Nゲージレイアウト国鉄露太本線建設記

運転よりシナリー重視コンセプトで、昭和40年代後半の風景再現を目指しレイアウトを製作中です。映像・画像を交えながら、製作記に加え、随想や旅行記も発信します。2016年9月より延伸線建設に着手しました。

機芸出版社に感謝!

今回は拙ブログ『半世紀前の鉄道雑誌シリーズ』の著作権について解説を加えます。 雑誌著作権保護期間は2017年まで50年でした。 TPP加盟に向け諸外国基準へ整合させる為に2018年の法改正で70年へ延長され同年12月30日に発効しました。 しかし、その時点で既に保護期間満了してた著作物は適用対象外で延長されておらず合法的に転載可能です。

【倉元駅舎 夕景】
以上により拙ブログでは2018年までに著作権保護期間を満了したTMS誌や鉄道P誌を紹介してきました。 ご承知の様にこの春某地方新聞社と著作権問題に係る顧客対応で揉めた経緯があり、著作権保護期間について再調査した処、重大なミスを発見し愕然としました。 

【筆者の犯した解釈ミス】
著作権保護期間は発行日から満●●年ではなく、発行日から●●年目の年末までが正しかったのです。 TMS誌を例にすれば1968年発行号は、発行日から満50年を過ぎ、保護期間満了日前日2018年12月30日に法改正が発効し、2038年末まで保護期間が延長されてました。


『摂津鉄道小川のある風景』2021.07.09公開、1968年3月号より転載。
『半世紀前のTMS1968年3月号』2021.07.12公開、同号より転載。
『半世紀前のTMS1968年12月号➊』2021.04.06公開、同号より転載。
『半世紀前のTMS1968年12月号➋』2021.04.09公開、同号より転載。


ドキッとして公開記事確認すると昨年春から夏公開の上記4記事が1968年発行号からの転載、機芸出版社著作権保護期間内TMSを無断転載し著作権侵害状態にあると解りました。


『勘違いしましたスミマセン』で済む話ではありません。 記事削除も考えましたが、1年以上公開した事実は消えません。 そこで機芸出版社へ手紙を出し、解釈ミスにより無断転載してしまった事実を報告し謝罪しました。 その上で対象記事・公開日・URLを添付し、可能であれば転載許諾をいただけないか、NOなら記事削除する旨をお伝えしました。  

【倉元駅舎 夜景】
機芸出版社編集長から返信が来ました、要旨は以下の通りです。
➊対象記事内容を確認しました。
➋当該記事については掲載継続してOKです。
➌誤解を避ける為に『機芸出版社許諾済』と付記してください。(8月10日付記済です)


違反事実を正直に報告して謝罪し、記事内容に問題なければ転載許諾の可能性を期待する気持ちがあったのは確かですが、その可能性は低いと考えてました。 筆者がTMS定期購読者だったのは50年以上前、出版社にとって著作権は資産だからです。 それにも関わらず転載許諾を頂戴できたのは正に僥倖、機芸出版社の温かい措置に心より感謝申し上げます。


なお同改正で親告罪(著作権者のみ告発できる)から非親告罪化も行われましたが、これは悪質な商業目的海賊版取締強化目的の措置で、他の一般事例に適用されるものではありません。 従って著作権者でない者が『著作権法違反云々』言う事は全くナンセンスです。


また著作物であるかないかは創造性有無による司法判断です。 少なくも筆者が製作・開発したレイアウトやHyper-G電源に係る画像や図面は筆者の著作物です。 無断転載は著作権侵害となる事を申し添えて置きます。


ではまた。

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