Nゲージレイアウト国鉄露太本線建設記

運転よりシナリー重視コンセプトで、昭和40年代後半の風景再現を目指しレイアウトを製作中です。映像・画像を交えながら、製作記に加え、随想や旅行記も発信します。2016年9月より延伸線建設に着手しました。

道南ぶらり旅-2 急行「えさし・松前」今は昔

筆者の北海道初訪問は1968年2月、青函連絡船の時代です。 当時は函館-江差間に準急「えさし」3往復、「えさし2号」に松前行準急「松前」併結のダイヤでした。 同年秋ヨンサントウ大改正で準急が廃止され急行へ格上げされました、地の果ての見知らぬ街へ向かう印象の列車でした。 前回函館訪問は2泊で市内周辺だけでしたので、今回は松前と江差へ足を伸ばしたいと考えていました、できればどちらかは鉄道でと。

事前調査結果は想定内、松前線は国鉄分割民営化直後、海峡線開業の1988年廃止、江差線は2014年木古内-江差間廃止、北海道新幹線開業により五稜郭-木古内間は第三セクター化され、「道南いさりび鉄道」に変身していました、写真は函館駅券売機です。 新しい物ができれば古い物が捨て去られるのが世の常とは言え、淋しい思いがしました。

JRの文字が透けて見えます、安全問題に揺れ大赤字が続くJR北海道なら無理もない? 昼間は2時間に1本、カシオペアなど数多くの優等列車が走った路線とは思えません。 木古内-松前間路線バスも2時間に1本、チョイと途中下車などできない運行ダイヤです。

で、結局一番便利なレンタカー、軽自動車指定で用意されていたのはダイハツ・タント、5/25-5/28の4日レンタルで1.5万円、北海道新幹線開通記念バーゲンでした。 松前への途上、木古内に立ち寄りピカピカの新幹線駅を見学しました。 職員以外は誰も居ない、サミット警備警察官の姿もなし、上下各9本の列車利用者数は?と感じる光景でした。

海岸沿いの国道脇に、28年前に廃止された松前線の鉄橋橋脚が残っていました。 おそらくここには4連のガーダー橋が架かっており、海側から見上げて、あるいは丘に登って海をバックに、絶好の撮影ポイントだったろうと思われます、この日は雨模様でした。

倒壊の危険が迫るまで、多分このまま放置されるのでしょう。 初訪問の松前は小さな町でした、城などをゆっくり見学しました。 海岸線をドライブする際は時間が許す限り、「旧道岬巡り」をしています。 トンネルや快適な高台バイパス通過では目にする事ができない人々の暮らしや、思わぬお宝ポイント発見の面白さがあるからです。


ではまた、続きます。

×

非ログインユーザーとして返信する