Nゲージレイアウト国鉄露太本線建設記

運転よりシナリー重視コンセプトで、昭和40年代後半の風景再現を目指しレイアウトを製作中です。映像・画像を交えながら、製作記に加え、随想や旅行記も発信します。2016年9月より延伸線建設に着手しました。

建設中の露太本線⓯

昭和の街並みには白熱球街灯が似合うと考えてました。 これまで紹介してきた生野町には数多くの街灯が立ってました、今回はその話からです。


6.露太本線の街灯と光る看板
6-1.街灯 
建設時に市販されてた街灯は白色LEDタイプがほとんどでした。 想定時代は白熱球から蛍光灯への移行期で青白い白色LEDは論外、白熱球タイプを試験購入しテストしました。

【市販白熱球街灯】
演色性が良い色味は良くても実在感を損なうバスケットボール大サイズでは使えません。

【白熱球市販街灯と電球色LED自作街灯】
白熱球は使えないと解り電球色LEDを探し、当社標準LEDに行き当たりました。 赤味が少ないですが昭和の灯りとして通用する色味です。 LEDサイズはL3.5xW2.5xH1.9mmで実在感上1.9mmの厚みが問題でしたが、調達可能な電球色LEDがなく採用する事にしました。

【自作街灯】
自作街灯はランドが大きくピッチ1.5倍の電子教材用ユニバーサル基板を使い、ランド2個分を小判型に加工し片側穴を1.2mmに斜めに広げ、真鍮パイプを押し込んで製作してます。 真鍮パイプが片側電極で820Ω抵抗直列でユニット化し着工前に大量生産しました。 電極表面クリアオレンジ色差しで色味調整可能と知ったのは後年で、知ってれば・・・でした。

【北町商店街街灯】・・・商店街名看板付き
自作街灯は3本直列使用で1mA強になり北町商店街を含む生野に6セット、中山平に1セットの21本に加え、生野駅前2本直列L高輝度タイプと減光した生野公園2本を含め25灯設置してます。 25灯の消費電流合計はわずか13mAで白熱球1灯の半分にも及びません。

【1608電球色LEDタイプ街灯】
1608サイズLEDが白色に加え電球色も調達可能になったので、街中でない場所の街灯用に1608LED街灯を自作しました、820Ω直列ユニット化と3本直列使用は同じです。 生野裏町通り、中学校へ向かう道、産業道路、中学校校庭通路に各1セット、中山平お寺に向かう道に2セット(更に減光)計6セットと鉄道官舎と機関庫物置にも設置し全部で20灯です。


6-2.光る看板
生野駅前交通信号機製作などで小型LED組込み可能と解ったので、従来線末期製作エリアで光る看板を試作して設置してます。

【建売住宅の書道教室】
25年銀行ローンで建売住宅購入、奥さんの特技を活かし通学路には書道・お茶・算盤などの看板を出してる普通の家が良くありました。

【坂本精密社名看板】
こちらは会社の看板、冬場は終業時間前に暗くなるので必要です。

【延伸線ドライブイン看板】
従来線の光る試作看板はLED部出っ張りが気になる不満足な出来なので、延伸線ドライブインではLED2個埋め込み方式の看板を製作しました。


7.東基台と中山平
従来線製作中の未公開写真をあらかた使いましたが、東基台中央部奥の笠松信号所から手前中山平はまだでした、本稿はそのエリアについてです。
7-1.奥から手前へ
奥から手前への製作を忠実に守ったのが東基台です。 奥行750mmある東基台はこの原則に従わないと製作不能でした。

【笠松信号所引上線】
線路敷設後東基台は最初に背景板を取り付け背景画を貼りました。 その後北東の里山から繋がる本線奥の稜線と地形を製作し、次に本線から次第に離れる引上線法面の製作をしてます。 引上線路盤手前は何もできてなく、信号所建屋は奥になるので設置済です。

【笠松信号所発着線】
信号所建屋南側も同じで、お寺のある山で標高が高くなるまで、発着線奥になだらかな丘が続いてます。 こちら側も本線路盤手前は何もできてなく、グラマラスな擁壁を設置したトンネルもポータル位置固定してるだけです。 百草丸野立看板をアクセントにしました。

【笠松信号所建屋】
信号所ホームは本線33‰勾配、建屋は水平の差が解り易い様にKATO構内建物で一番長い建屋を使ってます、レール塗装、バラスト撒布前です。

【笠松信号所建屋】
短いホーム上には一方向のみ(本来両方向)1mmプラ角棒と先端に半田ボール付けた抵抗リード線製のタブレット受け器と三角形張り出し型授け器を自作して設置しました。

【信号所へ上る本線】
拡がる水田も鎮守様も小さな流れも何もありません。 お寺の山側から北へ向け製作し、思った以上にスペースがあり、農道三叉路に何かアクセントが欲しいと考え、鎮守様と道祖神を追加したのでした。

【引上線手前風景設計図】
引上線手前のもう一つの農道三叉路に農家を建てる設計でその通り製作しました。 画角を確認して信号所撮影カメラ台の畑とビニールハウス群を左右入れ替えて設置しました。

【ビニールハウス群】
大型2棟と小型3棟、その間に野小屋・焼却炉・駐車スペースを備えた高原野菜ビニールハウスユニットです、大型には暖房ヒーターを設置してます。 野菜は出荷時期で価格が大きく変動するので、温度管理や日照時間管理で高く売れる様に出荷調整してる想定です。

【ビニールハウス群 夜景】
当社ストラクチャで時代考証的には昭和50年代(?)となる生野市街スーパーとビニールハウス照明は疑問がありますが、南基台籾蔵と同じで何もないと夜景が淋しいので照明を設置しました。 1608LEDとポリウレタン線の工作で、当時は苦もなくできました。

【農道三叉路農家】
未選択農家キットから選びました、3軒の農家全ての庭に柿の木を植えてます。 干柿すだれを作りたかったのですが、小さ過ぎて諦めました。

【中山平駅敷地】
奥から手前に製作した東基台は敷設線路の手前、幅20cm弱、長さ3m弱が最後に残り、南半分は田畑に、北半分が中山平駅と街並になりました。 御覧の様に中山平対向ホームも奥から手前の原則で先に設置してます。


ではまた。

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