Nゲージレイアウト国鉄露太本線建設記

運転よりシナリー重視コンセプトで、昭和40年代後半の風景再現を目指しレイアウトを製作中です。映像・画像を交えながら、製作記に加え、随想や旅行記も発信します。2016年9月より延伸線建設に着手しました。

制御の基本と応用技法 その3

前回の続き、引っ張りに引っ張った(笑)核心部分です。

【小春日和の中山平】


第三章:モデル線形制御の改善技法
3-1.発想の転換
操作を簡略化し、同時にその操作が感覚に馴染みミスが起き難い方法はないか?、と知恵を絞りました、そしてあるアイディアが浮かびました。

何故ポイント/フィーダーを切り替えるのか?、進路を選び自CH電源で制御可能にする為です。 ならば運転者は進路を選び、それに合わせ必要なポイント/フィーダー切替を行えば良い、逆転の発想です。 後はスラスラと解決策に辿り着きました。


3-2.進路選択制御
進路選択制御のアイディアを具体的に説明します。

モデル線形制御をポイント切替スイッチなし、進路選択スイッチ1個で行います。 外周り本線のF2bはFxと名前を変え、フィーダー選択スイッチはリレーに置き替わります。 進路パターン3種類なので中点付き3Pトグルスイッチを使います。 図の中立位置に感覚に馴染む本線直進モードを割り付けます、いわゆる通常モードです。

終端駅(本線連絡線)から外周り本線へ進入する進路パターンは、列車進行方向に合わせトグルスイッチを右に倒した位置を割り付けます。 この状態で支線分岐ポイントが切り替わります。 また本線直進モードを含めFxは外周り本線F2に接続されてます。

内周り本線から終端駅(本線連絡線)へ向かう進路パターンは、列車進行方向に合わせトグルスイッチを左に倒した位置を割り付けます。 この状態で支線分岐ポイントと渡り線が切り替わり、更にリレーがFxを内周り本線F1に接続します。
◆大幅に負荷軽減される運転操作
内周り本線から終端駅(本線連絡線)への一番面倒な運転操作で比較します。 通過前に必要な4操作は、進路F3選択は同じですが残り3操作は進路選択スイッチを中立から左へ倒す1操作になります。 通過後に必要な3操作も進路選択スイッチを中立に戻す1操作になります。 作業量1/3に加え迷わず操作できるので非常に使い易くなります。

フィーダーは直接またはスイッチを介して電源に接続するという従来の常識を覆し、進路(=運転の都合)に合わせ他のフィーダーに接続する方法です。 何か名前を付けないと話を進め難いので『従属接続フィーダー』と呼びます。 先にこのアイディア思い付いて公開してる人が居たら笑い者ですが(汗) で、どうやるの?、当然の疑問です。


3-3.進路選択制御の具体的方法
実現方法はいくつかありますが、一番簡単で解り易い例で解説します。

進路選択スイッチに中点付き(ON/OFF/ON)4回路トグルスイッチを使います、2A容量で十分例えばコレです、バカデカくなくお値段もまあまあ、メーカ-問いません。

4回路中3回路を3Pの2P化用法で使います。 1回路目は本線連絡線ポイント切替、本線直進以外は本線連絡線開通ですので、3P両側を一緒にして2P化しコンデンサ方式で切替ます。 コンデンサポイント切替については、以下関連記事をご参照ください。
《関連記事》
コンデンサポイント切替電気講座 総集編①
コンデンサポイント切替電気講座 総集編②

2回路目は本線渡り線ポイント切替、内周り本線から本線連絡線へ向かう場合のみ渡り線開通ですので、3P左と中央を一緒にして2P化しコンデンサ方式で切替ます。 ポイント2個連動ですので、コンデンサを2200μFx2に容量倍増する必要があります。

3回路目は従属接続フィーダー切替、内周り本線から本線連絡線へ向かう場合のみ、Fxを内周り本線F1に接続します。 2A以上2回路ならリレー品種を問いません、5V電源から3P左と中央を一緒にして2P化しリレーを動作させます。 リレーはモーター同様に逆起電力を発生しますので、保護ダイオードを忘れずに入れてください。


3-4.参考:トグルスイッチ残り1回露の用法
開設は省きますが3回路使用し、残り1回露の応用例を示します。

中点に5Vを配線すると左右から進路パターン制御信号を取り出せます。

本来モデル線形にはこの様に信号機が設置されており、その表示切替に利用可能です。


以上でモデル線形進路選択制御による操作性大幅改善の解説を一旦終ります。 この技法はモデル線形だけでなく他にも応用範囲が広く、次回以降その事例を紹介します。 また引っ張るのかって?、解り易い図面製作に半端ない手間がかかります、ご容赦。


◆梅雨時に咲く庭の花
この時期、各地のアジサイ見頃のニュース映像が流れます。

我家のアジサイは若葉が元気に伸び始めた状態、花を楽しめるのは梅雨明け間近です。

今見頃なのはコレ、外来種らしいのですが名前知りません。 散歩道の道路脇一杯に咲かせてるお宅から頂戴したもので、そのお婆さんも名前知りませんでした。 毎年可憐な花を雨に季節に楽しませてくれます。

こちらも梅雨時の花「ユキノシタ」、日陰を好み葉は食用になります、息の長い花で半月以上楽しませてくれます。


ではまた。

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