Nゲージレイアウト国鉄露太本線建設記

運転よりシナリー重視コンセプトで、昭和40年代後半の風景再現を目指しレイアウトを製作中です。映像・画像を交えながら、製作記に加え、随想や旅行記も発信します。2016年9月より延伸線建設に着手しました。

KATO新型キハ58が届いたけれど・・・

年末に予約したKATO新型キハ58が届きました。 送品開始時期に合わせ1月3日投稿記事が何故か当ブログ人気No.1に躍り出ました???

記事の様にキハ58M車T車各1両の予約、KATO旧型キハ58系急行「ろふと号」5連が就役中で、とりあえず先頭車用に2両入手し現物を見てから追加発注判断の予定でした。

KATOのいつもの車両ケース、スカスカでカプラーボックス丸見えだった口元が少し引き締った以外、C12やC57のインパクトはありません。 蒸機は省略が多く効果が見え易いのに対し、箱物は元々省略するほど物が付いてないからなのでしょう。

モックアップ写真はエアホースが付いてましたが、標準装備でなく後付けです。

袋の中には貫通幌枠とエアホース等小さくて目がショボショボする様な付属品が入っています。 車両保護成形シートの下にシール類がありました。

箱紙に小さな文字で付属品取付ガイドが載ってますが、高齢者ユーザーにこんな事させるのという細かさです。 付属品取付オプションを用意して貰えませんかねKATOさん?、千円二千円なら筆者はそちらを選びます。

ここでウンッと気付きました、カプラーはアーノルドでなくナックルです。 裏を返すと旧型の台車マウントからボディマウントへ変更されてます。

スノーブロワは付属してないと解ってたのでキハユニ26取替分を含め先行手配してありました。 旧型で苦しかったラダー干渉の心配がなくなり一安心です。

早速新旧並べて比較、細かなディテール追加と新金型で造形がシャープになってます。 窓の中の急行表示やカプラー小型化もナイス、しかし全体的には他社から周回遅れを取り返し、少し頭を出したかなの印象、新旧差が小さいのは混成に好都合です。

少し引いて見ると車内の様子が違います、クリーム色のボテッとしたシートパーツがキハ58純正の濃紺モケット張りに変わってる!と一瞬思いました。

で、分解してガッカリ、座面と背面が濃紺で他が白色系だったら満点なのですが、成形剤をキハ181系と同色に替えた改悪です、従来のままの方がはるかにマシです。

【KATOキハ181+純正室内灯・・・ナンジャコリャ】
室内灯を装着するとこんな状態になる設計者の連携が悪い証拠の仕様です。 筆者は室内パーツを白色塗装してまともな色に改良してます。 せっかく濃紺にしてくれたのだから(皮肉です)座面と背面をマスキングして白色塗装する方法を検討するかもです。

分解時に車内天井構造が従来KATO車と全く違う事に気付きました、純正室内灯取付不能なのは明らかです、多分箱紙の隅に小さな字で書いてあるんだろうな、ヤレヤレです。

と思い箱紙をもう一度見ても室内灯関連表記はありません。 逆に気になる表記がありました『許容電圧Max12V』、14V以上出力するパワーパック売っといてそりゃーないだろKATOさん、お粗末オモチャ設計のTOMIXより数等まともと思ってたけれど信頼が揺らぎます。 期待が半ば失望に変わりかけた頃、更に超弩級の隠し球がありました。

【肉眼で右旧型急行サボのズレが見えません、困ったモンです】
台車マウントとボディマウントの連結時曲線通過性能を確認しようとしたら新旧キハ58が連結できません。 数タイプあるKATOナックルカプラーは相互連結可能情報があり、蒸機テンダー用及び重連逆進用とKATOカプラーNは問題なく連結できてました。


カプラー交換しないと連結不能な同メーカー新型と旧型、しかも形式は分割・併結が盛んに行われたキハ58系急行ときては、笑うに笑えないバカらしさです。

試しに固定編成キハ181系カプラーと比較すると同タイプで連結可能です。 と言っても貫通幌が干渉してR481で脱線するオマケ付きです(笑) いっその事キハ58x2両とキロ28追加発注で編成そっくり入れ替えるかと、車両調達先2社を確認するとすでに売切れ、発売即品切れの売り逃げ、品薄感で購買意欲を煽る商法は止めて欲しいです。

【開封されず箱の中で眠り続ける運命の新型キハ58M車】


★筆者結論・・・「期待してたけどガッカリ」
①新金型による品質改善効果は認めるが、旧型混成にはカプラーや夜景の室内灯など相当手を加える必要があり、そこまでして混成する魅力も価値も新型にはないと思う。
②再販時に追加購入で編成入替判断する事とし、新型キハ58は休車とする。
③ユーザー重要情報を開示しない予約注文生産的な現在の販売形態を改めないと、いずれユーザーにそっぽを向かれる。(お客様に買っていただいてナンボの商売)


[註]新旧混成前提の筆者評価は以上の通りですが、始めてキハ58系編成を入手される方には、KATO新型キハ58が最もお薦めできる製品です。


ではまた。

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