Nゲージレイアウト国鉄露太本線建設記

運転よりシナリー重視コンセプトで、昭和40年代後半の風景再現を目指しレイアウトを製作中です。映像・画像を交えながら、製作記に加え、随想や旅行記も発信します。2016年9月より延伸線建設に着手しました。

ユニジョイナー経年劣化問題その後⓬

いやーっ驚きました、手配ミスで部品調達が遅れ場繋ぎにチョチョイと書いた記事の注目度です。 千回近い更新で半数以上レイアウト製作サブカテ注目度1位になってますが、そのほとんどは更新18時間後0時過ぎリランキングです。 前回更新は夕方1位、21時には鉄道カテゴリでも1位、難しい電気の話より、レイアウトその物の方が注目度高いんですね。

【本シリーズ表紙画像】
ただタイトルに『生野駅設計と製作』と書きながら、設計だけで終わってしまい誇大広告になってしました、『生野駅の製作』は本件片付けたら詳説します、注目度高いですから。


7.当社使用線材配線抵抗
本来なら調達したTOMIXフィーダー延長コードの配線抵抗を計測し6-2.項を完結したかったのですが、入手が遅れ後回しになりました。


7-1.当社使用線材
メーカー純正延長コードはコネクター化され便利ですが非常に高価、当社ではコネクターの根元で切って電材屋/職人さんご用達量販店で購入した線材を半田付けし延長してます。

一番上の赤青バラバラの太い配線は、当初ポイント/信号機/照明の全て12Vで、コントロールボードからの幹線に使用してました。 後にポイントを純正15Vに変更し、その幹線にも使用してます。 二番目が電材屋調達の3A容量線で、フィーダー延長コード使用品です。


三番目は模型店でもボビー用として小口販売してる配線で、筆者は電材屋の計り売り利用です、細いのに3A容量線より割高です。 一番下は狭い場所を通す必要がある例えば街灯柱パイプ等の補助配線に使ってます。 0.22mmポリウレタン線を限定的に使用にしてます。


7-2.計測精度向上の工夫
線材の配線抵抗は非常に小さく、計測法を工夫しないと信頼性のある結果を得られません。 レールではできなかった方法で計測しました。

最初に計測したフィーダー延長用3A容量線で解説します。 線材計測なので負荷抵抗に半田付けしジャンパー線を使いません。 その近くにテスターワニ口クリップを接続すれば誤差はクリップ接触抵抗だけです、これも相殺できます。 抵抗計測値は10.8Ωです、真値は10.75-10.84Ωにあり、両端電圧を10.80Vに合わせても1A±4.6%の計測誤差を含みます。

電源供給側は被覆を剥いて半田上げし、そこに電源クリップとテスタークリップを接続します。 こうすると電源/テスター双方のワニ口クリップ接触抵抗影響を排除し、線材電圧差=抵抗値を正確に計測できます。


7-3.フィーダー延長コードの配線抵抗
前項セットアップで計測しました。

テスターを抵抗計から直流電圧計に切り替え電源オン、正確に10.80Vに合わせます、これで電流が1A±4.6%になりました。 計測コードは湖南電源フィーダー線予備の2.0mです。 

テスタークリップを電源供給側に繋ぎ替えた電圧計測結果は0.22V高い11.02Vでした。

結果は0.11Ω/m、KATO純正フィーダー延長コードより約15%高い配線抵抗でした。 実際に切って繋ぐ際、細い線と繋ぐ印象はなく、同等か少し太目の印象でした。 確認するにはKATOフィーダー延長コード調達/計測しかありませんが、さすがにそこまでは・・・です。


7-4.12V/15V幹線の配線抵抗
最初から計測予定でしたが前項の結果から余計興味が湧きました。

10m単位販売で一部使用した残材コードです、計測用に切るのは勿体ないのでこのまま計測します。 長さが違えば足して2で割ればOKです。

両端の被覆を剥いて半田上げし、一端を抵抗に半田付けして10.80Vに合わせました。

テスタークリップを繋ぎ替えると0.63V高い11.43Vでした。

嫁さんのメーター尺借りて長さ計ると7.5mと5.7m、計算結果は0.95Ω/mでKATOと同等、被覆は厚いですが電線規格としては同一ではないかと推定できます。 KATOはフィーダー配線抵抗を重視し、高規格品を使用してるかもしれません。 TOMIXは?興味津々です。

この配線なら写真拡大で芯線数解るとやってみました、24本でした。

線径は0.2mm、安物デジタルノギスですが、LED配線で使う0.22mmポリウレタン線と指先の触感は同じで0.2mmは間違いありません。 『PIN』さんが気にされてた断面積を計算しました。 断面積は半径自乗x円周率なので、以下の通りです。
0.1x0.1x3.14x24=0.75㎟
『PIN』さん情報によるとKATOフィーダー線はφ0.2mmx11本、線材は軟銅線で同じハズなので、本数倍以上で同じ配線抵抗とは考えられず変です。 線材メーカー情報に間違いなくても計測条件不明です、20kHz PWM電源計測でないのは確実で、やはり確認か~です。


6-2.TOMIXフィーダー配線抵抗(cont.)
発注ミスで入手が遅れてたTOMIXフィーダー延長コードが11月4日午後に届きました。

当社使用線材は数十円/m、コネクター付き純正品は1桁上の価格です。

開梱してコネクターハウジングをニッパーで注意深く切除、電極チップを取り出します。

電極チップを抵抗に半田付け、電極チップに電源とテスタークリップを接続して10.80Vに合わせます、ハラハラドキドキ、ハウマッチです。

テスタークリップを電源側電極チップに繋ぎ替えた計測値は0.43V高い11.23V、予想以上の計測結果で再度計測しましたが同じでした。

TOMIXは1.2A電源なのでフィーダー配線電流容量がそれ以上なのは確実です。 でも電流容量クリアすれば細い方が使い易いと、例えば1.5A容量線を選んだ様です。 配線抵抗の影響には無頓着、動けば良いのポイント同様のオモチャ設計です。 KATOの1.3-1.5倍の予想は大きく外れ0.29Ω/mでした、レール(勿論2本)抵抗0.345Ω/mに迫る値です。


今回は計測だけ、次回まとめます。


ではまた。

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