Nゲージレイアウト国鉄露太本線建設記

運転よりシナリー重視コンセプトで、昭和40年代後半の風景再現を目指しレイアウトを製作中です。映像・画像を交えながら、製作記に加え、随想や旅行記も発信します。2016年9月より延伸線建設に着手しました。

保存蒸機を訪ねて①あづみ野

謎解きは終了ですが、推移年表作成時に気付いた事があります。 岡谷市・辰野町と共に1976年3月廃車D51を大糸線沿線穂高町が静態保存しています。 大糸線全通は1957年、松本-大町電化は1926年ですが、1960年代半ばまで大町に機関支区が置かれC56が常駐していました。 従って穂高町が蒸機無縁とは言えませんが、大糸線はD51が走れる線路規格ではありません、何故なのか?疑問を解明すべく調査に出かけました。

自宅から車で1時間半、穂高町(現安曇野市)の静態保存機は483号機、1976.3.1滝川で廃車されています。 荒廃注記があり飯田市402号機の様子を想像していましたが、それほどひどくありません、伊那市や駒ヶ根市保存機と同等もしくは良い状態です。

ロッド類の装飾はありますが、定番のランボード白線はなしです。 補修塗装された痕跡があり、その際に塗り潰された可能性もあります。

説明看板によると地元無縁のD51静態保存は、町興し温泉施設完成の記念品でした。 483号機は広島被爆機で1972年設置、岡谷市より遅くこれが県内最後の保存機でした。 荒廃注記DB更新が2001年、看板設置は翌2002年、その際補修が行われた様です。

厚塗りのボテッとした印象で状態は下の上と言ったところ、何か違和感があると思ったら密閉式キャブへの改造機です、階段が設置されていますが柵で囲まれ立入禁止でした。

足元を写さないこのアングルでナンバープレートを隠したらC61で通ります。

後部ナンバープレートが欠損しています、荒廃時代に持ち去られたのでしょう。

保存場所は右奥に見える温泉施設から150mほど離れた空地、施設アクセス道路の反対側で施設訪問者もまず気付かない様な場所でした。


出かける前に、穂高まで行くならついでに大町市C56、明科町(現安曇野市)C56も見てくる計画を立てました。 穂高から20分ほど北の大町へ向かいました。

大町市の保存場所はナイター設備のあるサッカーコート2面が取れるグランド脇です。 狭い道の奥で解りにくく、散歩中のご婦人に聞き辿り着きました。 遠目にはそこそこに見えますが、かなり傷んでいます。

説明看板です、廃車から保存まで4カ月、1974年保存は推移年表推定通りでした。 配置表によると飯山線・小海線で長く働きましたが、大町機関支区在籍歴はありません。

別看板に詳細履歴が掲示されています。 大町に在籍したC56の多くは1960年代前半の廃車ですが、130号機だけは1972.10.23糸魚川廃車、大町市静態保存に最適な地元ゆかりの蒸機でした。 保存場所・状態から大町市は積極的でなかったと思われます。 前年の絶好球を見逃し1974年に動いたのは、岡谷市と似た様な経緯かもしれません。

階段は設置されていますが柵に囲まれ立入禁止でした、保存状態は下とするしかないレベルです。 飯田市D51 402の再評価は荒廃、と言うより評価対象外にしたいですね。

キャブ回り、窓枠は残っていますがガラス欠損、ナンバープレートも汚れ放題です。

シリンダーカバーに複数空いた腐食穴の一部はシリンダー内まで貫通している様です。 線路内の草取りも行われていません、自治体や住民の扱いがこんな所に表れます。

1977.6.30と1993.6.30の日付が表示されています。 維持管理作業を行った日付ではないかと思うのですが・・・、とすると24年間放置?、でもそう思わせる状態でした。

大町から明科に通じる道路から振り返ると北アルプス連峰、五竜岳・唐松岳・白馬三山が見渡せました。 水田には水が張られ、しろかきが始まっていました。

明科町(現安曇野市)の静態保存C56は124号機、長く七尾機関区に在籍し廃車1年前に木曽福島へ転籍になっています、本線稼働したかは疑問です。 松本・上諏訪機関区在籍C56が数多くありましたが、保存に動いた時期が遅く、県内廃車蒸機を確保したと思われます。 1975年の明科町静態保存が間接的に辰野町を追い込む結果になりました。

蒸機が自己紹介する形式の説明看板です、これもアリだと感じました。 豊科町・穂高町・明科町・堀金村・三郷村が合併して安曇野市が誕生したのは2005.年10月ですので、この看板はそれ以降に付け替えられています。

設置場所は犀川ほとりの龍門淵公園、と言っても旧明科町施設跡地で現在は更地です。 明科は篠ノ井線沿線なので最適機はD51ですが、このC56を実に手厚く保存しています、茅野市・下諏訪のC12と並び、見てきた静態保存蒸機TOP3の良好な状態です。

ナンバープレートもメーカープレートも非常に綺麗な状態、124号機廃車前に松本機関区蒸機は姿を消したので、機関区サボは展示用に国鉄から貰い受けたのかもしれません。

線路内に草は全く生えておらず、併設された腕木式信号機からも手入れの良さを感じました。 最後に良い物を見せてもらったと満足して家路につきました。


謎解きと合わせ13両の静態保存蒸機を見てきましたが、現地踏査すると様々な事が解って興味深くハマリそうです。 ま、趣味なんだからそれもいいかと考えています。


ではまた。

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