Nゲージレイアウト国鉄露太本線建設記

運転よりシナリー重視コンセプトで、昭和40年代後半の風景再現を目指しレイアウトを製作中です。映像・画像を交えながら、製作記に加え、随想や旅行記も発信します。2016年9月より延伸線建設に着手しました。

令和の田舎の沿線を訪ねて その7

本シリーズ前回『その6』までは旅行中に記事作成し予約投稿で公開してきましたが、即時性重視しても旅の前半が精一杯でした。

10月16日、10泊11日の旅を無事終了し帰宅しました。 走行距離2,700km弱、良く走った物です。 比較的余裕を持たせた日程でしたので、疲労度は許容範囲内でした。

平均燃費18.2km/Lで約147Lの燃料消費は、6月東北旅行より好成績でした。 約半分の速度抑えた高速道が16-17km/L、残りの一般道は20km/Lだったと思われます。 では鮮度の落ちない内に旅の続きです。


◆10月12日(木)
四国は昨年旅してるのでポイントを絞りました。 前回特急で素通りした予讃線非電化区間宇和海沿い岬巡りは魅力的でしたが、日程+1日必要で諦めました。 松山7:45発です。

【南国ムード漂う宇和島市内】
松山道を使い宇和島へ直行、勝手知ってる予土線吉野生へ移動し、2時間少々10時前に到着しました。 この日も好天でした。

【吉野生駅舎】
吉野生は愛媛県南端松野町にあります。 町の中心街の松丸駅から更に県境に寄った位置の集落にある駅です。 駅前自転車が多いと思ってましたが1台は意外でした。

昨年朝の通学列車を撮影してます、江川崎までは区間列車があるので、宇和島-江川崎間は生活の足の機能を保ってます。

予土線の前身宇和島線は、宇和島方の軽便鉄道を改軌して着工、一時期吉野生が終着駅の時期がありました。 従って町の中心松丸にはない交換施設があります。 歩道橋スタイル跨線橋からの眺めです。

昨年失敗し再撮影した場所で1枚、今年は土手上でなく地表レベルです。

踏切の向こうは畑、その奥の部落の農家を入れてもう1枚です。 予土線は表定速度が低く先回り可能なので、県境の橋に移動しました。

途中に道路拡幅工事交互一方通行区間がありハラハラしましたが、愛媛/高知県境橋に通過予定2分前到着、何とか撮影できました。

更に江川崎より先は日に4本運転の土佐昭和に直行して11:02到着、ここを11:05通過列車に間に合い、沈下橋を入れて撮影できました。 江川崎方向へ引き返し、道の駅『四万十とがわ』で昼食予定でしたが、天然鰻と鮎人気で行列できておりパスする事にしました。

【半家沈下橋】
昨年候補地に終り撮影しなかった江川崎手前の四万十川に架かる半家橋へ移動しました。 沈下橋は新しい物は昭和30年代に建設され、一部は老朽化通行禁止ですが、他は生活道路として使われてます。 ただし現在は近くの高い場所に大型車通行可の橋が必ずあります。


待ち時間に四万十川屋形船観光の予約を入れました。 中村から中流域に4-5社あり、昨年は中村に近い場所でしたので上流側の業者です、何度乗っても飽きません、3回目です。

半家鉄橋11:56通過の宇和島行です、車両の塗色と形状が変わってます。

もしやと連写した別の1枚を拡大すると、昨年松丸駅中温泉に行った時に出逢った0系新幹線顔のジョイフルトレイン車両でした。

昨年中村から予土線沿線へ土佐大正経由ナビ指示に従い悪路で酷い目に逢いました。 今回はストリートビューで、20年前初訪問時より道路整備が格段に進んでる事を確認しました。


時間がなく江川崎道の駅で菓子パン買って食べながら走行、予約した『なっとく屋形船』さんに12:40到着し乗船手続、予約は13:00出航便です

どの屋形船観光業者も必ず沈下橋下を通過するコースです。 橋名忘れましたが昭和38年建設と言ってましたので、比較的新しい沈下橋です。

昨年は雨天で川霧がかかり、水墨画の様な風情を乗船客1人で楽しみましたが、青空の下の風景も良い物です。 倉敷からミニバンで旅行中の高齢者6人グループと一緒でした。

中流域のこの辺りには水深50-60cmの歩いて対岸に渡れる浅瀬があり、通過中は澄んだ水を通し川底がハッキリ見えました。

その浅瀬の底にロープを張り白い木片が取り付けられてました。 鮎を驚かせて川下に下るのを防ぐ装置で、10月後半から禁漁期だそうです。

淵になった処は水鏡になってました。 屋形船観光の後、この日の宿泊地足摺岬へ直行、宿は昨年と同じ足摺国際ホテル、昨年は全国旅行支援¥5,000割引きと¥3,000おもてなしクーポンで割安感がありましたが、今年は正規料金で旅一番の高額宿泊費になります。

中村(四万十市)市街地を抜けるバイパス信号待ちで古いアパート見掛けて1枚、1DK8部屋の『シオン荘』です。 典型的な昭和末集合住宅で、結婚して公団住宅当たるまで2年間、この様なアパート暮らしでした。

足摺岬にもお遍路札所があり、中村から30km強で徒歩1日行程です。 この道でお遍路さんに5-6人出逢いました。

遍路道の左手は雄大な太平洋の景色です。 昨年2回目の訪問をした足摺岬再訪には理由がありました、昨年突然キャンセルされた足摺岬海上観光実現です。 本業は釣人を他に交通手段のない釣場へ送迎する渡船業者で、空き時間の朝夕に海上観光をやってます。 

ホテルチェックイン16:30、渡船業者から電話があり『台風のうねりがあるから翌朝の海上観光中止』と告げられました。 昨年ホテル直下の港へ出向いて5-6人の釣人を連れ帰った船頭と料金含め直接交渉しましたが『風が出て来たから今日は出せない』でした。


どうも商売っ気がないのか怠け者なのか、『海の事はオレが一番良く知ってる』を隠れ蓑に気分が乗らないとか、客少なくて油代にもならないと、すぐ受けた予約キャンセルする御仁の様です。 何処の台風?、穏やかに見える海と思っても、プロには逆らえません。

宿泊料金にふさわしい豪華な夕食を楽しみました。

夕食に出たホタテに似た貝、味はホタテと同じで殻が鮮やかなオレンジグラデーション、仲居さんに質問すると『緋扇貝』との事、黄色もあるそうです、土産に持ち帰りました。


ではまた。

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