Nゲージレイアウト国鉄露太本線建設記

運転よりシナリー重視コンセプトで、昭和40年代後半の風景再現を目指しレイアウトを製作中です。映像・画像を交えながら、製作記に加え、随想や旅行記も発信します。2016年9月より延伸線建設に着手しました。

「卓」さん沢山有難う何ちゃって!

大工仕事は一段落し北基台風景製作準備が整った様に見えますが、まだ開始条件が整ってません。 実は背景どうしようかと悩んでました。

【『起点線路敷設と北基台固定』より転載】
潜り込んでこの写真撮るのに、10秒タイマー10回目で成功するほど狭いスペースです、裏側から作業不能で風景製作は奥から手前です。

【建設中の従来線  2013年春】
従来線南側と同条件です。 この状態で風景製作を進め、最後に築堤が邪魔し背景取付が難工事になりました。 出たとこ勝負の風景設計でその順番になりましたが、その問題を避ける為に断面図等で詳細設計し先に背景設置する工程を予定してました。

【従来線東面背景】
当社背景は地元四囲の風景をを使ってます。 東面は八ヶ岳連峰連続写真7枚をA4縦サイズ十数枚にトリミングしプリンター出力して両面テープで貼り重ねた物です。 紙サイズで縦寸が決まり、450㎜背景板に貼り手前地形を高くして合わせ込んでます。 しかし製作時に撮影アングル考慮せず空が不足しあちこち増設しました。

【『露太本線ブログINDEX-2:鉄道模型照明技術』より転載】
例えば生野町役場前交差点からのアングルで遠景上部に屋根裏空間がポッカリ穴を空けてしまいました、空不足問題は屋根裏立地の宿命です。

【従来線背景板継ぎ足し部】
延伸線でこの轍は踏みたくない、撮影アングル自由度確保に空は少しでも広く、里山風のありふれた背景にしたい、さて原画をどうするかと頭を悩ましてたのです。 そんな折、ベストタイミングで助け船が現れました、京急押入線『卓』さんが背景画改修記事で箱庭技研の情報を公開されたのです、正に天祐!感謝感謝です。

【箱庭技研HPより】
早速ググって見ると様々なジャンル/スケールの背景画が製品化されており、鉄道模型用として四季の山風景がありました。 600mm高で長さ各種最大5m、1枚物は継目がなく魅力的ですが約7m必要で山位置固定で自由度がなく、1万円/5mも高過ぎます。

【箱庭技研HPより】
『卓』さんご採用の空もありました、600mm高900mm長2枚で¥1,980とお手頃、遠近感のある雲が浮かんだ空が好印象です。 計算上4セット必要ですが工夫すれば3セットでOK、遠景に山並が必要なら貼り足せば良いとコレに決めました。

大型梱包なのに送料¥650(所在地宮城県⇒長野県の場合)と良心的、とりあえず必要な北/東基台用2セット発注し届きました、大型カレンダーの様です。

背景にお困りの方がいるかもしれませんので開梱写真と製品ラベルを添付、セットは両面印刷リバーシブルの同じ物2枚です。 まずは寸法取り貼付け計画からです。

基準点を東基台南端にして反時計回りに計画します、北基台背景板までは1930mm、2枚1セット貼って130mm不足です。
取り外し式背景板スリットに4mm材入れると15mmの隙間が空きます、背景画裏打するか背景板継ぎ足しが必要です。
東基台背景板高は北基台余材活用、背景計画未定だったので480mmです、背景画切る方法もありますが延長します、低位置から見上げるアングル確保優先です。
北基台背景板は1650mm、1セット余り150mmと東基台不足130mmがドンピシャです、ってコレも発注前検討でこの製品選択の大きな理由でした。

貼付け計画に従い北基台から設置します、段ボールで型紙作成、背景板より大きく奥は半裁300mm、手前は屋根梁と平行な330mmです。
型紙に合わせ切り出しました、巻いてあったのでカールしてます。 下部の滑走路(?)と低い林は川下風景なので貼り重ね加工予定です。
背景板からはみ出す部分の裏打ちとして厚手のクリアファイルを使いました、大き目に貼り余分をカットしました。
これを両面テープで指定位置に貼ります、北側は屋根裏に接します。

150mmカットの下半分残り750mmと上半分から150x30mm切り落とした900mm長の2ピース、コーナーで接する750mmを貼ります。
背景板はみ出し20mmなので裏打なしで両面テープ背景板貼付けです、県道トンネル部を先にカットしました。
ロールにして端から順に貼るので両面テープ台紙を剥がすプルトップを付けます。
コーナー部、特に上部空は隙間ができず雲が綺麗に連続する様に注意します。

10mm切って天井接面までにすれば貼り易いのですが空は少しでも広くコンセプトで300mmのまま貼りました。 上々の出来、下半分弱は風景で隠れるので良い雰囲気です。 さて北基台残りに1セット残り半分を使えば3セット、ダメなら4セットの別れ道です。

カットした残りを横並びにすると空の色が合わず不連続になってしまいNGです。
リバーシブルの裏にすると雲の不連続が加わりもっといけません。
遠い空は薄く近い空は濃い、ならば天地反対ならどうだと試すと色の不連続はかなり改善しました、ただし150x30mm切り欠きが左端上部に発生します。
遠景に山を貼り近景の風景製作で下部が隠れるので全くNGではありません。

4セット調達なら不要になるのでダメ元で貼ってみました。 境界部は何とか誤魔化せても空の色と雲サイズが違い過ぎ、2/3風景で隠しても違和感が残るでしょう。 この時点で3セットを諦め、ベリベリと剥がし1枚目の半分はゴミになりました。

青空にはグラデーションがあり、それが空間の広がりと遠近感を演出します。 やはり無理な企みでした。

2枚目300mm半裁を雲が連続する面に貼り替えて北基台背景完成です。 これなら制約条件なしに風景製作できます。 従来線では腰のないコピー用紙に苦労しフォトマット紙を考えてましたが、手間が掛かるしインク代も高い、実に良い解決法でした。

天井面は多少湾曲し、数ヶ所突出したビス頭や金具と干渉してこんな具合になりますが、特に空が低い北基台なのでヨシとします。

東基台用1セットと上半分が残りです。 この上半分は南基台廃鉱山奥の空に使えるのではと考えてます。


◆謝辞:京急押入線「卓」様
この度は大変有用な情報を頂戴しありがとうございました、大変助かりました。


ではまた。

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