Nゲージレイアウト国鉄露太本線建設記

運転よりシナリー重視コンセプトで、昭和40年代後半の風景再現を目指しレイアウトを製作中です。映像・画像を交えながら、製作記に加え、随想や旅行記も発信します。2016年9月より延伸線建設に着手しました。

露太本線の樹木 市販品編

先日TMS掲載の樹木製作法を紹介しました。 これまで当社に植樹した樹木について紹介してきましたが、今回は市販品・自作品を含めてまとめ、事例紹介したいと思います。


水の豊富な日本国内に岩山やハゲ山は少なく、都市部から離れると、びっしり樹木て覆われた山が普通です。 風景再現を重視する当社の植樹木数は非常に多く、幹付きの独立樹だけで700-800本、遠景の幹なし樹木を加えると確実に千本を超えます。


1.市販品
樹木は自作品主体が当初からの方針でしたが、一部市販品を使ってます。 市販品しかない樹種もあり、自作技法確立参考情報収集双方の目的です。

使用してる市販品は上記4種類です、順に実施事例紹介します。


1-1.KATO樹木キット 針葉樹/広葉樹
現在販売中のキットと筆者使用キットは中身が少し違う様です、価格も2千円少々でしたが、現行品は5千円強に大幅値上げされてます。

【KATOL広葉樹小の幹/枝】
このキットは良くできてますが、価格が高く使用上注意点と欠点があります。 どちらも大中小セットで、幹/枝を捩り曲げて樹形を整え、枝先に葉素材塊を接着する製法です。

鎮守様の森はKATO針葉樹中と広葉樹小サイズの混成林で、小型サイズでも十分存在感があります。 ただし広葉樹は枝の広がりでスペースを喰います、混成林にして逃げてます。

KATO広葉樹キットはサイズが大き過ぎます、針葉樹と大中小の樹高を同じにした設計ミスだと考えられます。 上写真待合所裏と奥の農家庭木が小サイズ、左手草むらに立つのが中サイズで、十分な大きさです。

画面中央が広葉樹大サイズです、3階建てビルより高く平面スペースも大きい大木です。 植樹場所が限定されるサイズなので、2本だけそのまま使用し、他は最初の枝分岐で切り中サイズ2本にして使用してます。

KATO針葉樹は別の問題があります。 枝が左右2本しかないので、幹を捩って葉素材を接着すると螺旋状の捩りん棒の様な樹形になる欠点があります。 上写真は針葉樹大サイズ2本ですが、捩りん棒の凹んだ部分に葉素材を追加接着して不自然さを解消してます。


1-2.KATO完成品 柿/りんご
実の成る樹木は自作困難で完成品を使用してます。

柿は農家庭木に良く見られ、干柿作りは秋の風物誌で農家3軒の庭に植えてます。 この農家右側はリンゴ畑で3本まとめて植えましたが、柿に比べ赤い実は目立ちません。


1-3.トミーテック 杉の巨木
山のお寺のシンボルツリーとして杉の巨木を使ってます。

KATO針葉樹と異なり、幹枝一体パーツを積み重ねて葉素材接着製法で、枝方向が多いので個装箱写真の様に自然な樹形に仕上がります。

本堂と鐘楼が建つ一番高い敷地の左側に、本堂の倍以上の高さで聳え立つ巨木です。 なお背後山の常緑樹森は、緑色フォーリッジクラスターを40-50mm高三角形に千切って100個以上密生接着し、一番前列の数本だけ短い幹が見える様にした幹なし樹木です。


1-4.ジオラマ用品メーカー完成品
入手はKATO樹木キットやトミーテック松の大木より後ですが、完成品購入なので当社最初の樹木です。 先行してN用樹高80mm/60mm/40mmの針葉樹/広葉樹サンプルセットを購入し調査、0.15mm前後のワイヤー20本ほどを撚った幹/枝に葉素材を接着した製品です。

先行評価で使える目途が立ち、駅前大通り街路樹用に商品名『イチョウ』をプラタナスとして80mm樹高を9本使ってます。 確か¥80/本で5本セットでした、手間考えれば妥当な価格ですが大量採用してません。

街路樹9本使用で余った1本は、更に紅葉させて北町踏切前漬物屋裏庭に植樹しました。

針葉樹80mm高も農家防風林用に1セット購入しましたが、信号所へ駆け上がる車両をチラ見せしたくて間隔を広げ4本使用、残り1本も植樹しましたが行先不明です。 ここまで寄るとりんごの実がようやく解ります。

サンプルセットで入手した小型樹木は信号所発着線奥の一番遠い場所に使いました、幹付き小型樹木は自作面倒ですし、遠近感的にも他に良い場所がありませんでした。 以上当社の市販品樹木使用状況です。 次回9割を占める自作品樹木について紹介します。


ではまた。

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