Nゲージレイアウト国鉄露太本線建設記

運転よりシナリー重視コンセプトで、昭和40年代後半の風景再現を目指しレイアウトを製作中です。映像・画像を交えながら、製作記に加え、随想や旅行記も発信します。2016年9月より延伸線建設に着手しました。

Hyper-G高機能電源走行試験 DC編

湖南電源開発仕様は決定しましたが、大事な事が後回しになってました。

【『高機能電源⑰』より転載】
Hyper-G高機能電源は完成しましたが走行試験まだです。 筆者は従来線用同等機能電源を使用してるのでイメージ掴めますが、読者は加速・惰行・制動制御ってどんな物?でしょうね。 それに何事も現物で確認が重要、湖南電源製作着手前の必須工程です。

走行試験先送りしたのは冬季レールクリーニングが億劫だったからです。 生野駅留置線から中山平駅入口まで5m強の区間を試験区間に選び、1年振りにレールを磨きました。


DCとSL走行動画を撮影してと軽く考えてましたが、やって見ると盛り沢山、それに現物確認重要性を再認識する事実が解ったので、2回に分け今回はDC編にします。


1.DC走行試験
先に解説を読んでから下の動画をご覧ください。 本項では1.5V常点灯からノッチ2及び3の加速特性を確認します、試験列車はKATOキハ52の2連です。


①常点灯
今回試験では予め常点灯調整を行い、ディレクションスイッチONで撮影開始します。

1.5V常点灯、停車中なので速度計表示はゼロです。


②ノッチ2加速特性
ブレーキ開放しノッチ2ONすると、ほんの一瞬間を置いてスルスルと走行開始します、走行開始電圧は2.0Vでした。

ゆっくりした加速で留置線出口ポイント通過時速度計表示は43km/hでした。 筆者仕様ノッチ2は6V、湖南電源・お薦め仕様ノッチ1/6Vと全く同特性なのでノッチ1特性としてご覧ください。 湖南電源・お薦め仕様ノッチ2は7V、従ってその加速特性は、(7-2)/(6-2)=1.25となり動画より25%速くなります。

生野駅を出外れ段々水田を見下ろす築堤を走り、小川の鉄橋通過時速度計表示は59km/hでした。 実寸換算450m走ってこの速度はトロイですね。

更に1m少々走った鎮守様踏切通過時速度計表示は63km/hでした。 ノッチ2/7V仕様なら約78km/h、DCや旧型ECに適する加速かもしれません。

走行開始から鎮守様踏切まで35秒、ノッチ2最高速度到達時間は約65秒、この後も加速を続け最終的に89km/hになります。


③ノッチ3加速特性
今度はノッチ3/7Vです、湖南電源・お薦め仕様ノッチ2/7Vより充電抵抗が低い分若干高加速です。 湖南電源・お薦め仕様ノッチ3は出力電圧が1V違いますので、ノッチ2同様に(8-2)/(7-2)=1.2となり動画より20%速くなります。

キハ52に相応しい加速で留置線出口ポイント通過時速度計表示は64km/hでした。 実際はこの手前でノッチOFFし惰行、駅端ポイント通過後に再ノッチONですが、今回は試験なのでポイント反位も無関係にそのまま加速を続けます。

小川の鉄橋通過時速度計表示は86km/hでした。 この手前でノッチOFFしないとキハ52には似合わない速度域に入ってます、目視でも速いと感じます。

鎮守様踏切通過時速度計表示は93km/h、疾走感がありキハ58/キハ181に適しそうです、ノッチ3/8V仕様なら約112km/h、新型ECですね。 駅間距離などスケール通りが難しいレイアウト特性、ノッチ4(5)で高加速、ノッチOFF惰行の走行パターンもアリです。

走行開始から鎮守様踏切まで27秒、ノッチ3最高速度到達時間は約51秒、この後も加速を続け最終的に108km/hになります。 ノッチ2より最高速度到達時間が短い仕様です。


④後方HLチラツキ確認
湖南工場に入線整備委託したDD51検修作業で後方HLチラツキに気付きました。

【『PWM電源後方HLチラツキ番外編①』より転載』】
これまで常点灯撮影用に使ってたN-1001-CL+KATOキハ52でも発生するとは気付かず、原因解析と改善に取り組みましたが・・・。

【『PWM電源後方HLチラツキ番外編③』より転載】
モーター逆起電力が大きく、電源性能改善で一定の効果がある物の、給電経路が長くなると完全解消は難しいという結論になりました。

【常点灯1.5V前進】・・・鎮守様踏切
Hyper-Gでも残念ながら発生する、後は程度の問題で許容レベルに収まるかどうかです、給電経路が長い鎮守様踏切付近で確認しました。 ところが・・・。

【常点灯1.5V後退】・・・鎮守様踏切
ディレクションスイッチ逆転でTLと一緒にHLが薄っすら点灯する予想でしたが点灯しません。 そして走行するとチラツキが起こるハズなのに発生しません、動画でご確認ください。 何故?学術論文なら相違点究明が必要ですが趣味なので結果良ければ全て良し、ワーイ、Hyper-Gは後方HLチラツキ現象出ないぞ~と喜ぶだけにしときます(笑)

露太本線Hyper G走行試験DC編
【Hyper-G高機能電源走行試験 DC編】
試験動画です、ちなみに最後の後方HLチラツキ確認試験はノッチ2発車です。


ではまた。

×

非ログインユーザーとして返信する