Nゲージレイアウト国鉄露太本線建設記

運転よりシナリー重視コンセプトで、昭和40年代後半の風景再現を目指しレイアウトを製作中です。映像・画像を交えながら、製作記に加え、随想や旅行記も発信します。2016年9月より延伸線建設に着手しました。

電源組立⑤ケースと基板接続

電源ケース取付部品の配線を基板に半田付けし動作可能にします。 が、その前にもう一つやる事が残っています。

【夕闇迫る生野駅】


2-8.配線電流容量強化
筆者は2CHに2.2Aトリップのポリスイッチを使い、2.7Aトリップ品を推奨してます。 どちらもショート事故発生時に2A以上の電流で回路遮断しなくてはなりません。

使用基板銅箔厚は18μm、パターン幅を計測すると0.5mmでした、計算上はΦ0.1mm銅線相当です。 ハンダメッキ厚を加算してもパターン電流容量はせいぜい0.2Aが限度、1.2Aや2CH分2A以上は動作しても信頼性が得られません。 最悪パターン溶断可能性もあり、筆者が駄目出ししたTOMIXポイント内接点と同じになってしまいます。

そこで電源入力からポリスイッチを介し9V三端子レギュレータの先まで、基板パターンにリード線を沿わせハンダを盛って電源ラインの電流容量強化を行いました。

電源の電流には行きと帰りがあり、復路は基板に接続するが基板内を流さないGND端子を設けました。 使用済みソルダーウィックの廃物利用です。

電流容量強化した電源ラインからパワートランジスタ入力エミッタへジャンパー線を飛ばしました、リード線ハンダ盛りする作業負荷軽減です。 以上で配線電流容量強化が完了し、基板パターン最大電流は数十mAに収まり信頼性を確保できました。


なお写真のジャンパー線は1.2A仕様には使えますが2A仕様には容量不足です、更に太いジャンパー線を使うかパターンにリード線ハンダ盛りで電流容量を強化しください。


3.ケースと基板接続
3-1.入出力回路

電源スイッチ2次側とパイロットランプ計5本の配線をクランプします。

電源スイッチGNDとパイロットランプカソードコモン端子、それにディレクションスイッチに配線されてる電源出力GNDの3本を撚ってGND端子へ半田付けします。 電源+はポリスイッチ脇のリード線端子へ半田付けしました。

ディレクションスイッチの電源出力+配線を、出力回路パワートランジスタコレクタ足に先端を折り曲げ直接半田付けしました。 パワートランジスタからディレクションスイッチ、出力端子間の配線は、前項ジャンパー線と同じく、2A仕様の場合は電流容量2A以上の配線を使用してください。

KATOハイパーDから電源供給し。パイロットランプ緑/赤端子を確認し接続します。

電源スイッチ一次側配線をDCジャックに、ディレクションスイッチ配線を出力ターミナルラグ板に半田付けしてナットを締めて入出力回路配線完了です。 この作例では入力DCジャックから3CH分配までの間のみ電流容量が大きい太い配線を使用してます。


3-2.速度制御回路

常点灯調整ボリューム(右)と速度調整ボリュームの配線3本をクランプします。

常点灯調整ボリュームからの配線をゼロ調整ボリューム足へ、速度調整ボリュームからの配線を電源から33kΩで吊った場所に接続します。

速度調整ボリュームVcompはコンパレータ+端子へ接続します。 ここでムッ、オープンコレクタ出力コンパレータを電源に吊るR10 33kΩ(赤丸)の位置が変です。 TR01 2SC1815ベース接続なのにコレクタ接続になってます、ポカミス発見です。


3-3.PWM周波数切替回路
低周波PWM回路設計製作はまだ先ですが、上ケースに切替スイッチを設置したので配線だけ先に行います。

速度調整回路配線3本と一緒にPWM切替スイッチの3本をクランプし直しました。

PWM切替スイッチコモン端子を左右CH三角波入力に接続します。 ポカミスR10は33kΩをニッパーで切り、新たにコンパレータ出力と電源間に33kΩを実装しました。

PWM切替スイッチ20kHz側導通配線を予備電源三角波出力に接続します。 ポカミスR10の修正を写真にないもう1CHを含め同じ様に行いました。

残り低周波三角波用配線の端末処理(赤矢印)してケースと基板接続完了です。 次工程は動作確認と調整、そして左右CH配線引き出しです。


ではまた。

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