Nゲージレイアウト国鉄露太本線建設記

運転よりシナリー重視コンセプトで、昭和40年代後半の風景再現を目指しレイアウトを製作中です。映像・画像を交えながら、製作記に加え、随想や旅行記も発信します。2016年9月より延伸線建設に着手しました。

湖南電源⑧電源ケースの製作 その1

右往左往しながら地道な作業が続きます。


◆踊る仕様
ケース製作が始まったのに仕様が次々変わります。 『がおう☆』さんが「あーしたい」「コレできないか」と我儘言ってるのではありません。 全く逆に筆者から様々提案して仕様がコロコロ変わってます。

【『湖南電源⑥』より転載】
湖南電源はレイアウト関連電気技術の筆者集大成です。 露太本線従来線電源は30年前に設計製作した物です、『がおう☆』さんの年齢から間違いなく筆者がこの世を去った後も「あのフルスペックHyper-G」として残ると思うと変な物を残したくないのです。

天面4隅ネジを廃止しました、市販電源全て裏なので。 社紋で窮屈な中央部改善の為、ディレクションスイッチ位置を少し右下へ移動しました。 不必要な小数点以下速度を、ブレーキ操作感改善抵抗追加による停止時微少速度表示が見えない様マスクしました。

更に安っぽい電源スイッチも変更しました、125V/3A仕様の小型シーソースイッチを採用し、背面左上部に取り付けます。 メイン/サブ天面差はパイロットランプだけになり、電源スイッチ干渉を避け位置変更してます。

メイン/サブ接続仕様も変更しました、当初サブCHに6本のコードが生えメインCHコネクタ接続仕様でしたが収納が面倒です、双方コネクタにしました。 という具合で自分で自分の仕事増やしてる状態ですが、嫁に出す娘に化粧させたい心境です(笑)


◆電源ケース③
ケース素材のアクリル板は6H硬度でツルツルテカテカ、黒サフ仕上げを予定するも塗装強度は疑問、部分剥げしてテカったら高級電源の面目丸潰れです。

シボ加工して塗料の喰い付き良くしたらどうか、いつもの行き当たりバッタリアイディアです。 端材に400番サンドペーパーで試したところ荒過ぎて傷が目立ちNG、600番で試すと荒目ではある物の天井灯の光を乱反射しシルエットが見えず良さそうです。

左から①が600番サンドペーパーシボ加工、②がシボ+黒サフ、③がアクリルに黒サフ、④がアクリル素材です。 塗装部分剥げが発生した場合③⇒④より②⇒①の方が外観影響少ないのは確実ですし、シボにより塗料が喰い付き剥げ難くなる効果も期待できます。

本番仕様は1,000番と決めたのですが、1,000番サンドペーパーは目が細か過ぎ、天井灯シルエットを乱反射してくれません、どうやら600番が最適だった様です。

底板と前後面板6枚を600番サンドペーパーでシボ加工後、中性洗剤で良く洗って乾燥させ黒サフを吹きました。 組立完成時外面に出る端面にも吹いてあります。

裏面2枚に電源出力ターミナル、メインCHにはDC入力ジャックと電源スイッチを取り付けました。 これで背面完成、スッキリして中々格好良いと思います。

底板にはゴム足と基板スペーサを取り付けます、メインCHは基板2枚ですが取付位置未定です。 万一の場合は底板外し分解可能な様に配線長を決める必要があり、基板位置方向により必要配線長が変わるからです。

基板は5mmスペーサで底板に固定されます。 自社用は天面パネルが隠しネジで基板背負ってるので配線最短ですが、分離する湖南電源は多数の配線が行き交います。


◆接続ケーブルの製作
ケース設計に影響を及ぼす接続ケーブルを先に仕上げる事にしました、購入準備した6芯コードは太くて重く取り扱い難いので新たに製作します。

角型コネクタをケースに取り付けるのは非常に面倒です、左がケーブルに付くオス、右がケースに固定するメスのコネクタです。
メスコネクタ上部2本のリブの赤長丸部をヤスリ落とします。
そこに2mmプラ角棒を接着し抜け防止ストッパーにします、こんな時材料ケチっちゃいけません、キッチリ直角出してガタ防止、何?ウデの問題?、ピンポ~ンです。
余分を切断しました、最終的にケースから10mm強コネクタが突出します。

ケーブルがバラバラでは見た目も悪く使い難いので熱収縮チューブで一体化します、ところが以前量り売りだった店が最長1m切り売り、取り寄せ100m単位で話にならず1mを選択、細く柔らかい被覆線3本を最初に通しました。
次に回路系GND線、前3本と外径同じでも芯線が太く硬いので簡単でした。
最後が電源出力3A容量の太い平行線、入れたり出したりチューブ揉み解したり、1時間かけてようやく通過、当初予定の1.8mはとても無理な感じでした。
長さを切り揃えオス電極を半田付けしました。

オス電極半田付けした片側配線をカチンとロックするまでコネクタに差し込み、ここでドライヤー登場、チューブを収縮させます。
手持ち50mm長の熱収縮チューブを2本、最終的に4本通して反対側の電極半田付けとコネクタ取付を行いました。
コネクタ付近を絶縁テープで巻き上げます。
1m熱収縮チューブと絶縁テープ境界から50mm長熱収縮チューブを重ねて収縮させました。

完成した6Pケーブルです、電流容量ギリギリにすれば更に細くできますが、余裕優先でこの太さになりました。 極性なしどちらに差してもOKなピン配列です。

最終的な6Pケーブル長は1145mm、コネクタ篏合部25mm、ケーブルピンと張った最大メイン/サブCH距離は1145+50+180で1375mm、実用的には1.25mMaxです。

電源ケース内配線にメス電極を半田付けしコネクタ組立完成です。 電源内回路系GNDには6Pケーブルに黒使って後家さんになった赤配線使ってます(笑)


ではまた。

湖南電源⑦近道とTOMIXの?見~つけた

湖南電源は壊して在庫なしの9V三端子レギュレータを始め必要部品の秋月発注です。 Hyper-Gパーツリストと在庫部品照合しながら「ンッ」と思い出した事がありました。

【『高機能電源⑧基板製作 その2』より転載】
高機能電源基板は延伸線と従来線置換用4枚一緒に製作したのです。 延伸線用電源完成しましたが延伸線がいつ完成するか解らない(汗)、『AさんのHyper-G製作記』で完成させた余剰メインボードを使い従来線で先にHyper-G実用化しようとした訳です。


◆手抜きアイディア
従来線はマスコン/ブレーキ操作、速度計付きの高機能ですが非PWM自作電源です。

制御盤スペースが狭いので、箱の中身は操作部だけで回路基板入ってません。 メインボード外付け、高機能基板内蔵するかは未定でしたが、それ以前の問題がありました。

秋月調達ロータリースイッチが大き過ぎて装着不能(2個は記事作成用)、上記写真中央(アルミ色の大型電解コンデンサ状パッケージ)の超小型1回路ロータリースイッチに置き換えが必要でした。

ロータリースイッチ置き換え前提でしたが、現行回路配線数十本の回路解析や手間考えるとやる気が起きず放置してました。 これを湖南電源に転用すれば大幅に省力化できます。 従来線Hyper-G化中止決定!、楽する決断はすぐ下せます(笑)

保管場所捜索して無事発見、部品配置は部品面耳付きの最終ではありませんが性能は同じです。 今後検証しますがロータリースイッチ交換だけでOKのハズです。

となると『AさんのHyper-G製作記』で製作したメインボードの行き先がなくなりますが、延伸線用メインボードは設計しながらの試行錯誤基板でヒートシンク付き2枚構成、これを置き換えてスッキリさせたいと思います。


◆電源ケースサイズ検討&一事が万事TOMIX
回路は小改造で何とかなる見通しが付いたので電源ケース設計に戻ります。 縦横は110X180mmと決まりましたが厚さが決まってません、まず市販電源を調べました。


★KATO Hyper-D
ポピュラーなスタンダードSXはoomoriさんとのコラボ企画で嫁入りしたので手持ちHyper-Dを計測したら110x140x68mmのスリーサイズでした。 縦寸同じで機能多いから横180mmはOK、Hyper-D操作部低いので湖南電源厚さは70mmが上限です。

【KATO Hyper-D裏面】
あえて裏面写真にした理由があります、Hyper-Dは物作り日本の工業製品ですから放熱=エアフロー設計してます、下から吸い込み熱せられた空気を上から排気します。 底に吸気口、天面から裏面にかけて排気口があり、内部温度が50℃を超えない設計です。


★TOMIX N-1001-CL
手持ちの最もポピュラーなN-1001-CLの計測結果は95x140x72mmでした、手前に15mmほどスラントしており、やはりバランス的な湖南電源最大厚みは70mmの様です。

【TOMIX N-1001-CL裏面】・・・放熱設計なしなの?TOMIXさん!
購入以来6年間全く気付きませんでしたが放熱吸気口が底にありません。 商用電源入力のACアダプターには吸気口/排気口がありません、水分や導電性異物侵入時火災リスク回避の安全性優先設計だからです。 その代わり内部温度が75℃前後になる前提で部品選定やディレーティング設計を行い安全性と信頼性を両立してます。

【空気流路なしの排気口風デザイン!何ですかコレ?唖然!】
念の為表見ると排気口なし、つまり放熱設計なし!、PWM改造分解時記憶でアルミ電解コンデンサは105℃高信頼性品ではなく通常品、またまたTOMIX出鱈目設計発覚です。

【『TOMIXの電気設計は出鱈目です!』より転載】
電気が苦手なお客様相手の工業製品じゃなくオモチャだからこんなモンですか?、設計者に聞きたいです。 って出てきた設計者日本語話せなかったりして(爆)


さてTOMIX電気設計のお粗末さは置いて、本題の湖南電源厚さを決める検討です、いくら高機能でも分厚くぼってりでは格好悪いですからね。

ボリューム類で一番背が高いスイッチ付きブレーキボリュームは11.6mm、天面パネル表面から15mm以内に収まります。
天面パネル取付部品で一番大型のマスコンロータリースイッチは止めネジ含め22.8mm、天面パネル表面から約24mmに活電部露出です。
速度計用電圧計で一番高いのは非活電部の半固定ボリュームツマミ、天面パネル表面から22.8mmでした、ロータリースイッチより低く問題になりません。
そして忘れちゃいけない大型に変更したディレクションスイッチの本体が20.1mm、天面パネル表面から約24mmに最大1.3Aの活電部が露出します。

対向する回路基板で背が高いのは出力パワートランジスタと三端子レギュレータ、基板裏から17.2mm、これに基板スペーサと裏ケース2mm、ゴム足7mmが加算されます。 スペーサ10mmで合算すると60mm強、クリアランス10mm弱で70mmです。


で、最終的にKATOと同じ68mmに決めました。 市販電源はスラントで薄く見えるのに対しスラントなし、スペーサ5mmに切り詰めてもクリアランス/空気流路共十分だからです、ゴム足込68mm、本体61mmならスマートに見えると思います。


◆電源ケース②
ケース厚さが決まれば前後左右部品が製作可能になります。

直角がキッチリ出た素材端面を合わせて両面テープで貼り合わせ、天板2mmを引いた59mmに切断しました、電源背面用です。 同サイズ前面用が2枚必要ですが素材端面利用で中間捨てる訳にもゆかず中間材2枚貼り合わせで切り出しました。

背面用と仕上げ代分わずかに大きく切断した前面用各2枚を貼り合わせ、端面仕上げ加工中です、4枚同時加工にしないと直角も出せず、寸法バラバラになってしまいます。

①と②が背面用の両端計測写真、HOLDモード使ってません、中央も58.8mm、誤差±0.1mmの加工なんて自家用だったら絶対やりません。 ③と④が前面用、小さ過ぎたらどうにもならないという気持先行で仕上げ代分大きかった様で58.8mmまで削り込むの大変でした。 でも他社納入品工作は妥協できず、やればできるの自信になります。
[註]前面用ガムテープは仕上終了面目印、目の悪い粗忽者対策です(笑)

背面用上部にφ2.5mm放熱排気口を15ヶ所空けました。 裏面吸気口は直接インパクトレンチでしたが、見える場所なのでポンチ替わりに1.3mmドリルでザグッて位置決めしから空けました、機内温度上昇抑えるにはこの程度で十分と判断しました。


前回仕様で説明しましたが、湖南電源ディレクションスイッチは小さ過ぎてみすぼらしいので大型に変更しました。 逆に大き過ぎて格好悪い部品があります。

電源出力ターミナルです、Hyper-Gは秋月調達可能部品で低コストコンセプトなのでそうしましたがチョッと大き過ぎて格好悪い。
電材屋漁ったら電極径が同じでグッと小型品を見付けコレ使う事にしました。
こんな部品構成で、プラパーツでケース挟み込めば外へ出るの頭だけです。
ケースアクリル板端材に取り付けてみました、スッキリして良いですね~、ミニバナナプラグで接続し給電します。

必要な穴径は8.5mm、手持ち最大6.2mmドリルで穴空けし、後はリーマーでグリグリ、2枚重ね加工なので両入口8.1mmまで広げ、取付時にもう1グリです。


湖南電源高機能基板制作しない事になりましたので、Hyper-G高機能電源設計製作情報を「まとめページ」に集約する予定です。


ではまた。

感謝!感謝!の100万アクセス到達

一昨日6月3日、拙ブログ開設以来4年半で100万アクセスに到達しました、読者の皆様のご愛読とご支援に深く感謝申し上げます、ありがとうございました。

【諏訪市HP画像より】
従来線建設時にブログ記事を参考にさせていただきましたが、自分がブログ開設する意思は全くありませんでした。 仲間内に建設記を発信し8割方完成時に以前から計画してた動画を製作して配信した処大好評、おだてに乗りYouTubeで公開しました。

【6/3 18:00 拙ブログアクセスカウンタ】
ところが悲しいほどサッパリ再生回数が伸びません。 これは露太本線の存在が知られてないからだと考え、YouTube動画宣伝を目的にしたブログ開設がキッカケでした。


開設後すぐ情報発信媒体パワーの大きさに気付きました、2ヶ月半で1万、1年余で10万、ランキング上位に入って止められなくなりここまで来たのが実情です。 久しく見てないYouTube再生回数確認したら5万回弱、ブログの力は絶大です。

【100万アクセスへの道程】
義務でもない更新苦しんで続けたり、直言癖が災いし迷惑行為で弁護士のお世話になったり、ランキング問題指摘で公開停止処分受けたりと色々ありましたが、読者の皆様に支えられ通過点でありながら目標でもあった100万アクセスを迎えました。

【最近の月間アクセス数推移】
到達は今月下旬から7月上旬と思ってましたが、一時落ち込んだアクセスが回復再増加、最近3ヶ月連続3万アクセス到達、5月は月間レコードを記録しました。 なお更新頻度がアクセス数に関係しない事は双方向で確認済みです。


筆者は今年70歳になりました、いつまで続けられる物ではないと自覚してますが、何か目標がないと張り合いがないのも事実です。 次は更新1,000回を目標にボチボチ進めたいと思いますので、今後共よろしくお願いいたします。(今回803回目)


◆長野県のチアアップ花火プロジェクト
各地の花火大会中止が発表されてます、諏訪でも50万人の観客を集める8/15の湖上花火大会並びに同規模に成長した9月の新作花火大会中止が決定してます。

【6/1諏訪湖】・・・信濃毎日新聞より
全国各地花火師有志の方が企画されたこのイベントは諏訪湖でも20時頃実施され、音がわずかに聞こえました。 スポンサー/事前告知なしの100%花火師さんの持ち出しです、打ち上げ数は少なくとも、自分達ができる事で元気づける心意気が嬉しいですね。


◆未公開建設中画像:生野市街ユニット
100万アクセス記念企画には役不足ですが、未公開従来線画像を少々、先日生野市街北ユニット画像を掲載しましたが、今回は撮影不能な南ユニット画像です。

【南ユニット正面 昼】
駅前大通り沿い4軒の商店と映画館、そして歩道/街灯/樹木類を一体化したユニットです、使用建物は建コレ、旅館流用和菓子屋/果物屋/映画館は室内造作しましたが、見えるカメラアングルはほとんどありません。

【南ユニット正面 夜】
夜景です、初期の製作なので映画館のみ2灯式、他は1灯式です。 現在ある歩道植込みは、完成後撮影で殺風景さ改善の為、追加しました。

【南ユニット裏面 昼】
見えないと解っていても手を抜けない性分、自分に嘘はつけません。 設置固定前に様々なアングルで撮影するのだったと思っても後の祭りです。

【南ユニット裏面 夜】
裏面も遮光、明るさバランス、厨房照明色味までこだわってます、無駄な努力だとは思いません、自己満足に過ぎなくてもやった感が違います。

映画館裏空地は子供達の三角ベース野球遊び場でしたが、折からの急速な自家用車普及で駐車場化された想定です。 ドラえもんに出てくるドカンが置かれた空地で、何故空地にドカンがあったのか?、未だに謎です。

街灯は白熱灯で数も少なく、1歩脇へ入れば闇が広がってました。 道に落ちてる硬貨が見えるほど青白く冷たいLEDが煌々と照らす現在と昭和の街は全く異質でした。

建物間には網目の様に路地が通っており、夕時になれば裏口から七輪を持ち出し魚を焼くおかみさんの姿などはありふれた日常風景でした。 話が年寄臭くなったこの辺りで切り上げるとしましょう。


ではまた。