ足し分をケガキました、東基台直線部背景板になります。

背景板から鉄骨まで1mm余裕しかないので、糊代になる両背景板継ぎ板を北基台背景板にボンドで接着しました。

南台枠を持ち上げて90度回転し、東台枠を手前に引き出して寝かせ背景板取付作業中です、台枠裏にネジ頭が突出しない様に20mm木ネジで取り付けました。

背が高くなった東台枠を起こすには、上は梁に貼ったスタイロフォームと照明LED、下は電源コンセント干渉を避け、一旦南に移動して起こしてから定位置にセットしました。


◆東基台固定
ここで東基台を位置決めし足を床桁に固定します。

北側足は床桁位置にあります、前面固定の方が作業は楽ですが居住スペースに金具が出るには嫌なので、足裏側で固定しました。

南側は南端足が床桁真上なので、これも裏側で固定しました。 平面的にはビクともしませんが、体重掛けると奥がわずかに浮きます、北基台と同じです。

中央足は床桁から外れてるので強度的に万全ではありませんが、奥足を床板コンパネに固定し、体重掛けてもビクともしない強度になりました。

最後に背景板接続です、下は合ってても、上部継ぎ板とは約1mm隙間がありボンド接着は無理です、瞬着流し込んで接着しました。

最初にケガいた隙間埋め板を継ぎ板にボンド接着して背景板一体化完了です。


◆先に備えた加工
天板貼る前にやっておく作業です。

木工用10mmドリルで東台枠と北台枠貫通穴を2ヶ所空けました。 手前は配線を通す穴です、奥はと言うと・・・。

この10mmのボルトとナット、8年前天井裏用地調査した時に落ちてました。 構造鉄骨接合用で外れた箇所もなく建築時の忘れ物の様です。

使う当てがなくてもとりあえず保管する、筆者世代共通の特性が役立ちました、北/東の台枠をガッチリ固定、予定工程でなく配線穴を空けた際の思い付きです。


◆南台枠作り直し決断
解っていながら先へ進めて引き返せなくなってから「やり直せば良かった」と悔やむのは嫌です、やり直し決定!、1x4材9本調達して3本ロスです(泣)

分解はコーススレッド28本外すだけ、10分の作業です。

外した1430mm材を東基台NG定尺材に重ねてみました。 2枚はピタリ合います、一緒に捩れてるからです。 奥は3枚揃って手前が10mm前後浮いてます、左端で南台枠2枚の手前が1-2mm浮いてるのは捩れ量が少ないからです。


ではまた。

KATO新製品ローカル線の小型駅舎

昭和40年代国鉄ローカル線がテーマの当社では、毎月各社から発売される新製品に興味が沸く物がほとんどありません。 そんな中KATO新製品予告に「ローカル線の小型駅舎」を発見し早速チェックしました。

【生野駅構内】
当社メインステーション生野駅ストラクチャはGM製改造跨線橋と3/4番線上屋を除き、ほぼ全てKATO製品で、昭和20~30年代に建設され40年代に使用されてた駅関連施設群が非常に良く再現され満足してるので、小型駅舎はどんな物?と興味を持ちまた。

【KATO HPより】
第一印象は「良くできていそうだけど違うな~」でした、形は古くても雰囲気がモダン、昭和末~平成初期に建設され、現在は第三セクター化されたローカル線の雰囲気です。 それはサンケイペーパークラフト駅舎を見た時の印象と同じでした。

【KATO HPより】
同時発売予告されたホームにも同じ印象を持ちました、30年前~つい最近のローカル駅として良くできてると思います。 具体的にどこがどうと言うのは難しいですが雰囲気が違うのです、キハ40なら嵌るがキハ20は似合わない感覚です。

【KATO HPより】
筆者採用ストラクチャのデザイナー/設計者は当時の現場体験を持ってたのに対し、世代交代してるので無理もありません、資料写真では時代の空気感は理解できないのです。


小物のホーム照明は蛍光灯、公衆電話がこれならポストはボックスタイプの方が似合うと思います。 現場体験がないと例えば昭和30年代ならオート三輪の様な定型化したシンボライズに走り、逆にチグハグ感を強調する結果になります。

【KATO HPより】
用法例が掲載されてました、本線有効長4両にギリギリ3両のホーム、ローカル線らしくて良いですね。 線形マニアとしては右分岐2個の本線直線パターンの方が好きです。 90度カーブ後に端数レールS33追加すれば簡単に実現可能です。

【KATO HPより】
ただしお値段少々高目、駅舎¥3,400は仕方ないとしても、ホームエンド¥1,000は高過ぎませんか?、照明組み込んだら税込み1万円超えです。 国鉄末期からJRのローカル線駅舎としてレイアウト組込みまたは置くだけでも似合うと思います。


ではまた。

床増設と南基台の台枠製作

前回の続きです。


◆露太本線全図
本題に入る前にoomoriさんリクエストで作図した露太本線全図を掲載します。

全体位置関係と線路配置に絞って図面化しました。 この4m四方+αが屋根裏空間に広がってます。


◆床問題解決
東基台南端の足がどうやら床から外れそうと解りました。 メンテ用300mm幅床板移動のセコイ手は使いたくなく、と言って不足分300x550mmに12mmコンパネ1枚調達する訳には行きません、お金の問題でなく素材の無駄が嫌なのです。

【12mmコンパネ端材】
って、確認不足で1x4材1本無駄にしてるんだから世話はありません。 その再調達時に端材コーナー覗いてみました、カットした不要余材売り場です。 910x370mmの12mmコンパネがありました、定尺1/5で¥273、手頃なサイズと購入しました。

【前号より転載】
部分張りの床を全長に伸ばす作業です、購入端材だと360mm余りますが切るのも面倒、物置台には使えるでしょう。

従来線エリア境界はこんな具合に段差になってました。 プロの仕事でも材料取り都合で細部はアバウト、許容誤差なのでしょう。 でも延伸線でこちら側も使うとなると小さな隙間は小物が転がり込むのでないに越した事がありません。

長さに余裕があるので調達材端面加工しピッタリ塞ぎました。 370mm幅の奥70mmは床桁から外れてますが12mmコンパネ強度なら問題ありません。

調達材端から一旦外したメンテ用床を貼り直します、これで東基台足問題解決、奥は350mm床桁なし、試しに乗ってみると撓みますが桁は浮かず物置台には十分です。


◆南基台の台枠製作
台枠製作作業が進むにつれてスペース制約で作業場所・居場所がどんどん減ります。

いきなり南基台の台枠完成!、途中経過写真をPCに移す際に誤って全部消しちゃったのです。 東基台より軽い素材捩れ問題がありましたが、取付法で誤魔化し、一番幅広で高い南基台の台枠を十分な強度でガタもなく完成できました。

1430mm長をそのまま使ったので、南基台端は従来線エリア鉄骨から30mmの隙間しかありません。 作業都合で90度振るのが大変で設計値1411mmで十分でした。

台枠前後の1430mm材捩れ誤魔化し法です。 2枚重ねて隙間なしだから狂いなしの判断が甘かったのです。 そのまま締め込むと足が捩れガタが出るので、下穴φ3をφ2に小さくし捩れ分隙間空けて締め込みました、上写真の足で2-3mm隙間空いてます。

東基台に接する部分で捩れ最大、隙間は4-5mmに達します。 その分天板形状も変化する訳で、一旦はヨシとしましたが写真見て気持ちが揺れ動いてます。

奥側は捩れ影響が下に出てます、天板幅には影響しませんが背景板取付時にスペーサ入れないと背景板が捩れます。 でも更に定尺2本ロスはちょっとね。

やり直し判断は先送りして、台枠高は設計値通り450mm、メンテ通り抜け空間は高さ幅共に十分確保できました。 この写真は基台を奥に下げて撮影してます。

設計図面位置に台枠セットすると、足から狭い方の増床エリア端まで227mm、台枠端から209mmです。 300mm床延長したので当然ですが、コード55検討で45-50mm有効長に悩んだのは何だったのか? いやいやそれも楽しみの内です。


◆東基台南部の完成
床工事と南基台の台枠が完成したので、東基台南部台枠を完成させます。

652mm斜め材端面を拝み合わせ加工して2基目足に1本止め、反対端が手前定尺台枠同一面になる様に東基台2x4材足を取り付けました。 斜め材接点は3mmほどヤスリ落としコーススレッドを斜めに打ち込んであります。

最終的な足位置は従来床と増床部の境界になりました。 設計図は従来床ですが定尺が1800mm+ありそれを活かした事、斜め材取付位置変更でこうなりました。


◆南基台位置の検討
南基台は設計付位置より移動しレイアウトスペース拡大可能と解ったのでどの程度移動できるか検討しました。

第一案は南基台奥を東基台端に揃える案、定尺は1800mmより長いので南基台が移動すると予想しましたがピタリ設計位置でした???。 この場合東基台斜め材余分はカットする事になります。 でも左側にはまだ209mmのスペースがあります。

第二案は東基台斜め材端面カットで南基台に揃える場合で、南基台位置は45mm移動します。 メンテスペース床は164mmになります、設計値で行くか広げるか?、線路配置に影響しますので、広げた場合の利用法を考えじっくり決めます。

第二案45mm移動時の延伸線出入口はこんな位置関係、斜め鉄骨があるので出入り自由度効果はほとんどありませんが、トンネル内交換施設列車確認が容易になります。


ではまた。