高機能電源⑱部品リストとコスト集計
U字ジャンパー加工法を追記しました。(2019.03.05)
前回積み残したメイン基板/部品リスト/コスト集計です。 何しろ図表作成の作業量が膨大で更新1回分では勿体ないのが本音(笑)、無理せず2回に分けました。
【上下列車と憩うD51】・・・夕景
1-4.高機能電源メイン基板
高機能電源メイン基板側の変更点を整理し、部品配置図をより作り易く改訂します。
入力回路に速度計パネルメータ用9V電源が追加になります。 三端子レギュレータNJM7809とC05/100μFで、十分な容量があるので1CH/2CH共に1本です。
逆に上図赤字部分の速度調整回路が不要になり、基板スペースに余裕ができます。
追加9V電源は左下空きスペースに収まりました。 速度調整回路不要の余裕を活かし、以下3点の改良を加え部品配置設計しました。
①U字ジャンパー部品面SW/VR取付による接続信頼性向上。
②トランジスタ足前加工不要な部品配置。
③部品の斜め実装と抵抗縦付けの廃止。
特に②出力回路2SC1815リード直線実装で上下GND接続もでき、スッキリし2ライン余りました。 ならば高性能電源も部品配置改良可能ではないか?、とやってみました。
すると意外に簡単にできました。 ただし上記③の抵抗縦付け6本を許容する条件で収まり、かなりスッキリしました。 この方が作り易いと思います。
[註]新部品配置図例を作れますよ!Hyper-Gに追記しました。
★U字ジャンパー加工法・・・2019.03.05追記
①通常ジャンパーは左の様に基板浮き防止の為、ピッチに合わせピンセットで整形して取り付けてますが、U字ジャンパーは指先で曲げるだけで整形しません
②それを基板穴に挿したら内側に曲げ重ね、余分をニッパーカットします。
③半田付けします。
④部品面から見ると1~1.5mm浮いています。
⑤取付部品ビニール被覆線芯線を撚ってからU字ジャンパー隙間に通し撚り上げます。
⑥最後に半田付け、リードを曲げてあるので抜ける事はありません。
【上下列車と憩うD51】・・・夜景
2.部品リストとコスト集計
今回の電源設計はあくまで高機能電源が本命で、高性能電源は基本形中間ステップの位置付けでした。 高機能化コストアップがどの程度なのか検証します。 なお条件を揃える為、ICソケット使用せず、基板スペーサやターミナル等出力端子と電源ケース除外、一方まとめ売り部品は使用数でなく調達価格で比較します。
半導体・電源関係ではACアダプタコスト差が大きいのは高性能と同じです。 IC/SW類と基板枚数増でコストアップになってます。
高性能電源と比較します、約¥400/CHのコストアップです。 高性能電源はACアダプタを除くと1CH/2CHコスト差が少なく将来の増設に備え2CHをお薦めしましたが、高機能電源は高額部品が多く様子が違います。
抵抗・コンデンサ・その他部品ではパネルメータが圧倒的に高価で1CH/2CHコスト差の大半を占めています。 2CHは1CHの約1.6倍で2CH化メリットが少なく感じます。
集計すると高機能1CHは¥4,200で高性能2CH¥3,770より高くなりました。 また高性能は1CH⇒2CHコストアップがACアダプタを除き¥385だったのが、高機能は¥1,835に大きく拡大しました。 高機能化コストアップは¥1,500強/CHとなりました。
★ケース、出力端子、配線類や補助材込み自作電源コスト
①高機能1CH:約¥5,000(加速・惰行・制動制御・速度計装備)
②高機能2CH:約¥8,000(加速・惰行・制動制御・速度計装備)
③高性能1CH:約¥3,300(通常方式速度制御)
④高性能2CH:約¥4,700(通常方式速度制御)
これを安いと見るかどうか、信頼性をどう考えるか、採用するしない、採用するならどの仕様を選択するかは皆様の判断にお任せします。 慌てる必要はありません、今後以下のステップで進めますので「これならば」と見極めてからで遅くありません。 何せ筆者は粗忽者で、「アチャー」が度々ありますので(笑)
★今後のステップ
①走行試験:動画公開を含む
②湖南総合運転所様納入高機能2CH電源製作:プロセス公開予定
③がおう☆さんユーザーレビュー:できれば年内に、希望的観測です
ではまた。