Nゲージレイアウト国鉄露太本線建設記

運転よりシナリー重視コンセプトで、昭和40年代後半の風景再現を目指しレイアウトを製作中です。映像・画像を交えながら、製作記に加え、随想や旅行記も発信します。2016年9月より延伸線建設に着手しました。

物置を作る その1

前回思い付きで作った狭小水田の実在性考証を行い、わずかな地下水と小さな貯水槽で耕作可能と解りました。 同時にこの面積では1.5人分弱の米しか収穫できない事も解りましたが、それはそれとして実在性を更に高める小物、水田脇物置が欲しくなりました。 農機具や肥料、収穫後天日干しハザカケに使うハザ棒置場が近くにないとらしくないからです。

【過去記事より転載】
時代を問わず田畑の近くには必ずと言って良いほど野小屋や物置があり、民家A上の畑には廃車利用物置を設置しました。 従来線でも市販キット野小屋2棟と、農家1に倉を設置して余った籾倉、KATO構内建物セットの物置を田畑周辺に設置してます。 他にも・・・。

➊ビニールハウス群の中央に焼却炉と物置があります。
➋人家から離れたこの畑にも物置があります。
➌本線下水田のドン詰りにもワラボッチに並んで屋根だけの小屋があります、以上3棟はキット付属品を転用した物です。
➍自作品は段々水田上のハザ棒置場だけです。

建コレ農家の付属建物流用を考えましたが、手頃なサイズがあるか解らず、建コレは全体に骨太なのも気に入りません。 となると作るしかないのですが、生来の不器用に視力悪化で果たして作れるか、粗末な物置なので多少の歪みは許容できるとしてもです。

大物ストラクチャは図面を引きますが、小物なのでァウトライン決めて後は作りながら考えます。 材料の寸法で建物サイズは尺と間でできてます。 物置本体2.7mx4.5mに90cm幅の差し掛け付き、採光と換気のガラスなし格子窓が両妻面にある掘立小屋です。

➊壁材にはエバグリーンメタルサイディング4526を使います。
➋前後側板と左右妻板は同サイズですが、別々にケガいて切り出しても同じに作れる自信がありません、2枚重ね製作法採用で若干大き目サイズを両面テープで張り合わせました。
➌基準面以外をノギス計測&ヤスリ整形し、側板2枚を作りました。
➍妻板は先に幅を出してから屋根を斜めに落して左右均等にヤスリで仕上げ、最後に側板と高さを合わせて裾をカットして作りました。

➊側板高さ、つまり壁高は8尺/2.4m、16mmです。
➋側板長さは2間半/4.5m、30mmです。
➌妻板幅、つまり奥行は1間半/2.7m、18mmです。
➍妻板高さは19.2mm、2.88mです、側板高が16mmなので3.2mm高く、屋根勾配は3.5寸勾配の平たい屋根になります。

側板の両面テープを剥がし、1枚の入口扉部3尺x6尺、6mmx12mmを切り欠きます。 縦方向はハイパーカットソー、横方向は大型カッターで切りヤスリ仕上げです。

➊出入口扉枠に薄くて丈夫なGMキット台紙を使います。
➋ノギス表示は0.2mmですが、0.25mm厚だと思います。
➌扉より各1mm小さい5mmx11mm角穴をカッターで空けます、最初に空けた左の穴は幅が5.3mmで失敗、右に空け直しました。
➍中央に3mm幅STウッドをボンドで接着します。

➊更に両側にもSTウッドを接着しました。
➋STウッド外形で切り出し、扉より3mm広い9mm幅です。
➌強度アップの為にGMキット台紙に接着しました。
➍それを切り出したのが出入口扉になります。

出入口扉を側板裏から貼って裾をカット、設計意図は周囲に0.5mmづつ扉枠が見えるハズだったのですが、上下左右共に0.3mmズレてます。 左右のズレは建てつけの悪くなった戸と言う事で勘弁願いましょう。

扉上の側板1山を平ヤスリサイドでヤスリ落とし1mm角棒を接着しました、差し掛け屋根が乗る台になります。 これで側板加工終了です。

ここでしばし長考、妻板窓をどう空けるかです。 窓上ラインで切断して側板出入口の様に加工してから繋ぐ方法も考えましたが、接合部見栄えが悪くなりそうで困りました。

目が悪く、それをカバーするワザもないとすれば、時間が掛かっても確実性が高い方法を選ぶしかありません。 4隅に1mm穴を空け中央に2.5mm穴2個を空け、4角ヤスリと平ヤスリで切粉だらけになりながら、ひたすらゴシゴシ削りました、その途中です。

窓開口部は上下7mm、左右9mm、削り終えて両面テープを剥がしました。 後工程で気付いたのですが、均等に削ったつもりで左ピース左上が少し下がっており、その結果両妻面の格子窓形状が違ってしまいました。 リカバリー策を後で考えます。

➊格子窓製作材料は1mm厚2mm幅材と1mm角棒です。
➋窓裏両側に1mm厚2mm幅材を1mm出して貼り付けます。
➌表から見ると窓両側各1mm出ており、ここに角棒並べて接着し格子窓にする訳です。
➍上下端に各1本、中央に2本接着して格子窓にします、前述ミスで間隔が少し違いますが、誤魔化す腹案があります。

加工終了した4面パーツの接合面を45度にヤスリ落とし、2mm角棒を4隅に接着して組み上げました。 気になるほどの歪みもなくまずまず、この角度では扉ズレが気になりません、今回はここまでにします。


ではまた。

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