Nゲージレイアウト国鉄露太本線建設記

運転よりシナリー重視コンセプトで、昭和40年代後半の風景再現を目指しレイアウトを製作中です。映像・画像を交えながら、製作記に加え、随想や旅行記も発信します。2016年9月より延伸線建設に着手しました。

天井断熱工事の効果検証レポート

梅雨前線が九州から北陸東北南部に停滞し、今年は空梅雨の様相です。 長野県は南北に長く北部には頻繁に大雨洪水警報と避難勧告まで出ましたが、諏訪地方は降っても小雨で晴れ間が出る好天続き、急に暑くなりました。 ここ一週間で初真夏日を記録し7月15日(土)は全国各地で猛暑日、当地でも真夏日になる予報が出ていました。

【レールの影】・・・陰影が夕景の魅力です。
昨年施工した天井断熱工事の効果検証環境が整いました。 冬場に自室へ工作室移転後、居心地が良くそのままになっています。 連休明けから半田付けや写真撮影でレイアウトルーム(以下LR)に入った際、効果が体感できましたが今回定量評価しました。

昨年8/12の投稿記事です。 「た625さん」から以下コメントを頂戴し、すでに延伸線建設決意後だったので、天井断熱工事実施を決めました。


★「た625さんコメント」(部分)
『ちなみに多少の費用は必要かと思いますが、 最後の写真、屋根の垂木の下にスタイロフォームを貼られては如何でしょうか?  出来れば左右の妻部にもお貼りになれば多少はマシになると思います。』

そこで現状把握データ収集、14時温度計セット14:30の気温は29.5度でした、全国各地で猛暑日を記録した日です。 測定後LR入口を空け温度計セットし即閉鎖、15;00計測LR温度は42.5℃、外気温度+13度でした。 測定後換気扇運転開始、入口開放状態放置、15:30計測LR温度は38.5℃、外気温度+9度でした。

通常作業場所は換気扇吹き出しダクト前なので多少マシですが、7月中旬~8月下旬はほとんど作業不能、外気温度が20℃-22℃に下がる深夜0時でも30℃でした。


ちなみに、レイアウト建設事前調査時の盛夏小屋裏は50℃以上と非常に高温でした。 カラーベスト屋根にガルバニウム鋼板を被せるリフォーム時に棟稜線に100x1800換気口を設置し、自然換気(熱せられた空気は軽い)で現状まで改善した経緯があります。

延伸線床張り電気工事終了後の10/14設計着手、10/23着工、7回に渡りブログで進捗報告し11/14完工、一ヶ月スタイロフォームと格闘し屋根裏1/3にDIY施工しました。

40mm厚スタイロフォーム圧入と脱落防止ストッパーが基本工法ですが、わずかなすき間からの熱気降下防止目的で目張りテープを追加しました。 粘着テープ接着力では不足なのでボンドを併用しましたが、-10℃~+40℃のヒートショック環境は厳しく、部分的剥離が数ヶ所発生し、連休後から折りを見て修復していました。

特に構造的にストッパー装着困難箇所や梁ボルト支持に頼った場所、材料節約集成材使用箇所で、わずか数mmのスタイロフォーム浮きをキッカケに目張りテープ剥離が多発し、素人施工の限界(筆者の大雑把さかもしれません)を感じながら修復しました。

甚だしきは延伸線南屋根で最後に施工したS2工区、早く終わりたい手抜き工事の報いでこんな状態でした。 タップリボンドとストッパー追加、釘併用修復を行い、初期状態へ回復しました。(もっとも素人なので目張りの効果は判断できません)

7月15日昨年と同じく14時温度計セット、直射日光が当らない1階出窓の際、網戸を通し風通しが良い場所です、14:30計測値は気温29.5℃、湿度50%でした。 リファレンスとなる昨年と1度以上気温が違ったら日を改めて測定でしたがピタリ同じで幸運でした。

LR入口を空けるとムッと熱気を感じます。 手早く温度計セットしすぐ閉鎖、安定するまで30分待ちます、測定結果が天井断熱工事単体の効果検証になります。 15:00計測値は39.5℃、湿度38%でした、温度上昇13度から10度への改善です。 従来線と延伸線の換気扇運転開始、入口開放で次は作業環境の効果検証を行います。

15:30計測値は36.5℃、湿度38%でした、温度上昇9度から7度への改善です。 閉鎖状態3度改善から作業環境2度改善への圧縮は予測の範囲内、送風量2倍でもたかが15cm換気扇、エアコン送風なら別ですが外気29.5℃送風ならこの成果で上出来だと思います。


費用3万円・労力1ヶ月・屋根裏1/3断熱工事で手に入れた作業環境改善は「たった2度」「されど2度」、作業不能だった盛夏深夜業が可能になるかもしれませんし、前後期間の作業可能時間延長は確実に期待できます。 当地の平均気温換算で2℃は約10日、前後で年20日のフル稼働日数増は絶大な改善効果で、苦労は報われたと感じています。


謝辞:「た625さん」
    絶好のタイミングで適切なアドバイスを頂戴し大変ありがとうございました。


ではまた。

県道トンネルを造る その3

内壁の仕様が決まったので本番用の製作を進めます。

【小川を越えて秋の野を往く】

最初は内壁塗装色合わせ、左がニュートラルグレイ、右がRLMグレイ、どちらかベースの調色を考えていましたが、その必要なくニュートラルグレイで決まりです。

前回内壁長104mmから103mmに変更したので最終寸法確認をします。 天面は2mmプラ角棒が内壁を多少撓ませて挿入できます、設計寸法1.8mmでOKです。 3mmプラ角棒が継手と内壁のフリクションで止まる位置もほぼ設計位置でOKです。

見えなくなる奥側はトンネルポータルを設置しないので路面端と内壁端を一致させる為、現物合わせで内壁幅を計り、結果は80mmでした。

103mmx85mmと103mmx80mm各2枚の本番用内壁を、ニュートラルグレイ塗装して乾燥させます。 曲げ加工前加湿は常備中性洗剤水溶液を流用、少し離して一吹きします。

加湿後、上質紙2つ折り保護紙を重ねてコーヒー缶に巻き付け、輪ゴムをかけて完全乾燥させます。 ちなみに保護紙に流用したのは筆者常用薬の説明書、降圧剤やら何やら薬の世話になるしかない年齢になりました。

曲げ加工後の内壁、右85mm、左80mm仕様で1トンネル分です。 内壁長103mmの中央に位置合わせ用ラインを入れてあります。 建コレ体育館の箱紙を使いました。

85mm仕様に2ヶ所照明LED用穴を空けます、路面ベースにセットして継手を組んで位置決めし、3.5mmx5mm角穴をコーヒー缶を台替わりにカッターで切ります。 写真3ヶ所なのは直線継手向きを間違えた(筆者には良くある事)からで、実害がないのでミス隠し再製作をしませんでした。 歪み防止の為、曲げ加工後に穴空けをしています。

路面ベースに内壁端を密着し2mmプラ角棒外側から瞬着を流して接着しました。

路面ベース直線継手ストッパー部は2mmプラ角棒なしで寸法余裕を持たせていますが、内壁装着状態で出入口55mm幅部がストッパーを乗り越えるのが苦しく、無理組み防止の為、ストッパー干渉部を少しヤスッて内壁に負荷をかけずに仮組みしました。

正面から目視検査です、右車線のスポットはLED取付穴から入射した撮影照明光です。 内壁Rは綺麗に出ました、継手すき間も問題ない様です。 コーナー部が少し広い違和感もありませんが、奥側内壁端面が白いのが気になります。 常時点灯照明するトンネル内なので目立ってしまいます、筆を差し込み修正するしかありません。

路面ベースと継手を固定しますが線と曲面の接着に何を使うか?、そこで思い出したのが「た625さん」に教えていただいた黒い瞬着、推奨1年の賞味期限が残り少々で使用量は1/5以下でした。 位置決めしてペースト状に盛り、再度位置確認して硬化スプレーをシュッと一吹きですぐ固着、ゴム系接着剤より簡単確実に固定できました。(続く)


ではまた。

県道トンネルを造る その2

路面ができましたので次は内壁、曲げ加工法とコーナー部製作がキモになります。

【崖下を行く】・・・30度カーブですがカントを付けてあります。

最初に箱紙から上辺8mm、下辺28mm、斜辺104mmの台形パーツ2枚を切り出しました、コーナー部で各15度曲がる内壁用です。 理論半分、現物合わせ半分の世界です。

箱紙は硬くR癖付け前加工が必要なので良い物がないかと物色したら・・・、ありました、コーヒースチール缶です。 缶直径50mm、トンネル直径53mm、持って来いのピッタリサイズでした、霧吹きを吹いて湿らせてから輪ゴムで癖付け、半日放置します。 ちなみに使用した箱紙は昨年再製作した「火の見櫓と消防屯所」です。

半日放置して輪ゴムを外したらご覧の通り、期待以上の綺麗なRになりました。 これで直線部分内壁に建コレキット箱紙使用の目途が立ちました。 早速トンネル内壁長決定に使い、だらしなく伸びていた箱紙を湿らせてコーヒー缶に巻き付けて置きました。 そこそこ強度があり材量コストゼロ、それに内面塗装が容易な事が大きなメリットです。

検討用なので内側からテープではぎ合わせました。 何か変です、15度x3で45度カーブなら台形で良いはずと単純に考えましたが、どう見てもカーブ角度が不足しています。 しかしストッパー部内壁長104mmは合うはずなので現物合わせで確認しました。

ところがどうやっても104mmが入りません。 もしやと思い簡易治具を作りカーブ継手直径を計ると、設計前提値60-(1.8x2)=56.4mmではなく約55mmしかありません。 塩ビパイプ精度はその程度の様です、仕方なく104mmを2.5mm切り詰めて装着しました。


で、変だと思った角度不足、やっぱり合いません。 カーブ外側はピッタリ、内側路面はOKなのにご覧の通り、台形斜辺を曲線にしないと直線部と接合できません。 電気工学専攻の筆者は一応理科系ですが、曲面近似は数学屋さんの領域、困りました。

カーブが狭いと断面設計やり直し?、カーブ内壁展開図は?、と堂々巡りしてたらパッと閃きました。 カーブ内壁なしです、トンネル直径53mm、カーブ直径55mmなら差は2mm、天面はスペーサでゼロ、側壁わずか1mm、カーブが広いのは理に適っている。

そこで早速コーヒー缶に巻き付けて置いた内壁を挿入しようとしたらまた問題、きつくてストッパーを乗り越えません。 1mm短くしてギリギリ挿入できました、理論上はR付けで長くなりますが、加湿癖付けで伸びた可能性もあり本番仕様は103mmにします。


結果はご覧の通り、コーナー内壁なしで行けそうです。 直線継手仮組み状態で前面から挿入したので、右奥が乗り上げてメクレていますが本番組立法なら問題になりません。 内壁色合わせとカーブ部の大きな照明穴処理が残る課題です。

最大の問題が「なくす」という至極単純かつ安易な方法で解決したので、残っていた路面を貼り45度継手に通し路面を一体化しました。 路面と継手はまだフリーです。

右が東トンネル入口側、路面継ぎ目は奥にあります。 左が西トンネル出口側つまり見えなくなる側で路面継ぎ目は手前にあります。 型紙通りに製作できたので路側帯ラインもピタリと合いました。 難題解決でホッと一息、今回はここまでにします。


ではまた。