Nゲージレイアウト国鉄露太本線建設記

運転よりシナリー重視コンセプトで、昭和40年代後半の風景再現を目指しレイアウトを製作中です。映像・画像を交えながら、製作記に加え、随想や旅行記も発信します。2016年9月より延伸線建設に着手しました。

高機能電源⑬基板完成

先行基板の評価がOKになりましたので、残り3枚を完成させます。

【南八ヶ岳 蓼科山(左)と北横岳(右)】・・・1/16撮影
前日の降雪で雪化粧が濃くなりました、北横岳右肩坪庭までロープウェイで上ると樹氷が見られます。 坪庭からV字型に見えるピラタススキー場まで林間コースがあります。


1.基板製作cont.

オペアンプは2回路入り2個使いになったので8ピンICソケット7番ピンカット3個です。

ICソケットを所定位置に半田付けし、リード線2本を含め5本のジャンパー線を取り付けました。 これでオペアンプICを差せば動くうハズです、多分・・・(笑)

残り3枚の基板の部品実装が完了しました、続いて調整と動作確認をします。 結局3枚の基板中2枚で各1ヶ所半田付け不良がありました、視力低下は深刻です。 湖南工場へ納入する電源製作着手は白内障手術後の方が良いかもしれません(汗)

12V ACアダプタとダミー負荷を繋いでゼロ調整します。
常点灯ボリューム制御特性と上限値を確認しVout1.5Vになる2.8Vに調整します。
速度制御回路オペアンプバッファ1が正常動作してる事を確認します。
速度計回路オペアンプバッファ2が正常動作してる事を確認します。

速度計出力にテスターを繋ぎ、0km/h表示を確認します。
ブレーキOFFノッチ4ONで加速特性と最高速度を確認します。
車種選択スイッチを切り替え0.71倍の表示になる事を確認します。
ノッチOFFして惰行特性確認後、ブレーキスイッチONして減速特性を確認し、最後にブレーキMaxにして0km/hになる事を確認します。

【『作れますよ!Hyper-G』より転載】
今回製作した高機能電源はHyper-G本体と接続して使います。 コンパレータと出力回路が本体側に内蔵されているからです。

【『電源組立⑥』より転載】
本体を予備電源として単独使用可能な様に3A容量6Pコネクタで接続する構成です。

【『電源組立⑦』より転載】
電源(運転)系と回路系のGND分離でノイズ対策をしてます、9Vは速度計電源です。

出番が来た6Pリボンコードの被覆を剥き半田上げしました。

この配線は芯線が太く基板穴に入らないので、空ライン利用で12VとVcompにジャンパーを取り付け、基板部品面配線を可能にします。 Vcompは速度計用オペアンプバッファ入力3番ピンから取ってます、330μF/0.1μFが入りノイズ耐性が高いからです。

12V/GND/Vcompを半田付けしました。 電源出力赤/黒にディレクションスイッチと逆起電力保護ダイオードを付け、速度計を付ければ高機能電源の回路完成です。


2.Hyper-G本体との組合せ動作確認
6Pコネクタを基板に取り付けてHyper-G本体と組合せ動作確認が可能になりました。 電源出力赤/黒にダミー負荷を付け、テスターで出力電圧計測できるようにしてコネクタを差します。 車種選択をDCにして、もう一台のテスターで速度計を計測します。

電源ONすると出力電圧が数十~百mVでパラパラし1分後にゼロ表示で安定しました。 ゼロ調整1.7Vは少し高い様です、三角波下限値確認と再調整が必要ですが、常点灯調整上限値に影響が出るだけなので後回しにし確認作業を進めます。

常点灯1.5Vに調整しました、調整過程及び調整後も速度計表示はゼロのままです。

ブレーキOFFしノッチ1ONすると、出力電圧6.40V、速度計89.2km/hで安定しました。 出力電圧は設計値6.2Vより0.2V高く、速度は基板単体評価84.1km/hより6.1%高くなってます、三角波上限下限が設計値より低目になっている影響と思われます。

ノッチ2は出力電圧7.22V、速度計107.5km/hで安定しました。 出力電圧は設計値7.2Vよりわずかに高く、速度は基板単体評価102.1km/hより5.3%高くなってます。

ノッチ3は出力電圧8.38V、速度計124.9km/hで安定しました。 出力電圧は設計値8.2Vより0.18V高く、速度は基板単体評価119.7km/hより4.3%高くなってます。

ノッチ4は出力電圧9.37V、速度計142.1km/hで安定しました。 出力電圧は設計値9.2Vより0.17V高く、速度は基板単体評価137.4km/hより3.4%高くなってます。


以上ノッチ1~4を確認しましたが、出力電圧/速度計表示共に設計値、基板単体評価より若干高目になってますが十分許容できると判断しました。

最後にノッチOFFし惰行させてからブレーキスイッチONし、ブレーキMaxで速度計表示がゼロになり、初期設定常点灯電圧になる事を確認しました。 高機能電源が始めてシステムとして設計狙い通りに動作しました。


ではまた。

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