Nゲージレイアウト国鉄露太本線建設記

運転よりシナリー重視コンセプトで、昭和40年代後半の風景再現を目指しレイアウトを製作中です。映像・画像を交えながら、製作記に加え、随想や旅行記も発信します。2016年9月より延伸線建設に着手しました。

半世紀前のTMS 1963年11月号①

拙ブログでは大半を処分しながら手元に残した雑誌著作権50年を経過したTMSを随時紹介してきました。 残り僅かになり昨年新年号以来途絶えてました。 中2日で「苦しい時のTMS頼り」ではありませんが、面白い内容なので紹介します。

表紙は本文に製作記が掲載されてる20系特急「さくら」です。 当時の16番車両写真を見ると、間違いなく現在のNがディテール質感は上、積水金属(KATO)がC50とオハ31系でN発売時に現在の姿は予想だにしませんでした。

表紙裏天賞堂CMページにレールクリーナーが載ってます、もしかすると国内初のレールクリーナーかも、サンドペーパーが標準技法でした。 57年後の今もレール磨きは鉄道模型マニア永遠の宿命なのは変わりません、スプレー式¥850、超高価です。

天賞堂から発売の裏話がミキストに載ってます、ポイント通電不良対策効果大とありますが、最後に書いてある「全国のファンを紙ヤスリから解放」は??です。 貨幣価値換算で当時の1/7~1/10で入手できる現在のレールクリーナーにも決定版はありません。

天賞堂CM反対ページは機芸出版社自社広告、特集シリーズ発売予告です。 当時の16番真鍮製モデルはほぼハンドメイド、金型に金掛ければ細密化容易な成形品と異なり市販品は価格抑える為アッサリ外観、買ってから好みに合わせ追加工が普通でした。

できる範囲の細密化で実感向上させたくても資料入手ができない、TMS¥140の時代に¥250は高い買物でしたが購入しC58のパイピングを行いました。 この特集シリーズは回を改めて紹介しましょう。

巻頭グラビアにTMSギャラリーの様子が紹介されてます。 鉄道模型ファンの作品発表の場であり機芸出版社主催の祭典、JAM的性格のイベントだった様です。

TMS誌上でため息付いて眺めた作品が生で見られる機会です、盛況は当然です。 残念ながら駆け出しマニア中学生筆者は行きたくても行けませんでした。

小田急NSEが最新型車、新幹線開業の前年秋です。 この作品を熱心に見入りスナップ撮ってる学生服姿は筆者同世代です。

この号の紹介レイアウトは銀河鉄道、ホーム3本5線、長編瀬列車停車可能な中央駅を有する堂々たる16番大型レイアウトです。

線路配置は複線エンドレス半周複々線、2本のリバースで方向転換自由自在、スペース約10畳です。 専用ルーム持つお金持ちかと思いきや、このレイアウト床下立地です。 時代替われど用地確保が悩みの種は同じ、屋根裏に目を付けた筆者に対し床下とは!。

床下は夏の暑さを凌げて屋根裏より有利、どちらも夜景楽しむには最高条件、もう一つ、最大高1mで頭にコブ作るのも同じですね(笑) 先日湖南総合運転所制御開発を完了した筆者として、このレイアウト運転制御法が気になり記事を読みました。

3CHセクションコントロール基本でキャブコン切替可能方式でした。 長編成2M機関車に白熱球室内灯、電源容量3Aで不足し5Aクラス使ってたと思います。 電気設計は自作の時代ですから電気が苦手ではこの趣味できませんでした。

表紙を飾った「さくら」の編成です、 確か20系はまだ発売されておらず、欲しければ作るしかなかった訳です、お金を出せば何でも簡単に手に入る現在と趣味の性格・楽しみ方が根本的に違ってたと思います、どちらが良いと比較できません。

単純形状の箱モノはペーパーと木製屋根材で筆者も製作しましたが、複雑な造形は真鍮板細工になり木型叩き出しでパーツ作成し半田付け組立、一定技量と経験がないと誰にもできる物ではなく、筆者は蒸機パイピングが精一杯でした。

室内も製作してます、牽引機EF58は鉄道模型社製キット加工と注記があります。

連載シリーズ「陸蒸気からこだままで」はいよいよ当時の”現代”に近付き、交流電化の旗手とも言えるEF70の登場。 下段には気動車バラエティとしてキロハ25とキハ55、そして筆者お馴染みのキハユニ26とキハ25の編成が載ってます。

下段に101系の登場です、登場時短期間90系と呼ばれてた事を知識としてではなく、現実として知ってるのは、もう筆者以上世代になってしまいました。

 紙数が尽きました。 最後は前にも書きましたが遠藤の自動踏切。2本の接触型センサーレール(TNOSと同じ)で当時利用可能部品使いどんな回路とメカで制御してたのか謎です。 上のワム80000¥440は他社2軸貨車¥300前後に対し高価、それだけ最初に紹介した天賞堂レールクリーナーの高価さが解ると思います。


ではまた。

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