Nゲージレイアウト国鉄露太本線建設記

運転よりシナリー重視コンセプトで、昭和40年代後半の風景再現を目指しレイアウトを製作中です。映像・画像を交えながら、製作記に加え、随想や旅行記も発信します。2016年9月より延伸線建設に着手しました。

娘を嫁に出した様な・・・

Hyper-G湖南仕様を送品し検収試験をパスの見込みです。 高性能高機能PWM電源自社開発を思い立ったのが2018年6月ですから4年近くなります。 その集大成が湖南電源、育児が大変だった子ほど可愛いと言いますが、手塩に掛けた愛娘を嫁に出した父親の心境です。

【峠のD51 夕】
開発者である筆者手元に最終仕様品がないのは残念であり、湖南電源の成果を延伸線用電源にフィードバックしたいのですがハードルが高く、そう簡単にできない事情があります。

【従来線制御盤】・・・過去記事より転載
その事情のルーツは従来線電源に遡ります。 屋根裏立地で制御盤設置スペースにも事欠く始末、ポイント/信号機切替SWの奥行に合わせ、中央にキャブコンフィーダーセレクター、左右に両CH電源操作盤、左端に電流計付きアクセサリー電源操作盤を配置してます。

【従来線電源操作盤】
電源操作盤は生産中止されたKATO旧スタンダード電源と同程度のサイズに、マスコン/ブレーキVR/ディレクションSWと、従来線開業時に追加設計して組み込んだ速度計(車種選択SW付)をかなり窮屈に配置してあり、電源回路基板を収納するスペースはありません。

【従来線電源回路基板】・・・過去記事より転載
従来線電源は1990年頃息子とお座敷運転を楽しむ為に製作した非PWMマスコン/ブレーキ方式9V仕様で、『こんな事やりたい』『ならばこうすればできる』式の100%独自開発です。 計測器用ブレッドボードに論理IC/アナログSW等汎用部品で構成しており、従来線開業後、脱線毎に切れるヒューズをポリスイッチに変更しただけで現在も元気に稼働中です。

【従来線電源回路基板コネクタ】
回路基板と操作盤を分離した結果、両者間は24ピンコネクタで接続され、両CH電源出力と写真左上の速度計9V電源加えると配線32本で接続されてます。 マスコン/ブレーキ方式の操作感は一度使ったら元へ戻れない魅力があり、従来線選択は正解だったと考えてます。

【峠のD51 昼】
従来線電源操作盤は人間工学的ミニマムサイズで、延伸線用PWM電源開発決断時に大きくする事は考えましたが、市販電源の様な完全独立電源の発想はありませんでした。 従来線は非PWMで常点灯用にN-1001-CL調達したので、補助電源含め3CHで構想設計しました。

【延伸線電源システム構想】・・・過去記事より転載
操作盤大きくしても屋根裏スペース制約は変わらず、N-1001-CLに追加装備した低周波PWM機能搭載構想もあり、電源基板別体型システムは自然な流れだったのです。

【延伸線用Hyper-G電源3兄弟】・・・過去記事より転載
その構想に従いHyper-G 3CH延伸線用電源が湖南電源開発の山場(泥沼?)に入る前の2019年2月に完成してます。 しかしこのシステム構成が最終仕様リニューアルを困難にする要因になってしまいました。

従来線踏襲型システムで3回路電源基板は下の予備電源内に、2CH電源操作盤間配線数を6本に合理化しました。 従来線にベストな構成でも、延伸線のコードで繋がった三位一体電源が使い易いとは言えません。 市販電源の様に3台機能独立で配線なしがベストです。

Hyper-G開発初期の試行錯誤バージョンで、基板2枚にVR速度制御補助電源1CHとマスコン/ブレーキ方式走行電源2CHを組み込んでます。 PWM発生三角波は3CH共用、走行電源出力TRはヒートシンク付きの特殊仕様です。 過去記事を丹念に読み返せば回路解析可能ですが、部品配置図がなく安全性保証回路追加を目視で配線判断するのは至難の業です。

電源操作盤には、パネルに隠しネジを埋め込み速度計裏側に高機能基板を実装してます。 この基板止めネジ外してスペーサーを付け1CHメイン基板を2階建て実装すれば、機能的には完全独立型電源になります。

で、最終版Hyper-G部品配置図眺めました、2CHは湖南電源だけで1CHです。 空いた出力回路部にラッチ回路を入れられないか、現状で無理でも左方から詰め合わせれば可能かもしれません。 そして1回路空いてるコンパレータをピークホールド保護回路に使えます。

湖南電源送品、倉元駅Arduino制御中止した現在、基板製作はやりたくない仕事筆頭です。 でも1回路空いてるコンパレータをピークホールド方式保護回路に使い、延伸線電源を3台独立電源に改修するアイディアは非常に魅力的、回路や部品配置を検討したいと思います。


[註]3/26公開『湖南電源 戦い済んで・・・』最後のパッチ回路電源変更実験は、このアイディアの事前検証が目的でした。


ではまた。

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